土曜日, 12月 29, 2007

フェルナンデス政権の発足

ル・モンド・ディプロマティーク南米版編集長、ブエノスアイレスによる・・・。
『1983年12月10日、軍事独裁制に終止符が打たれたアルゼンチンで、アルフォシンが大統領となった。24年後の12月10日には、キルチネル大統領の妻であり、女性で初めて最高権力者に選出されたフェルナンデスが、同国の大統領に就任する。』
『1990年代を通じて、国営企業だけでなく油田やガス田も民営化し、ただ同然で売却したアルゼンチンは、新自由主義の優等生とみられていた。しかし国民の 60%近くの生活水準は貧困ラインを割り込み、20%の国民は赤貧にあえいでいた。汚職や犯罪の指標は頂点に達していた。』
『キルチネル大統領が行ったのは、ゲームのルールを変えることだった。対外債務の一部破棄を通告し、期限繰り延べを交渉した。国際通貨基金(IMF)の圧力などどこ吹く風だ。そして「ミラクル」が起こった。2003年以降、成長率は年間平均8%、財政は黒字化し、中央銀行の外貨準備は500億ドル近くに達した。好転をもたらした要因は、通貨ペソの切り下げ(ドゥアルデ時代に可決)、自国産品(農業、牧畜、エネルギー)に関わる国際相場の好転、産業振興策を基礎とした経済政策、そして社会問題への配慮だった。こうした政策は、危機の根幹を変えるものではなかったにしても、国民の生活条件を著しく改善した。』
『2007年10月、弁護士で昔からの活動家、キルチネル大統領の妻であるフェルナンデスを選出したのは、その継続を求めるという有権者の意思表示だ。こうした変化の方向性を引き継ぐことを新大統領は公約した。これが、流血の軍事クーデタと政治社会危機の相次いだ約1世紀を経て、民政復帰24周年を迎えようとしているアルゼンチンの現状である。』
『市民社会は、フェルナンデス政権が公約を実施するかを見守っている。市民社会が期待しているのは、国家機構の強化、共和主義的な国家運営、社会の結束の強化、そしてより良い発展のあり方、つまり富の再分配、企業基盤の強化、汚職の徹底的な根絶だ。民間部門でも公共部門でも、口利き料などの便宜供与は問題の一角でしかない。価格の二重表示、水増し請求、税金逃れ、各種の投機的取引は、多国籍企業はもとより、どの企業でも日常茶飯事になっている。有権者が失望した場合には、アルゼンチンは政治的、社会的な動揺に舞い戻るおそれがある。』

28日の東京新聞にに、大澤 真幸氏が「民主主義 最悪にして最良の制度」という一文を寄せている。
『かつてウィンストン・チャーチルは、「民主主義は最悪の制度だ、しかしわれわれは民主主義以上の制度を知らない」と語った。最悪なのにそれ以上のものがないという、この逆説を、今日、あらためて痛感させられる。』
『われわれが民主主義を選好するのは、善や真理が何であるかがもはや不確定だからだ。民主主義は、善についての多様な構想の噴出を許容し、それらの間の抗争を奨励する。だが、民主主義が許容する多元性は無限ではありえない。討議が成り立つためにも、最小限の善や真理があらかじめ共有されていることが前提になる。』
『民主主義のためには、真理や善についての共有された観念が必要だと考えるとき、討議は、その共有された真理を皆で発掘し、いわば想起する作業となる。当然、異なる真理を前提にする者とは話し合いが成り立たない。』

何と難しいものよ。
氏は最後にこう締めくくっている・・・。
『遡及的に立ち返るべき真理を前提にするのではなく、それ自体が真理を生成する出来事となるようなコミュニケーションがありうるということ、開放的な民主主義への希望がここにあるのではないか。』

今の世の中、民主主義と資本主義が世界の主導権を握っている。でも、それに対して反勢力も当然いるわけで、南米の動き、イスラム過激派、中東に見られるようなテロによる反撃、・・・やはり、コミュニケーションの成立を探し求める必要があるのは確かだ。

Netscapeブラウザ、開発・サポート終了へ

Slashdot.jpから、
TechCrunch Japaneaseの記事によると、かつてはMicrosoftとブラウザ戦争を繰り広げ、経営難からAOLに吸収された後も細々と公開されていた、あの「Netscape Navigator」がついに開発終了となるようだ。』

もっとも、日本語版は確かVer.7.1までしか出ていなかった気がする。ぼくのXP機に入っているのが最新版のはずだから・・・。
ブラウザの黎明期に現われて、新機能を次々に実装していったころが懐かしい。
今となっては一番しぶといのは、IEだろうか? FirefoxもThunderbirdを切り離したし、どこまで頑張れるか?僕はメインに使っているんだけどなぁ?
『公式ブログ記事“End of Support for Netscape web browsers”によると、2008年2月1日をもってサポートが終了される。この記事では、Firefoxへの乗り換えを勧めている。』

とのこと。

木曜日, 12月 20, 2007

ファンドの貪欲

韓国では一般大衆にファンドの購入熱が高まっていると聞く。
しかし、この記事を読む限り、恐ろしい妖怪のようだ。

ディプロ2007-11 - Voracite
イグナシオ・ラモネ(Ignacio Ramonet)
ル・モンド・ディプロマティーク編集総長訳・岡林祐子
経済の優位が引き起こしてきた惨禍を批判する言説(一時期はオルターグローバリズムと呼ばれた)が錯綜をき わめ、急に聞こえてこなくなったと思いきや、新たな資本主義がいっそう荒々しく、猛攻をかけるようになっている。プライベート・エクィティと呼ばれる新種 のハゲタカ資本、莫大な資金を引っさげた貪欲な投資ファンドだ。』
これらのファンドが銀行、保険会社、年金基金、裕福な個人投資家などから調達した資金の額は、2002年か ら2006年の4年間で、940億ユーロから3580億ユーロへと跳ね上がった。投資ファンドの爆撃力はすさまじく、1兆1000億ユーロを超えている。 行く手を阻むものはない。』
ハゲタカファンドという現象は15年ほど前からあるが、資金を安く大量に調達できるようになり、金融商品の 高度化が進んだおかげで、ここ数年で恐るべき規模に拡大した。その原理は単純だ。一握りの富裕な投資家が企業買収を決定する。買収後はプライベートに経営 を行ない、株式市場からも市場ルールの制約からも距離を置く。口うるさい株主たちへの報告義務は負わない。弱肉強食の掟だけに従い、資本主義の倫理という原則さえも回避するということだ。』

資本主義の貪欲さは、止まるところを知らない。あぁ、恐ろしや、恐ろしや!

最新版オフィスの操作に迷ったら

私は戸惑いっぱなしで、眺めているだけだ。
最もオフィススイートは、もう、そう使うことはないだろうけど、税の申告やちょっとした文章ぐらいは使う場面が考えられる。今までOffice2000で通してきたから、全くゼロからの出発に等しいかな・・・?

最新版オフィスの操作に迷ったら:日経ネットナビ
『この2007は、旧版の「オフィス2003」と比べるとメニュー構成やボタンなどが一新されています。そのため、2003に慣れたユーザーが、使 いたいメニューを見つけるのに苦労する場面も多くあります。
そんなときに役に立つのが、マイクロソフトがホームページ「オフィス・オンライン」で提供している「コマンド リファレンスガイド」です。ウ ェブページ内でワード2003やエクセル2003の画面を再現して、対応する2007の操作を解説してくれます。』

まぁ、ぼちぼちいじくってみることにするか?

薬害肝炎訴訟、和解協議決裂へ 原告側、政府案拒否

国はこうした問題について同じ過ちを何度も繰り返している。
高級官僚たちは、身の保全をまず第一に考えるように思える。
基金への拠出額を増やしたところで、その運用は患者たちがおこなわなければならない。
責任転嫁と解釈されても仕方ないだろう。

asahi.com:薬害肝炎訴訟、和解協議決裂へ 原告側、政府案拒否
『薬害C型肝炎訴訟の和解協議で、政府は20日、一定期間に血液製剤を投与された原告には直接和解金を支払い、その他の原告らを間接的に救済する「基金」を 30億円に積み増す案を大阪高裁に提出した。原告側は「一律救済の理念に反する案だ」として政府案を拒否し、同高裁での和解協議を打ち切る考えを表明し た。1カ月半に及んだ協議は決裂の可能性が高まった。』
『修正案では、血液製剤フィブリノゲンは85年8月~88年6月、クリスマシンは84年1月以降について国・製薬会社の責任を認めた東京地裁判決を基準に、期間内の原告に対し、症状に応じて1320万~4400万円の和解金を直接支払うとした。
 一方、国・製薬会社は「訴訟活動支援のための和解金」として、原告弁護団がつくる「基金」に計30億円を支払う。配分方法は原告側にゆだね、今後提訴する患者も含め、「期間外」に製剤を投与された原告を間接的に救済する内容だ。』

うーん、それともこうした場合に、将来にわたって安定した基金を運用するような援助機関が、日本にはないのだろうか。もし、そうした機関があれば、たとえばNPOのような・・・、基金の運用を上手にやって、被害者のバックアップが行えるとも考えられる。・・・、いいや、理念の違いだからやっぱりそういった考えは甘いか?

日曜日, 12月 16, 2007

日本の狂気

東京新聞の書評欄から…。
『なぜ、年間三万人超もの人たちが希死念慮を抱き、自らいのちを絶ってしまうのか。集団自殺という不気味な現象が多発するのか。パラノイア的妄信や妄想と癒着した宗教集団の狂ったイデオロギーに、信者はなぜ引き寄せられるのか。時に噴出する日本の狂気の陰に潜む日本人の心の深層を、気鋭の宗教心理学者と精神科医が読み解く。』
『日本は、特有の文化的歴史を有している。深遠な美的感覚、悟り、知恵‥それらの伝統を捨て、テクノロジーの発展とともに近代化を推し進めてきた現代日本は、多くの歴史的断絶や屈辱ヽ無力化が浸透する狂気を形作ってきた。』
『「現代は、精神の死に延命措置を施している時代」と著者が語るように、子供から高齢者まで誰でもが生きづらさを感じて「うつ」になりうる日本社会は、「スピリチュアル」の死に直面しているのかもしれない。』
評者は斉藤弘子氏(ノンフィクションライター)

やっぱり、そうか。こうした題名の本が出るようになったんだ。
日本社会に蔓延する社会病理現象は、すると、かなり深刻だと受け止めなければならないだろう。

南京大虐殺記念館

東京新聞の記事から…。
『旧日本軍による南京占領から七十年の十三日、中国江蘇省で新装開館した「南京大虐殺記念」の主要テーマは「平和の希求」だ。』
『記念館正門前には、犠牲者を描いた彫像十数体が配置された。正門を入ると、石を敷き詰めた広場があり、荒涼とした雰囲気が漂う。
広場の奥に新設した「災難の壁」には「遭難者(死者)30万人」と大きく刻印された。「十二秒に一人が殺害された」として十二秒おきに水滴の音を奏でる施設もでき、死者数は以前よりも大きく取り上げられている。』
『新装にあたり、朱館長は広島市の平和公園を三度視察した。』
『。南京市の運転手の男性(35)は「市民の大半は日本が嫌いだと思う。被害を忘れないためにも大虐殺の文字は削れない」と言い、こういう意見は少なくない。
また、館内の展示写真は約六倍の約二千五百枚に増え、旧日本軍の還留品も増加した。「南京占領」を歴史的に説明する展示がされる一方、旧日本軍の残虐性は依然として強調されたままだ。』

韓国にも、同様な記念館があったはずだ。日本人が広島・長崎の原爆投下をいつまでも忘れないように、中国や韓国、その他のアジア諸国もいつまでも日本帝国主義時代の民間人大量殺戮を忘れないだろう。
経済的な結びつきや文化的な交流は進んでも、こうした面のあることを日本人として心しておくべきことだ。

土曜日, 12月 15, 2007

有田芳生の『酔醒漫録』: アメリカ型犯罪が起きる日本社会の変質

日本社会の変質か・・・、そういう解釈のほうが的確かな?

有田芳生の『酔醒漫録』: アメリカ型犯罪が起きる日本社会の変質
『発砲事件は統計的には2001年の215件から減少し、今年は54件、死者は19人(一般人の死者は8人)だ。昨年の死者2人に比べて増加している。問題は統計数字ではない。佐世保事件のようなアメリカ型犯罪(発生形態と結末)を「きざし」として敏感にならなければならない。散弾銃を乱射し、犯行後に自殺する事件はアメリカではしばしば起きている。日本の犯罪に質的変化が起きたきっかけは1995年のオウム事件であった。ここでも「95年転機」なのだ。スポーツクラブという日常空間で発砲事件が起きた異常は、日本社会の劣化を象徴して余りある。』
日本社会の劣化とは、グローバリズムに飲み込まれた結果としてなのだろうか?オウム事件を質的変化のきっかけとみるのは、オカルトの蔓延をきっかけとしているのだろうか?では、日本赤軍の日航機乗っ取り事件はどうだろうか?いまだに北朝鮮による日本人拉致事件として尾を引いたままではなかろうか?
戦後日本は、経済・文化の進歩はあっても、各個人の精神構造は支離滅裂になってしまったのではないか?多様化とも言えるか?万葉の昔から日本には哲学が芽生えなかった。その代わり文学は世界に冠たる源氏物語をはじめとして、和歌、俳句などの世界を発達させた。神道、仏教、儒教は盛んだったが道教はあまり受け入れられなかった。国学の樹立が図られたりもした。明治以降、西洋の学問を急激に輸入したが、やはりどこかいびつになっているのかもしれない。

佐世保乱射事件容疑者、自宅近くの教会敷地で自殺

YOMIURI ONLINEから・・・。
佐世保乱射事件容疑者、自宅近くの教会敷地で自殺 : 週間ニュース
『長崎県佐世保市名切町のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」で14日夜、2人が死亡、6人が重軽傷を負った散弾銃乱射事件で、同県警の捜査本部は15日、散弾銃の所持許可を受け、事件後姿をくらました同市船越町の無職馬込政義容疑者(37)の犯行と断定。行方を追っていたところ、午前7時35分ごろ、同クラブから南西約4キロのカトリック船越教会敷地内で死んでいるのを見つけた。』
うーん、精神を病んだ日本人が増えている。なぜ、銃を人に向けて発射しなければならないんだ。この日本で・・・。銃社会のアメリカでこうした乱射事件の多いのはある程度理解できる。確率的に起こる可能性が高いからだ。でも、規制の厳しい日本で、なぜもこうした事件が多いのか?精神を病んだ人が多いとしか思えない。
東京新聞の記事から…。
『埼玉県熊谷市で今年二月、男が居酒屋で口論となった知人男性を射殺後に自殺。五月には鹿児島市で金融業の男が弟を殺害。今月九日には高知県津野町で男が隣人二人を殺傷。この男は逮捕後に「最近二人が自分に冷たいように感じた」と供述したが、被害者の親族は「恨みを買うことはない」と話した。』
『宇都宮市で二〇〇二年、男が隣人の主婦を射殺し自殺した事件では、約一カ月前に栃木県公安委の許可を得ていたことが判明、遠族が「許可は違法」として県などを相手に提訴。宇都宮地裁は今年五月、県警担当者が男の身元調査などを怠ったとして賠償を命じた。』
たとえ、各都道府県公安委員会が銃所持の許可を与える際に、専門医による精神鑑定をしたとしてもこうした事件を未然に防ぐ助けにはならないだろう。事件を起こす人間は一方的な思い込みで銃を乱射していると思われるからだ。何とも歯がゆくやりきれない事件だ。

思い出して、昨日の報道から・・・

同じく東京新聞の記事による。
『第二次世界大戦中の旧日本軍の従軍慰安婦間題をめぐり、欧州連合(EU)の欧州議会本会議(フランス・ストラスプール) は十三日午後(日本時間同日深夜)、日本政府に公式謝罪と元慰安婦らへの賠償を求める決議案を、一部修正の上、賛成多数で採択した。』
『決議では、日本政府が性的目的で徴用に関与したのは歴史的研究で明らかとした上で、国際法に違反した「二十世紀最大の人身売買の一つ」と非難。』

さあ、大変だ。この問題についてはほとんど世界包囲網が出来上がった。日本の官僚や政治家はどこまで鈍感なのか、早く何かしらの手を打たないと、日本は世界から軽蔑されるだけの国になってしまうぞ!

日本人の堕落についてもうひとつ

これも東京新聞から…。
「”偽”装と”謝”罪の1年」と題した「からむニスト」の記事で、政治家、官僚、企業人、スポーツ人のテレビでの謝罪会見の多さに”からん”でいる。
そう、そう、今年のテレビは建築家のいい加減な構造設計から、政治家や官僚の年金問題に対する認識の驚くべき意識の低さまで、ビックリするような謝罪会見、言い逃れ会見の多い1年だった。
まったく、日本人はいつからモラルをなくしたのか?
先日、NHKのBS放送で韓国のテレビ局制作の儒教の放送をしていた。いまさら、儒教を学びなおせとは言わないが、せめて倫理の本ぐらいは学生の頃に読んでいてほしいものだ。
でも、倫理の本を読んでいるような学生は、いまの日本では社会に出て出世できないか?

ネットでの中傷に有罪判決

やはり東京新聞の記事から…。
『家族問題に詳しい評論家の池内ひろ美さんのしをインターネット掲示板の書き込みで脅し、講座を中止させたとして、脅迫と威力業務妨害の罪に問われた会社員小林一美被告のしに、東京地裁は十四日、「懲役一年、執行猶予四年」(求刑懲役一年六月)の判決を言い渡した。』
『「ネットは、見知らぬ他人同士がつながってグループになり、面識ない他人を攻撃する道具になる。誹謗中傷もネット殺人もその構図は同じ」と池内さん。』
『「言論の規制はすべきでないが、今のような野放し状態も問題¨ネット社会独自のルールを立法化し、悪質表現に何らかの措置をする必要がある」と河合教授。(桐蔭横浜大法学部教)』
『、森井昌克神戸大教授(情報通信工学)も「現状は書き逃げともいえ、何でも書いていい風潮がある一方で、書かれた側はほとんど何も手を打てない。書いた相手を突き止め、後から謝罪されても傷ついた名誉や信頼は消えない」と話した上で、こう提言する。「ネット中傷の被害者を広く救済するため、悪質な書き込みをした人が責任を問われる基準を明確にすべきだ。具体策の議論が、求められている」』

2ちゃんをのぞいてみてすぐに感じることは、特殊な表現が飛び交い、ひどく低劣な言葉が多く書き込まれていることが多いということだ。2ちゃんが始まった初期のころには、貴重な情報も得られたが、いまではどうなのだろう。ぼくは、ある時期から時間の無駄だと感じてのぞいていないので現状がわからないけど…。
ぼくは、2ちゃんの存在自体を否定するわけではない。そこに匿名を利用して書き込む人の品性の悪さがひどく目立つのを嫌悪するようになったということだ。
日本人の品性の悪さもとうとうここまでに至ったかを知るには、2ちゃんをのぞいてみるには適していると思う。

ゴア氏の不都合な豪邸

東京新聞より・・・。
環境団体にゴア邸の電力消費量は世帯平均の二十倍以上・・・、などと暴露されたゴア前米副大統領は、改修工事をしたそうだ。
『地球温暖化防止の啓発活動が評価されノーベル平和賞を受賞したゴア前米副大統領のテネシー州の豪邸改修工事が、このほど完了した。』
『ゴア邸は部屋数が多く、電力の大量消費はやむを得ない面もある。それでも反省したのか、ソーラーパネルや雨水利用設備、地熱を使った暖房など最新の環境技術を次々と導入してきた。』

さすが、ノーベル賞をとるほどの人はやることが違う。これも、経済格差の一面か?批判されてすぐ対応できるんだから大したものだ。
貧乏人のひがみの一言・・・。

金曜日, 12月 14, 2007

日米欧がコケゲノム解読 植物進化の過程を解明へ

いまではコンピュータにより、生物のゲノムの解読が非常に早く達成されるようになった。
その成果のひとつがまたこれだ。植物にも生物時計の遺伝子があるんだなぁ。

日米欧がコケゲノム解読 植物進化の過程を解明へ - 山陽新聞
『ゲノム解読されたヒメツリガネゴケは、単純な構造の葉と茎を持ち、全長約5ミリ。解読の結果、DNAの塩基は約5億対で、約3万6000個の遺伝子を持っていた。
 この中には、茎や葉の構造を丈夫にする遺伝子や、乾燥に耐える遺伝子、紫外線や放射線で損傷したDNAを素早く修復する遺伝子など、陸上に適応するための遺伝子が存在。光を感知し、その方向に伸びる遺伝子や、生物時計の遺伝子も備えていた。』

水曜日, 12月 12, 2007

国際間大学プロジェクトが150万冊の書籍をインターネットで公開

遅まきながら、カレントアウェアネス-E No.119で知った。
英文が読めればなぁ!

国際間大学プロジェクトが150万冊の書籍をインターネットで公開
『米国のカーネギーメロン大学が,浙江大学・インド科学研究所など中国・インドの高等教育機関,エジプトのアレクサンドリア図書館と共同で取り組んでいる書籍デジタル化プロジェクト“Million Book Project”(CA1593参照)がこのほど,150万冊の書籍のデジタル化を終え,ウェブでの無料提供を開始したことを発表した。Million Book Project は,「全ての本をデジタル化し,永久に保存し,全ての人に無料提供すること」を目指す“Universal Library”という壮大なプロジェクトの第一歩目として位置づけられている。なお「Million=100万」と冠しているのは,「100万」冊という冊数が現時点で存在する全ての書籍数の1%に当たるからだという。』
『今回のデジタル化作業では,書籍110万冊が中国で,36万冊がインドでスキャニングされた。現在でも,世界中の50のスキャニングセンターで,1日7,000冊の書籍を1,000人が作業してデジタル化しているという。』
『Million Book Projectが一段落した後も,Universal Libraryの構築を目指すプロジェクトは続行していくが,今後課題となるプロジェクトの「持続可能性」については,米国議会図書館(LC)のデジタル保存事業(CA1502,E525参照)から助成を受ける,OCLC経由でデータを提供し,OCLC参加館から費用を得る,といった可能性を検討するとともに,QuestiaやNetLibraryなどの電子ブックサービスからも持続可能モデルの示唆を得ているということである。もっともUniversal Libraryでは今のところ,商業ベースの手法は持続可能モデルにはつながらないとの見解を示している。』

すごい事業だ。
この「持続可能性」というのが難しい。日本では国会図書館が取り組んでいるが、OCRではないからなぁ!
青空文庫は、著作権の問題で頭を抱えているし、金銭面、人的協力もあくまでボランティアに頼っているし、何より強力な後ろ盾がないのがつらいところだ。
こういったところでも日本は後塵を拝しているなぁ。

土曜日, 12月 08, 2007

Windows Vista のセコさ

最近、IEがよく固まる。以前からFirefoxを中心に使ってはいたのだが、Vistaは気まぐれで、IEでないと見れないWEBとか、Firefoxでないと見れない頁とかがよくある。
・・・で、XPからFirefoxのBookmarkをVistaに持ってきた。ところが、XPでは簡単にその場所が分かったのに、Vistaでは、さっぱりそのありかが分からない。
まず、コマンドプロンプトでdirとやってみた。GUIで見るのと全く変わりないディレクトリしか出てこない。プロパティで見ると、dirでは表示されないディレクトリに保存されている。ヒョッとしてと思い、lsコマンドを使ってみる。案の定、出てきた。Userの下にdirコマンドでは表示されないディレクトリがあり、lsコマンドで降りていくことができるのだ。
何でこんなセコイ事をしたのだろう? 特別な理由でもあるのか?
でも、とりあえず、FirefoxのBookmarkの在りかが分かって一安心。

金曜日, 12月 07, 2007

面白い記事二つ

東京新聞に面白いと思って読んだものがある。
ひとつは、ワープロ特許で特許譲渡の対価としての天野真家氏が東芝に約2億6千万円の支払いを求めて訴えを起こすというもの。もう一つは、加島祥造氏が求めすぎないことについてインタビューを受けている記事。
『天野教授は東芝総合研究所に在職中の七四―七八年、入力した仮名を前後関係から判断して漢字と仮名の交ざった文章に変換する「二層型仮名漢字変換」と、意図しない同音語が出てくるのを減らすため一度使った漢字を優先的に出すようにする「短期学習機能」を発明した。この発明によって、仮名を適切な漢字に変換できる確率が飛躍的に向上したという。』
『訴状では、同社がこの二年間に特許から得た利益は少なくとも約二十六億円と試算。』

今までも青色発光ダイオード、CDやDVDなどの光ディスク読み取り装置、半導体「フラッシュメモリー」などで、同じような訴訟が繰り返されてきた。社内規定による報奨金だけで済まそうとしている日本企業は今の時代、優秀な人材を集めるには発明に見合った利益をその当事者に与えるようにしていかないといけなくなってきているのに、いまだにこうしたことを繰り返している。霞が関と同じような体質が日本企業にもあるのかなぁ。

加島祥造氏は、一連の老子の私訳の本で、また、ここにきて「求めない」(小学館)で大いに発売部数を伸ばしているようだ。
『老子が言っているのは、社会に尽くしてゆっくり生きるのが一つ。もっと宇宙的なエナジー(力) の中で生きる自由な自分があることがもうひとつ。その二つが自分の中でうまく溶け合えばバランスよい人間になるというのが老子の世界なんです。』
『求めるのを少し減らすごとに、自分の時間が返ってくる。その時間を少しずつためていけば、そこから自分の一番したいことがわき出てくる。そういう時間と場所を作ってやれということなんです。それには安らいだ心でいることが大切だ。これも「求めない」のもうひとつのテーマですよ。』
『老子は「足るを知るは富」と言う。足るを知ればこれ以上求めないという気になって見えやら不安やらで発散したエナジーが自分の内側に向いて、生命力を育てるようになる。そうすると自分の好きなことが出てくる。』
『今の私たちは、ちょっと工夫すれば、社会に追いまくられないで自分の時間を見つけられるんです。 一日五分でも、工夫一つで持てるんだよ。その五分を十分に、二年後に二十分に延ばせば、壮年のころには自分の楽しい時間で何かできるようになるかもなあ。』

うまいことを言うなぁ。こうして加島氏のもとには著作権料がたっぷりと入ってくるわけだ。かつて、著作権料ほど割のいいものはないと聞いたことがある。座っていれば黙ってお金が入ってくるというわけだ。・・・もっとも、大きなヒットを飛ばさないといけないわけだけど、一発当てればもうこっちのものということ…。

文字セットのこと

日本語文字セットは、昔から今に至るまでごちゃごちゃしたままだ。
JIS規格はどんどん変わるし、同じコードで違う字体が出るなんてことが度々ある。
これはもう諦めた。でも、自分のパソコンで使いたい漢字ぐらいは表示したり印字したりしたい。だから、今昔文字鏡が発表された時には、ドキドキしたものだ。その後、東大が中心になって、GT書体が完成された。こちらは書体の定義までもった本格的なものらしい。
今度マシンの性能が良くなったので、欲張って、これらを入れてしまった。
Arial Unicode MS フォント
GT書体フォント
今昔文字鏡
以上のうち、
Arial Unicode MS フォントは、印字が不完全になることがあると断っているが、Unicode 文字のフォントをすべて含んでいるとのことで、約4万字ぐらい。
GT書体フォントは、漢字66773字という。
今昔文字鏡は、諸橋轍次著『大漢和辞典』(大修館書店刊)に収録される約5万の見出し漢字、Unicodeとして知られる日本・中国・韓国の文字を一括で扱うための規格ISO/IEC 10646のCJK漢字、甲骨文字、西夏文字、現代中国で使われている簡体字、変体仮名などを含む、約12万字ということである。
以前は、こんなことしたら、めったに使わないもののためにリソースの無駄遣いだというのが定説だったが、さて、Vistaでも同じことか…?
まあ、しばらく様子を見て、不都合だったら、削除すればいいさ。

月曜日, 12月 03, 2007

守屋氏妻、なぜ逮捕 夫も知らない関与追及

妻の座にいる女性の怖さだ…。

守屋氏妻、なぜ逮捕 夫も知らない関与追及(産経新聞) - goo ニュース
『公務員の妻に同容疑の「身分なき共犯」を適用することは異例で、法曹界でも注目を集めている。なぜ、公務員ではない妻まで逮捕されたのか-。』
『幸子容疑者は、わいろとされた計12回のゴルフ旅行(計389万円相当)全てに同行。このほか、守屋容疑者が不在の場合でも、「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)から単独でゴルフや飲食接待を受けることもあった。』
『すでに明らかになっている宮崎容疑者から守屋容疑者側への資金提供約400万円のうち、200万円超は幸子容疑者名義の個人口座に入金されていた。幸子容疑者はこの資金提供について周辺に「夫には相談せず、個人的に借りた」と打ち明けていたという。』

一国の首相の細君は、ファーストレディーとか言って国際貢献に大いに尽くすことができるし、その分、社会的身分も必然的に高くなるし、世間の注目度も大きくなるから、自ずと身の回りのことに細心の注意を払うようになるだろう。
しかし、キャリア組の出世頭とはいってもたかが公僕の国家公務員の細君が夫の地位を利用して、私利私欲を満たすというのだから呆れるほかはない。
世間がギスギスしているのも、こういった細君連中が意外に多くいるのではないか?
くわばら、くわばら!

Windows Vista Home Premium のこと

このところの心境の変化により、新しいパソコンを仕入れた。
初めに増設メモリも一緒に購入していたので、それを挿してから電源を入れたのが始めの間違い。メモリの相性が悪く、システムの導入途中でいきなり落ちてシステムインストールに失敗。
メーカーのサポート窓口に電話して、相談の結果増設メモリをはずしてシステムインストールをやり直し。でも、既におかしくなったままだったので、改めて工場出荷時の状態に戻して、再インストール。
増設メモリはその後、別メーカーのものに取り換えてくれたので、今では無事に動いている。そんなだから、購入時の真っ新な状態で動いているのかはわからない。
その後、今のメインマシンであるWindows XPから、どうしても引き継ぎたいソフトをインストールする。オフィス・スイートはOooでいいやと思っていたが、標準のフォントが変わっているので、つい、Office2007のシルバー割引のアップグレード版を仕入れてきた。
どうしても使いたいのは、古くても百科事典と国語・漢和・古語辞典、英和・和英辞典、それと翻訳ソフトを溜まっていたサービスポイントでダウンロード。一段落したところで、バックアップソフトを動かしてみる。大丈夫なようだ。ただし、増設ディスクのフォーマットはVista本体でやらないとだめだった。復元ポイントも適当なところで作成した。
シルバー・タウンのTANABEさんに教えてもらって、Windows Ready Boost機能付きのUSBメモリ4GBをキャッシュメモリ動作にして挿してみる。メーカーの説明ではメインメモリの3倍程度で一番効率よく動くそうだが、値段が高すぎて手に入らない。グラフィックボードの性能が低いので目にわかるほどの効果は出なかった。
さて、ソフトではXPから持ってきたたいていのものは動いているが、おかしな動作をしたり、おかしなメッセージを出したり、目的を果たせないものなど、いろいろある。ATOMTIMEは時刻の差を検出できても時刻合わせができない。PCastVIDEOは画面がAEROに対応していないというメッセージが出て、自動的にクラシック画面に切り替わる。DOSの時代から使っているタイピング練習ソフトは、PIFファイルを取り込めるのに、アイコンの変更ができず、DOSのコントロール文字が効かない。ViewerLiteは「レジストリの書き込みに失敗しました、手動でRegEditで書き直してください」なんて表示が出る。
そんなこんなで、僕が当面目指していた辞書類、宇宙関係類、分子構造表示類、数学関係類などのソフトは大体入れ込んだ。TeXもいれたが、Cygwinはあきらめることにした。というのは、Mini MacがBSDUnixを基本にしているから、Unixソフトを使いたければ、そちらで・・・、ということにして。
今の感想は、ソフトの進化をハードが追っかけているという感じかな? Vistaを快適に動かしたいなら高価なマシンが必要になっちゃうだろうことは確かだからだ。

SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。