火曜日, 11月 27, 2007

米Google担当エンジニアが語ったiGoogleのコンセプトとガジェット開発者

iGoogleを僕はホームページにしているが、どうしてこれを思いついたんだろうか?
「インプレスR&D」のなかから・・・。

米Google担当エンジニアが語ったiGoogleのコンセプトとガジェット開発者
●編集部 以前は「パーソナライズド ホーム」と呼ばれていましたが、それがリニューアルしたときiGoogleに名前が変わりました。「テーマ」の切り替えができるのはとても面白い機能ですが、変更の理由は何だったのでしょか。
●シェ iGoogleの目的は最初から、ユーザーにカスタマイズできるサービスを提供することでした。そのなかで一番求められていたのは、ページのコンテンツを簡単に、自由に選べるようにするということです。
これからは、コンテンツ以外にももっとパーソナルにカスタマイズできるものを提供していこうと考えています。テーマ以外にも、カスタマイズできる要素をさらに加えていくでしょう。
テーマ機能を加えた理由はたくさんありますが、一番の理由はユーザーからのフィードバックが多かったということです。「こういうテーマや機能を追加したら 面白いのではないか」というメール(意見)を数多くいただいたので、それを採用していきました。今後のテーマでは、オープンに開発できるAPIの提供を予 定してます。
Googleで全般的に言えることですが、提供するサービスの内容やプロジェクトの方向性は、ユーザーの意見によって成り立っています。開発者やプロダク トマネージャーの意見よりも、ログのデータやユーザーの意見を集めた統計が、プロジェクトの方向性を決めています。ですから、iGoogleのユーザーに もフィードバックを送ってほしいとを常にお願いしています。』
●編集部 iGoogleの最大の特徴は、ガジェットを自由に選んで配置できることですが、そのガジェットの規格をオープンにして、いろいろな人が自由に開発できるようにしたのはどういった意図があったのでしょうか。
●シェ 限られた人数では、できることにも限界がありま す。われわれだけでは、すべてのユーザーが要求するガジェットを作ることはできません。すべてのユーザーに満足してもらうために、APIを公開して誰でも 作れるようにしました。そのおかげで、現在1万3千個以上のガジェットがあります。限られた人数でも時間さえあればそれだけの数を作れないこともないので すが、アイデアが思い浮かばないということもあります。
たとえば、毎日どれだけの水を飲むと健康かということで、飲んだ水の量を計算してくれるガジェットがあるんです。これは、われわれだけでは思い浮かばな かったガジェットですね。APIを公開することで、優れたガジェットやコンテンツが増えると、それによってiGoogleというプロダクトもさらによくな るということです。』
●編集部 積極的にAPIを提供しているとのことですが、ぜひ注目してほしいというものはありますか。
●シェ たくさんのAPIや機能がありますが、新しいのはガジェット同士で通信できるというものです。Gadget-to-Gadget Communicationと呼んでいるもので、API開発者向けガイドでも解説されています。
これは、1つのガジェットで何か操作をすると、もう1つのガジェットにその情報を与えるということができます。たとえば、Googleファイナンスがそれ です。もっと大きなインターフェイスになるようなアプリケーションなら、複数のガジェットに分けて、ファイナンスアプリだったら、グラフを別のガジェット から操作するとか、そのような機能が考えられます。
もう1つ、ぜひとも使ってほしいのがFlashを扱うAPIです。ゲームでもビデオでも、すでにFlashのデータを持っているなら、それをガジェットに するのはとても簡単です。swfファイルのURLをコピー&ペーストするだけ。たったの5分でできますよ。そしてすでにウェブサイトを持っている 方は、こういうのも使えます。ウェブサイトのURLをここにコピペするだけで、ガジェットが作れます。
また、ガジェット開発用のツールとして、Google Gadget Editorがあります。ガジェットは作ったものの、それをホスティングする自分のウェブサイトを持っておらず応募ができないと悩んでいる方には、このツールは役立つでしょう。これを使えばインラインでガジェットの開発とプレビューができます。
ほかにもGoogle Page CreatorGoogle Codeなどを使うと、プロジェクトのホスティングができます。』

ガジェットはJavaScriptで作ることができるそうだ。
これくらいはできるようになれたらいいなぁ。

ジェシィ・シェ(Jesse Shieh)
米国ジョージア工科大学大学院卒業。専門は、ユビキタスコンピューティング及びパーベイシブコンピューティング。2005年に米国Googleに入社。iGoogleのUIデザインチームのチームリーダーを務める。」

月曜日, 11月 26, 2007

テレワーク

東京新聞の社説から・・・、
『現在、日本のテレワーク勤務者は全就業者の約一割に当たる約六百万人と推計され、政府は二〇一〇年までに、これを三割に倍増する目標を立てている。』
『普及が進まない理由として、職場での人間関係を重視する日本の企業風土が挙げられる。さまざまなアンケートでも「チームワークで行う仕事には勤務時間後の付き合いなど上司や同僚とのコミュニケーションが欠かせない」との答えが少なくない。』
『新しい労働形態に適応した労働関係法の見直しが必要だ。』

ここで、企業風土をいっているが、僕の見るところそれより先に霞ヶ関の勉強不足が原因だろうと思う。政府はブロードバンドの普及率とその値段の安さは世界一だと威張っているが、それが何だ。何も活用されないハードなんて意味がないのだ。ソフトがあり活用されていての価値の出るハードなのに・・・。それに安いといっても固定電話に比べればまだまだ高すぎる。先のハードルは高い。
『日本でのテレワーク普及が進まなければ、せっかくの一雇用が海外へ流出する恐れもある。』

おそらくこちらの可能性の方が高いだろう。

フードドライブ

「もったいない」って言葉は国際語になったって聞いたけど・・・。
肝心要の日本では死語になったのかな?
東京新聞の記事に、NPO法人「セカンドハーベトジャパン」のチャールズ・マクジルトン理事長の話が載っている。このNPO法人の母体はキリスト教会だそうだが、宗教色はないそうだ。このあたりも日本の仏教集団との社会貢献に対する対処の違いを感じるが・・・。
『チャールズさんは「大半の企業は”とてもいいことですね”と言うだけで話が進まない。廃棄費用がなくなる分、収益にもプラスなのに」と嘆く。』
というわけで協力してくれるのは、ニュースキンジャバンなど外資系の企業だそうだ。
『「日本中どこでも食品は余っている。そして食べ物を買えない人がいる。各地に広げていきた」と語る。』
『チャールズさんは「日本の貧困率(標準的な所得の半分以下の世帯)は15%もある。だが日本人は自分や周囲がよければいいという考え方が強く、もったいないと思う気持ちがあっても、社会のことに目を向けようとしない」と指摘する。』

いまの日本に政府の福祉政策は機能していないということか?
少なくとも落語に出てくる長屋の住人には、チャールズさんの言うような日本人は出てこない。

木曜日, 11月 22, 2007

人工多能性幹(iPS)細胞

東京新聞の記事から…、
『大人の皮膚細胞に四種類の還伝子を導入するだけで、ほぼ無限に増殖し、神経や筋
肉、骨などのあらゆる細胞に変わる胚(はい)性幹(ES)細胞(万能細胞)に似た
「人工多能性幹(iPS)細胞」が作り出された』
『。京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授らが二十一日、米科学誌セルの電子版に発表した。』
『一九九八年にヒト受精卵からES細胞を世界で初めて作った米ウィスコンシン大のジェームズ・トムソン教授らも同日、ヒト皮膚細胞に半分違う四種類の遺伝子を導入してiPS細胞を作成したと米科学誌サイエンス電子版に発表した。』

これは逆転満塁ホームラン的な研究成果だろう。
まったく人というものは思いがけないことを発見するんだから、将来を悲観することはないかもしれない。

日本でのダライ・ラマ

東京新聞によれば…、
『チベット亡命政府(本部インド・ダラムサラ)の駐日事務所、ダライ・ラマ法王日本代表部は講演以外の日程は公表せず、摩擦の回避に神経質になっている事情をうかがわせている。』
『十五日の来日以来、これまでに記者団がダライ・ラマに直接質問できたのは、伊勢市での記者会見だけだった。』
『欧米各国の首脳たちは、中国政府の抗議を承知の上でダライ・ラマと会談することで、国際社会に向けて一定のメッセージを発している。』
『外務省中国課は「個別のビザ審査の基準について話す立場にない」とダライ・ラマの入国条件を明らかにしていないが、関係者によると、政治活動や日本政府関係者との面会の自粛が条件になっているという。』
ノーベル平和賞を受けた人に対して、敬意を払うのが当然と思うが、敗戦国である日本は中国に気兼ねするほうが先で、ダライ・ラマへの、ひいてはチベットの人たちへの好意的でない対応に終始しているように思える。
人権後進国である日本と私が思うのはこのような時も含まれる。

金曜日, 11月 16, 2007

VistaかXP、どちらがいいか

PC Watch 「山田祥平のRe:config.sys」から・・・、
『個人的にはもうXPには戻りたくないというのが本音だが、理不尽なバグが、まだまだたくさん残っているのも事実だ。SP1が出るまでこの状況は続くのか、あるいは、SP1が出てもこのままなのか。
『久しぶりに学校時代の友人からメールが届いた。もちろん同年輩、そして主婦である。何かと思ったら、PCの買い換えの相談だった。今、手元にあるのは、もう10年近く使っているPCだとかで、本人もすでに老衰ご臨終を自覚しているという。』
『パワーユーザーは、まだXPがいいと思っているだろうが、機が熟すタイミングも見逃さないだろう。それまではXPを使おうと心に決めている。今はXPがいいと思っているから、XPを勧めるのだが、ある時点で、いっせいにVistaに乗り換える。』
『VistaプリインストールPCといえども、使い始めるまでには、相当の時間がかかることがわかるだろうか。新品のPCでこれなのだ。もはや、自宅にブロードバンドが引き込まれていなければ、新しいPCを購入しても、まともに使えないといってもよさそうだ。』

え~、実は私もVistaPCと今格闘中である。
WindowsOSにこだわったのは、パッチが自動的に当てられるからである。
Linuxは追っかけをとうに諦めてしまった。毎日のようにパッチを当てる作業の連続だからだ。
それに、市販フォントを使いたいことも大きな理由だった。
今のメインマシンは10年にはならないまでも、メモリの増設、ハードディスクの交換増設、グラフィックボードの増設などで延命を図っているのだが、クラッシュの不安がちょっと頭をよぎるようになったのだった。
Vistaに移行するには、今の時期は中途半端であることはわかっていた。
DVDディスクも新時代に移行する途中であるし、DuoCPUに対応した平行動作するソフトもまだちっとも出ていない。
Vistaは新しい文字コードだし、フォントも新しくなっている。しばらくは文字化けに悩まされるかも知れない。それでも、XPで動いている古いソフトを入れてみたら、何とか動いているようだし、バグがいっぱい残っているとしても、XP機がクラッシュした時にバタバタしなくてもいいかな・・・という安心感はいいものだ。
しかし、当面はXPがメインマシンであり続けるだろう。それだけいろいろ環境を整えているからだ。ソフトが変なメッセージを出しても、気にしないことにしている。
ブラウン管ディスプレイは10年は過ぎているだろうが、いまだに健在だからPC本体次第だ。

木曜日, 11月 15, 2007

図書のデジタル化

国立国会図書館のカレントアウェアネス-E No.117から、
『図書館蔵書デジタル化の「パートナー」をどう選ぶか?
Googleによる書籍検索サービス「Googleブック検索」,またその対抗馬としてMicrosoftが展開している“Live Search Books”のいずれかと提携して,蔵書を大規模にデジタル化する図書館が増えている中,誰もが自由に利用できるという「オープン」の考え方を尊重し,Internet ArchiveとYahoo!が主導するデジタル図書館プロジェクト“Open Content Alliance(OCA)”(E392参照)に参加して大規模なデジタル化を進める図書館も出てきている。』
『GoogleやMicrosoftが著作権の保護期間が切れているデジタル化済み資料を無償でダウンロードできるようにしている点を評価しながらも,一営利企業がパブリックドメイン=公の所有物であるはずの資料のデジタル化・流通を独占することになりかねないことを危惧し,「皆が様々な方法で利用できる共同のコレクションを作るコミュニティプロジェクト」から端を発したOCAの「オープン」という理念の重要さを強調している。』

この公の所有物であるはずのものというところがミソだ。これを利用して企業が一儲けしようとたくらんでいるところが問題なんだなぁ。
『青空文庫,『青空文庫 全』を全国の公共図書館等へ寄贈
このほど開設10周年を迎えたことを記念し,青空文庫と日本図書館協会との協賛事業として,公共図書館および大学・短大・高専付属図書館計3,000館,高校図書館約5,000館に対し,これまでに蓄積された著作権切れの全作品6,612点を収めたDVD-ROM付きの冊子『青空文庫 全 もう一つの読む自由』(以下,『青空文庫 全』)を寄贈することが,2007年10月26日に発表された。寄贈に要する費用約300万円は,貯蓄していた広告収入で賄うという。
 今回の寄贈計画は,青空文庫をより多くの人に知ってもらうこと,インターネットを利用できる環境にない人にも青空文庫を利用できる機会を設けること,著作権保護期間について考えるきっかけを作ることなどを目指して,有志により企画されたという。冊子『青空文庫 全』には,DVDの使い方や青空文庫のこれまでの歴史に加えて,著作権保護期間延長に反対するという青空文庫の立場とその理由も記されている(E594参照)。』

青空文庫がこれほどしぶとく生き残って行かれるとは当初は考えられなかった。ボランティアの熱心さと運用の仕方が余程うまいんだろうなぁ。こういう運動は資金集めが最大の悩みになりそうだけれど、大きなスポンサーも付いていないようだし、どうやって活動し続けていられるんだろうか?

土曜日, 11月 10, 2007

国民重視の候補者

国民重視の政治とはどんなものか?
ビル・トッテン氏のサイトから・・・、彼はもう米国籍を持っていないが米国に平和主義者の大統領が現れることを望んでいる。

アシスト:コラム(Our World) / ビル・トッテン関連情報
『 クシニッチ氏はオハイオ州選出の民主党下院議員である。2004年に次いで今回も大統領選挙に立候補しているが、メディアからはほとんど無視されている泡沫候補だ。』
『 もはや米国籍ではない私だが、クシニッチ氏は米国大統領になって欲しいと願う人物である。日本も米国も、二世、三世議員が多い中で労働者階級から苦学の末に下院議員になったクシニッチが民主党候補としてメディアで話題にならないのは、その理念と政策のためである。』
『所得税が米国で導入されたのは第一次世界大戦の頃で、当初は人口の1%に満たない、年収50万ドルを超す金持ち層だけが対象だった。その後も戦争や大恐慌 などで税制改革が行われたが、基本的に所得税の対象は富裕層で、累進率もきわめて高く第二次大戦の頃には最高税率が94%であった。これを大きく変えたの がレーガン政権の税制改革だった。14%~70%だった所得税率は減税措置後には10%~50%になった。これが中高所得者優遇の始まりであったといえ る。』
『私が一番言いたいのは、米国の政治家やエコノミストでも、国民のことを考えている人がいるということだ。クシニッチの最大の問題は資金不足で、それゆえに どんなに良い政策を訴えても泡沫候補とされ、メディアも取り上げない。その結果、どんな良い政策を提言していても、多くの米国人に無視され続ける。それで も、クシニッチ議員を支える多くのボランティアがいるということは、米国にも良心がある証拠なのだ。そこに希望を持ちたいと思う。』

富裕層や巨大企業からの献金で戦うものが勝利を収める。
2世3世の議員が政界で幅をきかす。
多国籍企業は第3世界へ労働力を求め低賃金で劣悪な環境で人々を働かせる。
上記の文章の最後に彼が述べているように、日本にも良心はあるか?
政党から無視され、マスコミから無視され、ボランティアからのささやかな資金で選挙を勝ち抜くことのできる環境が日本にはあるか?
もっとも、それ以前に、地域エゴや団体のエゴがまかり通る中で、真の生活を見つめている人をどうやって見つけるかが問題か?

木曜日, 11月 08, 2007

マツダの水素自動車、来夏から納入 ノルウェー国家プロジェクトに協力

すばらしいニュースのひとつ。
水素は宇宙に無限にある。バイオ燃料が生き物の食物を横取りするのに比べて遙かに正当な考え方だ。

マツダの水素自動車、来夏から納入 ノルウェー国家プロジェクトに協力-KYODO NEWS
『地球温暖化対策として、ノルウェー政府が進める国家プロジェクトの水素エネルギー利用に、マツダが協力することになり7日、都内のノルウェー大使館で覚書に署名した。』
『マツダの井巻久一社長は「環境問題はますます重要。水素エネルギーの基盤整備に協力したい」と話している。』

RX-8ハイドロジェンREかぁ、一度乗ってみたいものだ。

モラルの低下

東京新聞の記事から、
『「恥知らずにもほどがある」-。ニューヨーク中心部ミッドタウンにあるシティバンク支店。預金口座を持つ会社員ステインバーグさん(55)は怒りをあらわにした。シティは信用力の低い個人向け住宅ローン(サブプライムローン)関連投資の失敗で一兆円を超える損失を計上する見通しになり、会長兼最高経営責任者(CEO)だったチャールズ・プリンス氏が四日、引責辞任した。しかし、同氏には最低でも株式や年金など九千四百万ドル(約百七億円)もの大金が事実上の退職金として支払われる見込みで・・・。』
『サブプライム問題では住宅ローン会社が大手金融機関からの投資を資金源に金融知識のない人々に野放図な融資を行った。ヘイズ教授は「一連の問題の根底にはウオール街のモラル低下がある。』

最近日本で起きた「おねだり官僚」に似た話ではないか。片や、世界市場を狂わせる結果を招いているし、片や、国会の証人喚問でも政治家の名を出さず、しらばっくれて日本の国防を危機に陥れている。
モラルの低下は、日本だけではなかった。世界の市場の中心地であるウォール街でも起こっていたのだ。ヘッジ・ファンドといわれる化け物は、利鞘だけ上げるのを目的としているから道徳心も何もない。資本主義でこの世界はやっていけるのかと心配になる。南米で社会主義がもてはやされる理由も十分にわかる気がしてくる。

児童精神科医の悩み

東京新聞の斎藤学氏の記事から、
『坂本弁護士はジャーナリストに接触されテレビ放送局「TBS」とかかわることによって自身のみならず妻子を絞殺される憂き目をみた。継母とその子どもたちを放火によって殺した奈良の少年に関する事件はジャーナリスト草薙某にそそのかされた児童精神科医が逮捕され、著書を大手出版社に販売させた印税取得者は逮捕を免れた。』
『ジャーナリストと名乗るものは出版そのものが権力の一画を担うから免罪される。われわれ単なる情報提供者たちには、ちょっと油断すれば過酷な運命が待っている。』

同じ日の藤川洋子氏の記事から、
『公正な第三者、あるいはその道の権威として、医師が頼りにされる理由はわかる。けれど、教育機関も捜査機関も医師という肩書きに安直に頼ってはならないと思う。「関係機関との対応にばかり、時間をとられて・・・」と医師に嘆かせていては、肝心の子どもたちが不幸だという気がしてならない。』

この二つの記事を読んでいて感じたことは、公権力ないし社会的権力を持っているものは余程慎重に行動しなければならないということだ。この二つの記事の中で児童精神科医だけが公権力ないしは社会的権力を持っていない。一番弱い立場のものが憂き目をみてしまう。そうしたことが積み重なれば、誰でも嫌気がさしてしまうだろう。日本で人権が尊重されていないということはこうした場面でも感じられる。人権より社会への戒めを示す方が優先されているといわざるを得ない。善意でやったことないしは、うっかり情報を盗み見られてしまったために、善意の人が罰を受けてしまうのだ。こうしたことが積み重なれば、狡猾なものだけが社会で幅をきかせるようになるだろう。いや、そうなっているからこそ、児童精神科医の悩みは深いのかも知れない。

日曜日, 11月 04, 2007

フランク永井と松尾和子

NHKBS2で2人の足跡を描きながら往時の映像を見せる番組があった。
当時、米軍キャンプを廻りながらジャズを歌って腕を磨き、そして歌謡曲に転向した人たちの実力はやはり今聞いても聞き応えがある。
NHKでは『「ムード歌謡」 という新しい歌の世界を切り開いていく姿』と紹介しているが、時代を懸命に生きた2人の姿が伺える。若いときには何となく聞き流していたが、独自の世界を切り開いた2人の唄はやはりたいしたものだと改めて感じた。
こんなテレビをぼんやりと見ていてしみじみとした感情が湧いてくるのも年とった証拠だ。

ロン・ポール下院議(72)・安保政策「ほっておけ」

東京新聞のコラムから・・・、
『ポール氏の主張は「リバタリアン(自由至上主義者)」と呼ばれる保守思想に基づき、特に新鮮味はないが、イラク政策の手詰まり感が広がる中、「米国は余計なことに手を出すな」との訴えに共感が広がっているのかもしれない。』
『ほっておけばいいというのが私の政策の基本だ。米国は数時間以内に地図上からすべての国を消し去るだけの武器を持っている。米国はなにも心配することはないだろう。』
『われわれは中国の毛沢東(元国家主席)やフルシチョフ(元旧ソ連書記長)らほかの旧ソ連の乱暴者とも話すことができたじゃないか。どうして、もっと話し合うことができないというのか』
『人々はまだ米国が何に向かって立ち上がるべきかに関心を持っている。それは私が訴えるように合衆国憲法や自己防衛、小さな政府、自由主義経済だ。』

彼は連邦政府の権限強化につながる法案のすべてに反対するため、「ドクター・ノー」のニックームがあるそうだ。彼の手にかかったら日米安保などほっておけということになる。例の下院本会議での日本政府に従軍慰安婦問題での公式謝罪を求める決議に反対したのは、アメリカ人には関係のないことだし、判断すべき事じゃないということになる。大統領選に出馬したが支持率は1%ぐらいらしい。

学士号急増580種 文科省、ルール化検討へ

これはおもしろいというか何というか?

学士号急増580種 文科省、ルール化検討へ(朝日新聞) - goo ニュース
『「カルチュラル・マネジメント学」「情報アーキテクチャ学」「人間環境マネジメント」――。いずれも大学の学部を卒業すると得られる学士号の専攻名だ。その数は少なくとも580で、6割は全国で一つしかない。』

いくら学問が細分化したといっても、全国でひとつしかない学士号を持っていたところで、何の役に立つのだろう。
『専攻名が急増したきっかけは、91年の大学設置基準の大綱化だ。文学士や法学士など29に限られていた専攻名の縛りがなくなった。』

国の官僚の質の低下はこんなところにも現れてきたということか・・・。不祥事続きだと思ったら、頭の中が空っぽの高級官僚も増えているんだなぁ。少し、将来を見通した考え方のできる頭をもった人はいないのだろうか?

土曜日, 11月 03, 2007

ほとんどGoogle PC、gOS搭載の低価格PCを米Wal-Martが販売

なるほど、パソコン生活もこういう行き方があるんだ。
でも、僕の場合、確定申告をオンラインでやろうとすると、やっぱりマイクロソフトから離れられないなぁ。
Linuxの他に、こういった選択肢も出てきたのは楽しい。遊べるぞ、このOSは・・・。

ほとんどGoogle PC、gOS搭載の低価格PCを米Wal-Martが販売(マイコミジャーナル) -gooニュース
『米Wal-Martが199ドルの低価格デスクトップPC「Everex Green gPC TC2502」の販売を開始した。Googleのオンラインアプリケーションを日々利用しているユーザーを想定してデザインされた「gOS」を搭載してお り、Google PCと呼べそうな内容となっている。』
『gOSは「Google appsおよび他のWeb 2.0 appsを利用するための新たな選択肢となるように開発された」という。gPCはSkype、Gimp、OpenOfficeなどのローカルアプリケー ションを備えるが、gOSのデスクトップはGoogleの各種オンラインアプリケーションへのアクセスを優先したデザインとなっている。例えばデスクトッ プから直接Google Searchを利用できたり、ラウンチバーからワンクリックでGmail、Maps、News、Calendar、Docs、Bloggerなどにアクセ スできる。PCをインターネットアプライアンスのように利用するOSと言える。gOSはCreative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unportedでライセンスされており、その詳細については米国時間の11月1日にgOSのサイトで公開される予定だ。』

gOS
http://www.thinkgos.com/

木曜日, 11月 01, 2007

フランス税制は革命前に戻るのか

福田首相は国民の視点に立って・・・とよく言うが、その鎧のしたには消費税のアップが見え隠れする。
今の日本でも、格差の急激な拡大は天井知らずに進んでいる。フランスもそんな状況になってきたようだ。

ディプロ2007-10 - En France, retour aux privileges fiscaux de l'Ancien Regime
累進所得税という平等化を象徴する制度は、普通選挙制に100年あまり遅れて確立された。この税制改革は、 財務大臣ジョゼフ・カイヨーの発案により、国会における激しい議論を経て、左派の支持の下に1914年7月2日法として可決された。まさに市民権の根幹と なる法律であり、普通選挙を通じて決定された公共政策の費用は、一人一人の市民が担税力に応じて負担するという原則がここに確立された。市民は誰でも(裕 福な人も貧しい人も)、それぞれの必要に応じて公共財産を無料で(あるいは廉価で)利用する権利を持つ。そして、この権利は、市民それぞれが財力に応じて 資金を負担する義務を伴う。』
一人一人の市民が担税力に応じて、累進税によって国民的連帯の費用を負担するという原則は、第一次世界大戦 を経て強固に確立された。1915年には2%だった最高税率は、戦後の財政難に直面した1924年には90%にまで引き上げられた。次いで40~50%に 引き下げられ、第二次世界大戦が勃発した1939年に再び90%となった後、1945~75年の高度成長期には60%弱で安定推移した。』
所得税が国民負担率全体に占める割合を比較すると、北欧モデルの筆頭であるデンマークでは53%である。英国は30%、米国は42%である。
 最近20年ほどの間に取られた各種の措置により、フランス税制の再分配機能はさらに弱められてきた。社会党のロカール首相(1988~91年)は、法人 税率を50%から34.3%に引き下げた。社会保障総合税を創設したのもロカールである。その対象は個人の資本所得なども含み、社会保険料より幅広い。と はいえ、この税が保険料に比べて公平だとは言えない。比例税であり、世帯単位で課されるわけではなく、裕福な人にも貧しい人にも、子供がいる世帯にもいな い世帯にも、同じ税率が適用されるからだ。社会保険料の企業負担分と本人負担分の引き下げに伴って、社会保障総合税の比重は増している。そこに象徴されて いるのは、社会保障財源の税シフトである。』
二極化が拡大した原因は、超高給と資産所得の爆発的な増大である(7)。 最富裕世帯では所得の10%を資産所得が占めているのに対し、そんな余裕のない低所得世帯には貯蓄がない。フランスに浸透した新資本主義の下で、10%の 最富裕世帯の所得は「申告」ベースで1998年から2005年の間に32%上昇した。同じ期間に、残り90%の世帯では4.6%しか上がっていない(8)。所得の中央値、つまり月収1500ユーロ未満の文字通り「中ぐらいのフランス人」の所得の伸び率は、年間0.6%にとどまる。年2%のインフレ率を加味すると、紛れもない中間層の実質所得はむしろ下がっているのだ。』

日本もよく似た状況だなぁ。介護保険なども一律にとられるから、低所得者層にとっては痛いし、・・・まあ、こういったことが学校給食費の支払いをしないとか、病院の診療費を払わずにしらばっくれるとかに、つながっていないとは言えないのかも知れない。日本人のモラルの低下を叫ぶだけでは解決しない問題なのかも知れない。

牛糞からバニラ・アイスクリーム

イグ・ノーベル賞に日本人の女性が選ばれたことはだいぶ前の新聞報道で知っていたが、前回の日本人の受賞で覚えていたのがカラオケだったこともあって、あまり気にもとめていなかった。
今日の東京新聞の記事で、その内容について知って愉快になった・・・、
『今年の「イグ・ノーベル賞」を一人の日本人女性が受賞した。彼女の名前は山本麻由さん(26)。受賞分野は化学賞で、対象研究は「ウシの排泄物からバニラの香り成分『バニリン』を抽出した研究」であった。』
『十月四日、米ハーバード大学サンダース・シアターで行われた授賞式では、「牛の糞から抽出した香料を使った特製バニラアイスクリーム」を、壇上の名だたる学者らが試食。苦笑しながらアイスを口に運ぶ教授たちの姿に、場内は大きな笑いに包まれた。』

このアイスクリームを食べる学者たちの光景というのは目に浮かぶようだ。愉快愉快・・・。

SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。