木曜日, 12月 25, 2008

靖国神社サイトが改ざん、トップページに中国国旗

INTERNET Watchから、
『INTERNET Watch編集部でも24日夜に改ざんを確認。トップページにアクセスすると、中国国旗とともに「Hacked By 小飯, Beach, RichMan, s4t4n」というメッセージと、「2008年12月24日」という日付けが表示。また、中国国歌のWAVファイルも再生されるようになっていた。』

日本刀が靖国神社のご神体だということを描いた映画を見たいと思っていたけど、いまでは地方を回っているようなんだなぁ。
靖国神社

麻生内閣メールマガジン第12号から

『[生活防衛のための、大胆な実行予算]
今般、21年度当初予算、20年度第二次補正予算をまとめました。
今回の予算は、国民生活を守るための予算。私は、「生活防衛のための、
大胆な実行予算」と呼びたいと思います。』

だそうです。
これが年内に実行されていたら、評価に値したかもしれません。
「埋蔵金」とは、一回こっきりのもの。後がなくなったということ。
相変わらずのばらまき予算に逆戻りだ。
国債発行に頼って、国民1人当たりの借金は630万円だったかな?になった。イヨッ、世界一!
麻生さんは念願の権力の座について居心地がいいだろうから、最後の最後までしがみついていたいだろうなぁ。

月曜日, 12月 22, 2008

解雇

東京新聞、山口二郎氏のコラムから、
『このところ、日本を代表する大企業で非正規労働者の解雇が相次いでいる。テレビも新聞もこれを社会問題として大きく報道している。しかし、今ごろ何を言って.いるのだという疑間をぬぐえない。』
『水道管にわざと穴をあけておいて、今ごろ水が漏れていると大騒ぎするメディアは、善意かもしれないが、愚かである。』
『この七、八年を振り返り、そのような厳しい総括をすることこそ、メディアの役割ではないか。政策を決定した人々の固有名詞を上げた議論こそ必要である。メディア自身も、規制緩和をどう論じてきたか、きちんと 反省してほしい。』

全くその通り、番記者が当局発表のコメントをそのまま報道するだけで、独自の取材や内容の掘り下げをしない、政策実施に際しての前提となる条件を考えたりしない活字メディアの分析能力の低下が問題にされるべきだと私も考える。
竹中氏は、その政策を実施するにあたり、セーフティーネットをしっかりしておけば問題ないとあの時言っていたが、その条件は今まで一度も実行されたことなく、メディアもそれをチェックすることを怠ってきた。
もう一つ、昔から言われていることだが、日本の労働組合は、企業単位に組織されていることの弱点がここにきて一挙に表面化したということもあるのではないか?
政治もダメ、司法もおかしい、国の行政も信用できない、メディアも頼りない・・・では、日本は救いようがなくなっている。

金曜日, 12月 19, 2008

脳内操作

東京新聞、吉田司氏のコラムから、
『衝撃的なニュースが飛び込んできた。十一日の東京新間によれば「人の脳の血流変化を調べ、その人が見ている図形や文字を映像化することに国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などの研究チームが世界で初めて成功」・・・「理化学研究所の程康氏も「十年後には脳の分析から、人が何を考えているかある程度わかるようになる」とコメントしている。』
『人類史を振り返れば〈こころ〉とか〈想像力〉とは国家や権力に身は縛られても心まで縛ることはできないという人間の最後の抵抗の砦であった。その砦がいまや一個の電子画像装置によって簡単に覗き見され破壊され矯正させられてゆく。』

うーんと、先日の報道では、イメージの画像化にはある程度成功していたようだが、血流変化の画像化だけを見て、その人の思考状態まで判断できるほどヒトの脳の構造は単純ではないように私は思うのだが・・・。心配することはない、脳の研究も、こうした脳内の画像化による脳の活動の可視化の研究も、どんどん進めたらよいと思う。

木曜日, 12月 18, 2008

不況

東京新聞のイソップ物語から・・・、
『一ぴきの鹿がびょうきになって、じぶんのすみかで、しずかにやすんでおりますと、これをきいた大ぜいの仲間が、いれかわりたちかわり、みまいにやって来ては、まくらもとで、べちゃくちゃしゃべりちらしたあげく、ねている鹿のたべものを、みんなでえんりょもなく、たべつくしてしまいました。それでこの鹿は、びょうきでは死なずに、うえて、しんでしまいました。』

「大ぜいの仲間」っていうのは、政治家であり、ファンドであるんだろうなぁ。

月曜日, 12月 15, 2008

ナノ空間の電子

ノーベル賞を受賞した小柴先生は、日本の科学の基礎研究の衰えを危惧して、私財を投じて財団を作りいろいろな活動をされている。その一つとして、NHK教育テレビで時々、3時間半ぐらいの講義を各分野のトップの研究者を招いて、高校生に分かることを目的とした内容で最新の研究成果を講義してもらっている。
今日の話は、半導体を主体とした話なのだが、東大の講堂で講演されていて出席している高校生の人数は多くはないけれども、ややこしい話をよく聞いているみたいだ。今の高校生はこういった内容を理解しないと時代についていけないんだと思うと大変だなぁと思う。
私も、数式や、基礎的な理論のところはわからないが、持ち込まれた実験装置を使いながらの説明は実に興味深く聞くことができる。
江崎先生のトンネル効果の話から、今は、LEDの解説に入っている。先日自転車のライトを買いに行ったら、LEDを使ったものが多く売られていた。まあ、値段は高く大体が補助光として使うように注意書きがあったのが多かったが…。
レーザーの話になると、量子ドットや光子の話になり、これらを一つ取り出したり、暗号通信への応用の話になったりする。
科学読み物を読んでいるだけの私としては、やっぱり、基礎知識や訓練が足りないことを痛感する。しかし、こうした最先端技術の社会への応用は実に広いものだということには大いに興味をそそられる。
今日の講師は、榊裕之先生。

日曜日, 12月 14, 2008

労働者の物化

東京新聞、堤未果氏のコラムから、
『G ・オーウェルの「動物農場」のアニメが今月から上映される。搾取されていた動物たちが革命を起こし人間を追放、動物だけの農場を始めたが次第に情報操作や監視社会化が進み、気づいた時には一部の特権階級の豚の下、再び搾取されていたという有名な寓話だ。』
『富と権力が一部に集中し、顔のない大量の労働者が這いあがれない仕組みの中、使い捨てにされる。』

・・・、今の日本の状況にそっくりだ。小泉内閣はセーフティーネットを作らないまま、退陣してしまった。世界のグローバル化の中、各国が同じ問題で悩んでいる。さて、日本では、これを正すのに、一票の選挙権を我々は持っているが、しかし、依然として自民党員が圧倒的に多いんだろうな?いざ、選挙になったら…。利益誘導の選挙の仕組みが正されない限り、選挙民の覚醒が起きない限り、この状況から抜け出すのはなかなか難しいんだろうな?

木曜日, 12月 11, 2008

脳測定で、見た画像を再現

東京新聞から、
『人の脳の血流変化を調べ、その人が見ている図形や文字を映像化することに国際電気通信基礎技術研究所(AT R、京都府) などの研究チームが世界で初めて成功…。』

血流変化とは、どの部位のものだ。画像と意識とは活動部位が違うはずだ・・・。

ドラマ、七瀬ふたたび

が、終わってしまった。面白かったのに…、残念。

土曜日, 11月 08, 2008

濡れ衣国家論

東京新聞「大波小波」欄から、
『航空自衛隊の空爆長が、「わが国が侵略国家だったというのは濡れ衣だ」などと主張する論文を書いて、民間の懸賞論文に応募していた。・・・・・この論文に対して麻生首相は、「立場が立場だから適切じゃない」と発言した。』

どうも、両者とも小学校からもう一度勉強しなおす必要があるようだ。
戦後の日本歴史教育は現代史に入る前に、時間切れになって、ほとんどの日本人は第2次大戦の実態を勉強していないということがいよいよ現われてきたということだろうか?

土曜日, 10月 11, 2008

首相の「決断」

東京新聞の社説から…、
『麻生太郎首相が「文芸春秋」十一月号にこう書いた。「私は決断した」と。そして「国会の冒頭、堂々と私とわが自民党の政策を小沢代表にぶつけ、その賛否をただしたうえで国民に信を問おうと思う」「強い政治を取り戻す発射台としてまず国民の審判を仰ぐのが最初の使命だ」と続く。』

残念ながら私はこの文章を読んでいない。でも、大体の予想はつく…、かれの日頃の言行を見ていれば…。
『ところが首相はその「決断」を実践しないまま、今日に至っている。「いつ解散するとは一切書いてない」と、こちらが気恥ずかしくなるようなコメントをして。』

なるほど…、やはり一種のプロパガンダというところか?

日曜日, 9月 21, 2008

地デジのデメリット

東京新聞から、
『「ピ、ピ、ピ、ポーン」の時報が、テレビから消えていることにお気づきだろうか。地上デジタル放送(地デジ)だと送受信に数秒かかり、実際の時刻とずれるからだ。地デジでは緊急地震速報も遅れる。命のかかった速報が新技術で遅れてしまっては、技術を導入する意味がない。(大野孝志)』

確かに…、これは電波時計を用意しとく必要があるなぁ。パソコンには原子時計とシンクロさせるようにしとく。インターネット時刻サーバーは1秒ほどの遅れがあるからだ。
ちなみに、新聞でも触れられているが、地デジとワンセグとを同時に見ていると、ワンセグのほうがもっと遅れて表示される。
話題はそれるが、NHKは高い視聴料を取っているのだから、NHKアーカイブズをオンデマンドで提供すべきだ。そうしたデジタルアーカイブスの作成に努力しないで、新技術の一面だけの利点をとりたてて喧伝しても興ざめすることはなはだしい。せめて、You Tubeぐらいの使い勝手でNHKアーカイブズがオンデマンドで利用できたら、素晴らしい文化貢献ができると思うのだが…。もちろん、利用料は今取り立てている高視聴費で賄うようにするのが当然だ。
ちなみに、私のところは、CATVを利用しているが、リモコンにオンデマンドのボタンがあるのは最新のセットトップボックスだけだ。買い替えの必要が出てくるけど…。

金曜日, 9月 19, 2008

福岡小1殺害、現場周辺の捜索続く

TBS News-iから、
福岡市の公園で、小学1年生の男子児童が首を絞めて殺された事件です。警察は男の子が持っていた携帯電話の発見を急ぐなど、捜査を進めています。』

この子はGPS付きのケータイを首から下げていたそうで、その指示していた位置は現場から20~30m離れた林を指し示していたそうだ。それにしても、日本は弱者が守られない社会になってしまったもんだなぁ。

農相辞任

TBS News-iから、
汚染米の不正・転売問題が発覚してから2週間。任期切れまで、わずか4日を残しての大臣の辞任です。太田農林水産大臣は、一連の農水省の対応の責任をとって辞任しました。』

次官も引責辞任したようだけれども、この時期に辞めるのは責任放棄か選挙対策かと勘繰られても仕方ないね。彼はどこの選挙区からの選出だったっけだっけ?選挙民さん、しっかりしてほしいね。

水曜日, 9月 17, 2008

米証券大手リーマン・ブラザーズの破たん

東京新聞から…、
『リーマン・ショツクは世界の金融市場を駆け巡り、各地で株安、ドル安が進んだ。東京株式市場では全面安の展開となり、前週末比で六百円以上も下落、一万三〇〇〇円の大台を割り込んで、年初来安値を更新した。』

米政府は、続いてAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の危機には政府が株式を取得して保護する策に出た。
こうしたことを眺めていると、なんだかんだ言っても、依然としてアメリカ経済の巨大さがわかるというものだ。

水曜日, 7月 23, 2008

平成20年版 労働経済の分析

労働経済白書の中の「働くことに関する意識とその変化」で、
『労働者の働き方や仕事に対する意欲には、企業の人事方針や雇用管理が大きな影響を与える。我が国企業の多くで、長期雇用や年功的な賃金体系という特徴を持つ雇用慣行がみられるが、バブル崩壊以降の経済停滞の中でその見直しも進み、長期雇用慣行を前提とする正規の従業員の減少もみられた。人事方針や雇用管理の見直しは、労働者の意欲を支えるものであることが期待される。しかしながら、労働者の働くことへの満足感は、必ずしも高まってきたわけではない。特に、1990 年代半ば以降、経済成長の停滞に伴って、所得面での満足感の低下がみられ、生活全体の満足感の低下にも影響を与えている。人口減少社会に転じた我が国において、働く人が意欲を持って仕事に取り組むことができる職場や社会環境を創り上げていくことは、喫緊の課題である。』

と、述べている。
正規雇用者の急激な減少は、仕事に意欲をなくしているだけでなく、精神的不安定者の増加を招き、最近の無差別殺人事件に見られるような異様な社会現象さえ生み出していると思うのだが・・・。

木曜日, 7月 17, 2008

「アジアで最も豊かな国」から転落した日本

BPnet : 大前研一氏の記事から、
『IMF(国際通貨基金)がまとめた調査によると、2007年のシンガポールの一人あたりのGDP(国内総生産)が日本を抜くことが明らかになった。』
『世界で見れば1994年には一人あたりGDPで日本は世界一であったが、一昨年に17位に、そしてついに昨年の実績で22位に転落してしまった。もちろん為替の影響もあるが、日本の国民所得、すなわち国民のつくる付加価値の総和がこのところほとんど増加していないのだから、この数字は実態を表しているモノと見なくてはいけない。』
『わたしが皆さんに理解してほしいと思うのは、「このシンガポールの繁栄の源は、シンガポール自身にはない」ということだ。地下資源や原油が出るわけではなし、農産物が自国で出来るわけでもない。すべて世界で最も良くて安いモノを輸入して、生活の質を上げてもコストを抑えている。名目の一人あたりGDPが日本並みということは、実質の生活実感は日本よりはるかに高いということである。繁栄はほとんどすべてを海外から呼び込んできたものである。要するに開放経済なのだ。世界中から金、人、モノに来てもらう「貸席経済」なのである。そのために邪魔になる規制を撤廃して、世界中の力を借りられるようにしている。だからこそシンガポールの今の繁栄があるのだ。』
『それは日本が、すべての問題を自分で解決しようとすることに原因がある。解決策を世界に求めるシンガポール(と中国、そして多くの途上国)、国民に求める日本。国民が反対すれば、今度は子孫に求める。少子化で子孫に負担能力があるのかどうか検証もしないで30年(いや道路公団の借金などは50年)先送りしてしまうのである。』
『政治家ともいろいろ話をしているのだが、経済のグローバル化に伴って世界の国家がどうアプローチを変えてきているかを勉強しようという謙虚さを感じない。シンガポールはもちろん、アイスランド、アイルランド、デンマーク、フィンランドなどが、なぜ最近活躍しているのか。97年の中国返還以降、一時落ち込んだ経済を反転させた香港、その後に続くマカオがなぜ今、未曽有の好景気に沸いているのかなどを勉強すれば、日本に足りないものは何なのか、日本はいかに世界経済を取り込んで繁栄の軌道に戻ることができるのか、多くのヒントが得られる。日本の発展のために、そういう問題を絶えず考えるのが官僚であり政治家ではないか。』

やはり日本の政治家や官僚は勉強不足なんだなぁ。
負の付けをすべて子孫に先延ばしして負わせている現状になにも罪悪感を感じないのだろうか?いつから、日本人はこんなに無責任体質になってしまったのだろう?

水曜日, 7月 16, 2008

いろいろな考え方

東京新聞のコラムから、
ひとつは、梅原猛氏のコラムから、
『神仏習合の思想は、役行者に始まり、白山信仰の創始者・泰澄及び八幡信仰の開拓者・行基によって発展させられたが、それが完成されたのは東密すなわち真言密教と台密すなわち天台密教においてであろう。そしてその理論的帰結が「草本国土悉皆成仏」という言葉で表現される天台本覚論の思想であり、その実践形態は修験道であると考えられる。』
『アイヌ文化のすぐれた研究者である知里真志保は、アイヌの人たちは山も川も生きているものと考えていると語ったが、実は古代日本人もそのように考えていた。』

アイヌ文化は、縄文時代以来の日本の本来の文化を保存してくれていたというのである。

もう一つは、青山玄氏のコラムから、
『大乗仏教では「浄土」または「極楽」というが、一九八九年に東本願寺で話し合った大谷大学の武田武麿教授の見解によると、それはキリスト教の影響で生まれた信仰であるという。したがって、聖書にある「天国」と同じものを指すと思われる。』

なら、地獄も同じように考えられるのかな?

金曜日, 6月 06, 2008

横綱の品格

東京新聞、もりたなるお氏のコラムから、
『大相撲夏場所の千秋楽で、朝青龍と白鵬の両横綱が結びの一番の後、にらみ合いをして多くのフアンの郷麟を買った。日本相撲協会の北の湖理事長が、横綱審議委員会の進言を受けて両横綱に厳重注意したが、全力士の模範になるべき横綱の「品格」を疑わせる出来事であった。』
『第二十五代横綱双葉山は、六十九連勝を成し遂げて、角聖といわれ国民的英雄であった。その双葉山が戦後の一時期に、ある新興宗教に入信し、食糧管理法違反容疑で逮捕されるという事件があった。角聖と崇められた横綱でも、品格を問われることもある。』
『谷風と同時代に、雷電為右衛門という強豪がいた。殺人的な力で相手をなぎ倒し、九割六分二厘という驚異的な勝率を残すが、ついに横綱にはなれなかった。相手に大怪我をさせて再起不能者まで出すのはよくないというのが理由とされている。品格を問われたものと思われる。』

「横綱の品格」(双葉山著)という本がある。大鵬が「序に寄せて」という一文を書いている。昨今の相撲界について、「いわゆるスポーツアスリートとしての感覚が濃厚になっている。」としながらも、先のシゴキ、イジメによる若い力士の死亡事件にも触れている。今まで伝統的に使ってきた「可愛がる」という言葉の意味が誤解されてしまっていることを嘆いている。また、今の人たちは付き合いやすい人とだけ交わり、人生の大先輩達の話を聞く機会がなくなっているのではないかとも言っている。
本文の中で、双葉山は、昔の節会相撲、武家相撲、勧進相撲について触れている。現在の横綱が日本人ではないのだから、日本の歴史に疎いのは仕方ないとしても、せめて部屋の親方は、日本古来からの相撲の伝承ぐらいは、話してやったらどうだろうか?もっとも、親方も知らないとしたら論外の話だけど…。
参考:岐路に立つ大相撲
  :横綱の歴史

国籍法の欠陥

昨日の東京新聞から…、
『国籍法の規定を違憲とした四日の最高裁大法廷判決で、日本人の父を持ちながら、「結婚していない両親」という子どもに責任のない事情で、日本国籍を認めてこなかった不平等がようやく是正されることになった。』

この記事の中で、「最高裁裁判官15人の意見」という表が載せられていて、裁判官名、出身、憲法判断、国籍認定という項目が挙げられている。この中で僕が注目したのは、国籍認定の欄で、「認めない」としている裁判官の出身が、行政官が二人、検察官が二人、裁判官が一人というところだった。「認める」としている人の出身は、裁判官、弁護士、学者となっている。
憲法判断でも、合憲としたのは、出身が行政官と検察官であった。
皆さん、最高裁の判事にバッテンをつける時には気をつけましょうよ。
参考:最高裁判例(全文はPDF)

水曜日, 5月 21, 2008

子どもの携帯

東京新聞から、
『政府の懇談会が小中学生に携帯電話を持たせぬよう保護者に求める提言をまとめようとしている。』
『しかし、提言には「有害情報を閲覧できないよう遮断する機能を法的に義務づける」ことを盛り込むとも伝えられている。』

僕としては、後者の技術的解決法が望ましいと思う。最近のいろいろな事件に対する厳罰化の傾向とか、世界に悪名高い日本の児童ポルノとかでもそうだけど、政府の発想の仕方は逆立ちしているようにしか思えない。人にも優しい、子供にも優しい発想の仕方をしてくれないかなぁ。

タスマニアタイガー

東京新聞から、
『タスマニアタイガーのD N Aをマウスの体内で働かせることに成功したと、オーストラリアのメルボルン大学などが二十日、米科学誌に発表した。』
『今回は一つの遺伝子の機能を復活させるのに成功しただけだが、将来、技術が進めば、タスマニアタイガーをよみがえらせることが理論的には可能になるという。』

以前タスマニアタイガーの映画を見たことがあったなぁ。理論的には可能・・・ということは、いつかは実現するかも・・・。でも、今まで同じようなことは何度も繰り返されてきたからなぁ。それらと今回の実験との違いは、iPS細胞の活用ができるようになったということだろう。

水曜日, 5月 14, 2008

四川大地震に関する情報を得るための中国サイトリンク集

INTERNET Watchから、
『日本人は漢字を読み書きするので、中国語を一度も習ったことがなくても、たとえば被害人数だけをまとめたページなどは十分理解できる。記事本文や写真キャプションでも、なんとなく意味がわかるものもあるだろう。』
ということだ・・・。

四川大地震に関する情報を得るための中国サイトリンク集

日曜日, 5月 11, 2008

羽田空港

久しぶりに羽田空港に行った。
成田もそうだったが、駐車場に入るのが分かりづらくて、とっかかりのすぐ入れる所に駐車した。
便名を聞いてなかったので、第一ターミナルで待っていたが、待ち人は第二ターミナルに着いた。
これ、航空会社で違うことを知った。
もう一つ国際線用の第三ターミナルもあった。
空港内のお店はどこも満入りだった。人気のお店が集まってるんだなぁ…。



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土曜日, 5月 10, 2008

透明マント

9日の東京新聞から、
『透明マントとは、隠そうとする物体の反対側からやってくる光(電磁波) を、巧みに屈折させて観測者に届かせることで物体の存在を悟らせないようにする装置。』
『ナチェル講師らは、光を意図した方向に曲げられる人工的な誘電体「メタ物質」を五種類組み合わせることで「完全な透明マント」の作成が可能であることを物理・数学的に世界で初めて証明した。』
『ナチェル講師は「透明マント実現には、可視光の波長全体に対応するメタ物質の開発が必要だ」と説明している。』

ただし、マントは隠す物体の40倍の大きさが必要らしい。
それにしても、本当にこんなものができたら、おもしろいのか、恐ろしいのか、どっちだろう?

日曜日, 5月 04, 2008

Microsoft、Yahoo!買収を断念

PC Watchから、
『米Microsoftは3日(現地時間)、かねてより進めていた米Yahoo!の買収を断念したことを発表した。』
『「買収額を50億ドル上乗せすると言った努力に関わらず、Yahoo!は前向きな姿勢を示さなかった。慎重な考慮の結果、Yahoo!が要求した(さらに 50億ドルという)金額は我々には納得できないものであり、我々の株主や社員の利益を考慮し、この提案を断念することにした」』

やっぱりね・・・。
Microsoft、Yahoo!買収を断念

木曜日, 5月 01, 2008

現在も生きている亡霊

今回の映画「靖国」騒動で、僕は靖国神社のご神体が日本刀であることを初めて知った。
asahi.comから、
『3日から一般公開される映画「靖国」の制作会社側に対し、靖国神社は1日、「無断撮影」による映像と、「個人が特定できる神社職員や参拝者」の映像の削除を再び要求した。』

戦後、戦犯がこの国の指導者となり、その息のかかった政治家によって生み出された右翼団体の総本山ともいえる靖国神社は、いったい何を恐れているのだろうか。それとも外部からの圧力で、こうした行動をとるのか?映画「靖国」の評判は芸術的観点から、すこぶる高い評価を得ていると思うのだが…。
asahi.com:靖国神社が再度、映像削除を要求 「靖国」制作会社に - 文化・芸能

金曜日, 4月 25, 2008

オープンソース法

うーん、このくらいは常識として読んでおかねば…。
オープンソース法  ようこそ!(はじめにお読みください)

エエジャナイカ

東京新聞、吉田司氏のコラムより、
『・・・七年ほど前、マイケル・ムーア監督の『アホでマヌケなアメリカ白人』はこう叫んでた。「合衆国の本当の大統領はアル・ゴアなんだ。ゴアの得票は、ブッシュよりも五三万九八九八票も多かった。なのに選挙で負けた男が今、ホワイトハウスにふんぞり返っている」。』

このころ、当時の日本の首相はかの国でプレスリーの歌真似をしたり、野球のボール投げの真似をしてはしゃいでいたものさ。
『・・・また戦争を熱狂的に支持した「愛国ブーム」の国民的責任はなぜ問われないのか!?』

日本国民だって同じだ。憲法9条を曲げに曲げて解釈して運用していく政府を、目先の金銭的利益に目を奪われて、指をくわえてみていただけだろうが…。
『あの国の”世直り” = エエジャナイカ踊りに見える。』

エエジャナイカ踊りは日本が本家だ。

あの国の真似はやめてほしい

東京新聞、「お坊さんだって怒ってる」(玄侑宗久氏)より、
『・・・郵便局が民営化したのだってそうだ。隅々まで行き渡った世界一の郵便サービスを棄て、田舎に住む人々が不使になることを承知で民営化したのは何故なのか。考えれば考えるほど、巨大な郵使貯金を市場に導くことをあちらさんがお望みだったこと以外の理由は思いつかない。』
『・・・もともとこの「民営化」というやり方は、あの国の経済学者ミルトン・フリ―ドマンの主張だった。国の仕事は軍と警察以外すべて市場に任すべきだ、という彼の考え方に従い、あの国は一九九〇年代から国の付属機関をどんどん民営化していった。』
『しかしもういい, 。いいかげん、あの国をモデルにするのはやめていただけないだろうか。海の向こうのお坊さんたちはもう一つの巨大な金銭信仰の国に怒っているのだが、私は今日もその二つの国の製品なしには過ごせない暮らしが腹立たしく、やりきれないのである。』

「全国合鴨水稲会」というのがあるかと思えば、ぐうたら農法を実践している人もいる。
どうも日本は、こうした食糧問題などの基本から考え直していかないとこの先立ちいかなくなるんだろうな?

KNOPPIX Ver.5.3.1

バージョンが上がって、僕のVista機でもデバイスがカバーされるようになった。
当然文字が読みやすくなった。
おかしなとこは、今のところ、ネットワーク系と日本語入力。
ブロードキャストが規定値ではネットにつながらず、ルータの接続可能数に合わせたら、外に出られた。WindowsでもRHL9でも規定値のままで繋がるのに、これはかなり見つけるのに手間取った。
日本語入力はインライン入力のはずだが、確定しないとカーソルの場所に行かない。変換中は、宙に浮いたような状態になっているので見つけにくい。
今のところ、あまりいじってないので、こんなところだ。
でも、Vista機でLinuxが使えるようになったのはうれしい。
・・・って、Fedoraが動いていたか…。でも、使い勝手が違うもんね。
KNOPPIXなら、USBメモリに書き込みができるはずだし、ソフトの数も断然差がある。

日曜日, 4月 20, 2008

姪の結婚式

キリスト教の結婚式は、はじめての経験だった。
ドイツ人の神父さんによって執り行われた。
讃美歌は二つ歌わされたが、初めのひとつしか知らなかった。
神父さんは大事なところを、ドイツ語でしゃべったので、戸惑った。

土曜日, 4月 19, 2008

最近気になった歌手

ラジオを聞いていて、最近気になった歌手がいる。
宙美さん、伊東ゆかりさんの娘さんだ。最近、肺ガンの手術をしたらしいが、話し方も声も母親そっくりでビックリした。歌い方も声質もそっくりだ。
宇多田ヒカル以来の衝撃。

たばこ自動販売機免許証でも

東京新聞から、
『財務省は十八日までに、たばこの自動販売機による販売をI Cカード「t a sp o (タスポ)」だけでなく、免許証でも認めることを決めた。』

うーん、これで禁煙の機会をまた逃しそうだ。(自分への言い訳・・・。)
『これまで酒の自販機用に開発していたものだ。五月には設置される。』

そうか、この間、アルコール度6%の飲み物を自販機で買ったことがあったが、どうも複雑な差し込み口があるように思っていながら気にもとめなかったが、これだったのか・・・。

金曜日, 4月 18, 2008

善光寺、聖火リレー出発地点辞退

これは当然の結果だろうと思う。今まで善光寺側は世間への意志表明を遠慮しすぎていたのではないか?
一般市民も含めて、マスコミの反応をみていると、チベットの情勢、過去の経緯についての情報収集が足りない、もしくは勉強不足であると思う。
現地では、仏教寺院の破壊、結婚の制限など、非人道的な行為が容赦なく行われていることをマスコミはもっと正確に取材すべきだ。
NIKKEI NET(日経ネット):社会ニュース-内外の事件・事故や社会問

120年前の農地や里山を確認可能、関東地方の「迅速測図」ネット

INTERNET Watchから、
『独立行政法人農業環境技術研究所(農環研)は16日、120年前の関東地方の「迅速測図」を利用できる「歴史的農業環境閲覧システム」を構築したと発表した。21日よりインターネットで公開する予定。』
『Webブラウザのほか、「Google Earth」でも利用可能で、現在の地図と重ね合わせて表示することで、当時との土地利用の変化を確認できる。』
うーん、多摩川の流れ筋の変化でも見るくらいかな?僕の興味対象としては。

120年前の農地や里山を確認可能、関東地方の「迅速測図」ネット

土曜日, 4月 12, 2008

バックアップソフトの思わぬ効用

私のメイン機であるXP機のバックアップ作業が途中でストップしてしまった。
理由は不良セクタがあるためらしい。
まず、ツールのディスクのチェックで「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」をやってみる。・・・異常なし。次に、「不良セクタをスキャンし、回復する」をやってみる。以前これをやったあと、正常動作をしなくなったことがあり、迷ったが思い切って実行したら、作業が終了せずにストップしてしまった。
自分勝手の判断で書き込みのないセクタがいかれていると思い、かねて買いこんであった(当初、XP機についていた仕様のディスクは手に入らなくなっていたので、ウルトラ・・・というのをあわてて購入したのだった。)容量の大きいディスクでクローンを作り、取り替えた。
思惑どおり、バックアップソフトは正常動作をするようになった。
ただ、セクタの大きさが4KBから8KBになった。
ま、正常に動いてくれれば文句はない。
しかし、今まで使っていたディスクは何年目だったか思い出せない。4~5年ぐらいのような気もするが…。初めから数えると3回目のディスク交換になるはずだが…。
XP機の型番からすると1997年製のものだ。10年で三回目か…、HDの寿命は以外と短いなぁ。
あと5年はもつ勘定になるかな?でも、その頃はもうこの手のHDは手に入らないだろうな?

水曜日, 4月 09, 2008

「YouTube」で京都大学の授業を公開

INTERNET Watchから、

数が多いから、興味のあるものを探すのがちょっと手間取るかな?

  YouTube 京都大学オープンコースウエア
  http://jp.youtube.com/KyoDaiOcw

「YouTube」で京都大学の授業を公開

火曜日, 4月 08, 2008

Vistaに見切りをつけたMS、「Windows 7」登場は来年か

@ITから、
『Vistaは死んだ。』
『しかし、マイクロソフトは顧客を満足させるカードも隠し持っているのではないかと思う。それは2009年に登場するかもしれない。「Server 2008 Workstation」である。
 Vistaとは対照的に、Windows Server 2008はeWEEKラボでのテスト、そしてLinuxが主に配備されているわたしのオフィスで非常に素晴らしい製品であることが示された。セキュリティ面で多少の問題を抱えてはいるものの、Windows Server 2008はVistaおよびWindows Server 2003よりもはるかに優れている。』
『また、Vista SP1でも解決されていないソフトウェア互換性問題がWindows 7では起きないようにするために、マイクロソフトはXP互換性レイヤを追加する必要がある。これは、Windows Server 2008の仮想化技術であるHyper-V上で動作するXP VM(仮想マシン)のような形で実現できるだろう。そうすれば、アプリケーションがWindows Server 2008コアにネイティブに対応していなくても大丈夫だ。そういったアプリケーションは自動的にXP VM内で動作するようにすればいいのだ。』
『しかし彼らがVistaでそうしたように、新しいデスクトップOSを一から作り直そうとするのであれば、ユーザーが使ってみたいと思うようなものを2011年までに提供するのは絶対に不可能だ。』

アチャー、そういうことか。またまた、不安にさせてくれるなぁ。
「・・・・2011年までに提供するのは絶対に不可能だ。」っていうのが、事実に近いんじゃないだろうか?
私のVista機はSP1を導入しても何も変わらなかった。
おそらく、インテルのマザーボードG33と、ハードディスクの相性が悪いのだろう。相変わらずスリープモードにならないのだ。
私のところでは、位置づけとしてはXP機がメインで、Vista機はサブなのだが、スピード感や慣れから来るものだろうか、Vista機のほうが使う時間が圧倒的に多くなっている。まぁ、これはハードの性能の差によるものから来ているのは明らかなのだが…。

Vistaに見切りをつけたMS、「Windows 7」登場は来年か - @IT

木曜日, 4月 03, 2008

アップで

 
 
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今年の桜

上から、
1.移植に失敗して枯れた桜の木の末路。
2. スーパー土手に移植された桜の古木の並木。
3.土手から眺めた富士。
4.宴会に備えて売店の準備風景
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警察キャリア組の非常識

同じく東京新聞から、
『J R常磐線・荒川沖駅前で、殺人容疑で指名手配中の容疑者を警戒していた警察官や市民八人が殺傷された「土浦殺傷事件」。警察官が無線機さえ持っていなかった点が非難されたが、警察官たちは防刃チョッキは着ていても拳銃は持たない丸腰だった。』

この事件が起きた時、私は狙撃手の出動がなかったことに驚いたものだ。殺人を犯した犯人を張り込むのに丸腰でいたら、やられるにきまっている。相変わらず、国家公務員・この場合は県警かな?のキャリア組の世間から見た場合の常識のなさに驚かされる。
それでいて、事件の容疑者の尋問のビデオ撮影には反対するのだから、現場軽視、キャリア組だけの身の保全だけしか考えていないと批判されても仕方ないだろう。

DNA鑑定キット

東京新聞倉田真由美氏の記事から、
『先頃、アメリカで、子供との親子関係を簡単に調べられるD N A鑑定キットが発売された。価格は一万五千円ほど、ドラッグストアで誰にでも手に入るようである。』

これは面白い。筆者はこのキットについて疑問を呈しているが、真の興味はこのキットの先のことだ。親子関係を調べるなんてあまり僕は興味をひかれない。それより近い未来、各種DNAを調べられるキットも開発されて廉価で発売されるかどうかに興味がわく。もっとも、その場合でも廉価にとどめるには、機能を絞ったものになるだろうけど…。

水曜日, 4月 02, 2008

思想不在の「戦後政治」

東京新聞、中島岳志氏へのインタビュー記事から、
『保守思想は、それは不可能だと考え、ある種の伝統とか歴史感覚とか神とか、人知を超えた価値の中に英知を見いだして、時代やその時々の状況に合わせながら、漸進的に社会を変えていく考え方です。』
『戦後、日本の保守、革新の両方が相手に反対するだけの「アンチの論理」でやってきた。このために思想の空洞化を招いた。安倍(晋三前首相)さんにも、小泉さんにも思想的な軸はありません。マーケツト(市場原理) に任せてしまえば、うまくいくというネオリベラリズム(新自由主義)に乗っかっていただけです。』
『日本の場合は、おおよそ疑似的な社会民主主義でやってきたんですよ。大きな政府で税金の大きな再分配をする。ただ、利権社会のため透明さに欠けた。それが政治改革の荒波の中で、不透明なものはよくないと、日本的な再配分のあり方を壊そうとしたわけです。疑似社民主義の「疑似」の部分を崩そうとしたら、社民主義まで壊しちゃった。代わりに弱肉強食の新自由主義が台頭し、極端な格差社会が生まれ、地方が疲弊していく社会が生まれました。』

すごく共感する。日本の再生は地方から…。日本の頭脳の再構築はベトナム人やチベット人に来てもらってから…。

火曜日, 4月 01, 2008

七光り選挙禁止法

東京新聞のエープリルフール記事、鎌田慧氏の記事から、
『米国や北朝鮮などの一族支配よりも、日本政治の封建遺制はさらにいちじるしく、国会は福田や田中や麻生や小泉、小沢など、石を投げたら二、三世に当たるというほどで、まるで戦前の貴族院の様相を呈している。』
『米大統領選のあと、日本でも「七光り選挙禁止法案」が浮上しそうだ。』

米国のオバマ氏が大統領に当選した暁には、なんでも米国追随の日本もオバマ氏のあとを追うだろうというのだ。オチョクッてはいるが一面の真理を突いている。

三流国ニッポン

靖国神社のドキュメンタリー映画が、都内の映画館ではすべて上映中止となったそうだ。
日本も三流国になり下がったものだ。

金曜日, 3月 21, 2008

WMAPの最新全天マップ公開、宇宙の10%はニュートリノだった

AstroArtsから、
『NASAはマイクロ波観測衛星WMAPが5年間で得た全天マップの最新版を公開した。宇宙年齢38万歳の宇宙では、宇宙ニュートリノが10%を占めていたことなどが示された。』
『ひとつは、宇宙年齢38万歳の時点において、宇宙ニュートリノが宇宙の組成の10%を占めていたということだ。』
『2つめの知見は、宇宙の暗黒時代が終わった時期が示唆されることだ。』
『3つめは、急激な加速膨張で宇宙の平坦性などを説明するインフレーション宇宙モデルに関して、今回のデータから制約条件を課すことができるということだ。』

インフレーション宇宙モデルはどの程度正しいのか?
ダークマターやダークエネルギーの正体は?
宇宙の謎ときは少しずつ明らかになっていく。
WMAPの最新全天マップ公開、宇宙の10%はニュートリノだった

木曜日, 3月 20, 2008

チベット問題の複雑さ

東京新聞から、
『文化大革命(一九六六―七六年)時に、共産党は伝統文化や宗教を徹底弾圧し、六千力所ものチベット寺院を破壊した。チベツト史に詳しい作家の蔡咏梅氏によると、ラサ中心部の世界還産「ジョカン寺」は、壁画や仏殿、仏像が壊され、駐屯する人民解放軍が食料を確保するため、養豚場にされてしまった。がれきの山と化した各寺院の修復が進んだのは九〇年代に入ってからだ。』
『・・・しかも中国は昨年九月、「活仏の転生者選びは、中央政府の承認を必要とする」という新法を施行。七十二歳と高齢になったダライ・ラマの後継者選びにも、厳しい足かせをはめてしまった。』
『ダライ・ラマはインドに逃れたが、市民八万七千人が死亡したともいわれる。ダライ・ラマの帰還を願うチベット人の祈りと、中国ヘの怒りは、四十九年前のこの日に刻み込まれた。』
『ダライ・ラマが求めるのは、チベツト人自らが指導者を選び、宗教と文化を守る高度な自治。国防と外交は中国政府に委ねる。対話と非暴力を旨とする「中間路線」をとってきた。』
『チベットには中国軍の核兵器が多数配備され、核廃棄物の処分場にされていることも障害になった。』
『今回の暴動についても、青年会議のリーダーは「もうがまんの限界だ。中国の大量虐殺をやめさせなければいけない」と指摘。』

漢民族の中華思想は共産党になっても健在だ。デモや騒動があると今回のように報道規制を敷き、武力鎮圧をして、あくまで相手を悪者にする。近年の軍事力のあくなき増強もそうした中国の姿勢に裏付けられている。
今、世界の大国で注意すべきは中国とロシアだと僕は思っている。
チベット問題は、中国のチベット人の大量虐殺を経て、ほとんど漢民族の領土と化し、文化も抹殺されようとしている。
まぁ、アメリカのグローバリズムも世界のモノトーン化に他ならないが、チベット問題に関しては、ミャンマーなどと同じように武力による強引な鎮圧行動だから血なまぐさいものになっている。ここまで、こじれると、民族・文化の抹殺をするしか中国のとれる道はないだろう。
ちなみに、「DNAでたどる日本人10万年の旅」(崎谷満著)によると、出アフリカ3大グループの中で、Y染色体による多形態分析でD系統がまとまって見られるのは、日本列島とチベットが特異性の高い分布を示しているということである。そんなことを知ると、チベット民族を身近に感じられる気がする。

土曜日, 3月 15, 2008

日立製HDDとインテルチップセットの組み合わせで不具合発生?

やじうまWatchから、
『ちょっと気になる報告がネットに相次いでいるのだ。日立のDeskstar P7K500(HDP725050GLA360)とインテルのチップセットを組み合わせると、エラーが発生するというのだ。』

僕のVista機は日立製のHDDは使っていないが、WDの500GBHDDを増設してから、スリープ状態にならなくなってしまった。インテルチップとHDDの相性を疑っていたところだ。今月中に出るサービスパックに期待をかけているんだけど…。まぁ、こんなちょっとした不具合はXPの出始めたころにもあって、現象は違ったが、サービスパックで解決したことがあったのを思い出す。
やじうまWatch

総取っ替え

東京新聞の伊藤洋一氏のコラムから、
『「何も決められない日本の政治」は既に海外でも有名になってしまった。』
『「では政治家を誰が選んでいるのか」と聞かれれば、「私たち国民です」と答えざるを得ない。』
『今の自民党と民主党のトップが展開する政党政治からは、何も今後の日本につながる政策が出てこない気がする。』

まったく同感。政治の世界も制度疲労を起こしている。日本社会も制度疲労を起こしている。最近小泉前首相が発言しだしたが、困ったことだと僕は思っている。彼の改革路線を継続してもらいたいからああいった行動を始めたのかもしれないが、すでに彼の改革路線では時代に追い付いていけないと思うから・・・。
朝の散歩で「おはようございます」とあいさつを交わすのは、百人に一人いればいいほうだ。道路向こうの家の人に声をかけても無視されるような世の中になってしまったもんなぁ。
つまり、政治家を総とっかえしても見込みはないだろうということ。
NHKラジオの深夜便で「心の時代」のコーナーに出てくるような奇特な人たちも多いいのに、不思議な日本社会だ。

石原銀行

東京新聞、マッド・アマノのパロディ寄席嘲笑点から、
『「私が社長ならもっと大きくしていた」と言い訳する知事に対して「カラ威張りはお止めなさい!」』

そうそう、これ以上傷を大きくする前に店じまいするほうがいいんじゃない?役割はもう終わってしまった。中小企業の社長さんたちはもう都市銀行から融資を受けられるようになったんだから・・・。

ルーシー・ホーキングさんのインタビューから

東京新聞、「家族のこと話そう」欄から、
『重度障害のある人生は本当に大変です。本人にとっても、彼を大切に思っている周囲の人間にとっても。町内では、誰もが顔見知りで親切だったけれど、町を一歩出ると、偏見と無知のため容赦なく好奇の目にさらされました。歩いていた人が立ち止まり、車イスの父をじろじろ見るんです。家族で立ち寄った食堂で「他のお客が楽しめないから出て行ってくれ」と追い払われたこともありました。人の心に土足で踏み込む行為です。子どもの私は心乱されながらも相手をにらみ返すのですが、向こうは私たちが悲しんでいることにも怒っていることにも気付いていない様子でしたね。』

世界的な宇宙物理学者のホーキング博士一家でさえもこうした経験をしてきたんだと思うと、世間というものがどういうものかよくわかる気がする。自分も含めて…。

米ヤフー、セマンティックWebと検索オープン化に踏み出す

@ITより、
『米ヤフーは、近く同社のSearchプラットフォームのAPIを提供して、外部の開発者が構造化データを使って検索結果をカスタマイズし、ユーザーの利便性を向上させられるようにすると明らかにした。』
『ワールドワイドウェブの生みの親ティム・バーナーズ-リー氏が広めたセマンティックWebとは、Webコンテンツを使いたいというユーザーやマシンのリクエストをWebが理解して実行できるようにするためのプログラミング手法。
 プログラマの間では、標準サポートとセマンティックWeb向けソフトの開発はあまり進んでいない。その理由の一端は、複雑であり、Webパブリッシャーがサイトにコンシューマを引きつけられる「キラーアプリ」がないことだ。クマー氏は、キラーアプリはWeb検索だと主張する。』

これが軌道に乗ればすばらしいことだ。僕はこれがWEBの本道だと思っているから・・・。
米ヤフー、セマンティックWebと検索オープン化に踏み出す - @IT

水曜日, 3月 05, 2008

mixi規約改定の意図説明「日記を無断使用することはない」

自分の日記が勝手に書籍化されてしまうのではないかという不安を利用者に与えた規約改定。
INTERNET Watch から、
『ミクシィは3日、同社が運営するSNS「mixi」の利用規約を4月1日に全面改定すると発表した。新たな利用規約では「日記等の情報の使用許諾等」という項目が追加され、ユーザーが投稿した日記をミクシィが国内外で無償かつ非独占的に権利を許諾させる内容が盛り込まれている。』
『1)本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします、2)ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします――。』
『ユーザーがmixiで作成した日記や映像、イラストは、ユーザー自身が権利を有することに変わりはなく、ミクシィがこれらの著作物をユーザーに無断で使用することはないとしている。』
とは、当のmixiの弁であるが、運用のいかんを問わず、この条項の内容なら、自分で将来書籍化を考えている人にとっては大問題だろう。
mixi規約改定の意図説明「日記を無断使用することはない」

木曜日, 2月 28, 2008

太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測

AstroArtsから・・・、
『太陽系の惑星は9個になるかもしれない。神戸大学の研究者が、太陽系外縁部の理論的な研究から、未知の惑星の存在を予測した。大規模なサーベイ観測が開始されれば、この惑星は10年以内に発見される可能性があるという。』
『海王星軌道よりも外側の領域に多数見つかっている太陽系外縁天体(TNOs=Trans-Neptunian Objects)の軌道分布には、いくつかの謎があった。円軌道のTNOsが50天文単位付近よりも遠いところに見当たらないのはなぜなのか。海王星の影響が小さい50天文単位以遠に大きくゆがんだ軌道や大きな軌道傾斜角を持つTNOsがあるのはなぜなのか。これらを矛盾なく説明できる定説はこれまでなかった。リカフィカ氏らは、TNOsの軌道進化の数値シミュレーションを行う際に、未知の惑星(仮に「惑星X」とする)の存在を仮定すると、現在の軌道分布をうまく説明できることを突き止めた。研究論文はアメリカ天文学会発行の『Astronomical Journal』誌2008年4月号に掲載される。』
『「惑星X」の存在が理論的に予測されるという展開は、1846年の海王星の発見の経緯を思わせる。海王星は、ひとつ内側をまわる天王星の軌道のふらつきから位置が予測されて見つかった。『理科年表』によると、海王星の発見者は、理論予測したルベリェとアダムス、そして実際に観測して発見したガルレの3名ということになっている。』
惑星Xは現在80天文単位付近にあるとすると、明るさは14~18等程度らしい。カイバーベルト帯のはるか遠くにあると予想されているから、見つけるのも容易でないだろう。「すばる望遠鏡」はこんな場合、その特性から有利な観測ができるのだろうか?だれが「惑星X」を見つけるだろうか?

太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測

土曜日, 2月 23, 2008

針供養

東京新聞、コラム「言霊の泉」(村上護氏筆)より、
『針を使うことは裁縫の基本である。上手に裁縫できることが女性の一人前の条件である、と言われた時代は長い。日常の生活に最も必要なものの一つに数えられていたが、針は敵や魔物と戦うときも強力な呪力を発揮する。思い出すのはおとぎ草子にある一寸法師の話。針の力で鬼退治をして、あっばれ立身出世をとげるのである。出征兵士のために、千人の女性が布に一針ずつ縫って縫い玉を作る千人針も針の霊力を信じてのこと。針供養も敬虔な心根から発したというべきだろう。』

今はミシンの時代だし…。機械化によって失われる精神性というものは多い。

非常識な法相

東京新聞から…、
『「冤罪という言葉は全く別の人を逮捕し、服役後に真犯人が現れるなど百パーセントぬれぎぬの場合を言い、それ以外の無罪事件まで冤罪を適用すると、およそ無罪というのは全部冤罪にってしまうのではないか」』

という発言。
批判その1、
『慶応大学の小林節教授(憲法学)は「大辞林によれば、冤罪とは『罪がないのに、疑われたり罰を受けたりすること』。捜査段階におけるものと、裁判によるものと、二種類ある。今回は前者だが、捜査責任者の全国会議での発言なのに内容が正確でなく、無罪が確定した被害者にも失礼」。』

批判その2、
『落合氏は「志布志事件は検察が控訴もできず、判決に異論をさしはさめませんという決定的敗北。戦前は疑獄事件で完全無罪が出ると検事が辞職したりしている。それとは逆に、あとから冤罪じゃないとか言うのは三権分立上、問題だ」。』

批判その3、
『裁判官は知らないかもしれないが、検察を長く担当した記者なら、無罪判決後に「裁判官がバカだから」というセリフを耳にしたことが一度や三度はある。中山さんら十二人の無罪確定後も、これに類することを吹聴した検察幹部がいなかったかどうか。』
『田島氏も「最高裁は音なしの構えだが、沈黙は”暗黙の是認”と受け取られる。現場裁判官にプレツシャーがかかることが怖い。笑い話ではない。従来も”司法は政治の追認”が日本のパターンだ」。』

最後に「デスクメモ」として、
『志布志事件は、悔しさのあまり自殺未遂、会社をクビになって生活苦…たとえ汚名は晴れても、傷の癒えない人を生み出した。「冤罪ではない」発言は、傷口に塩をすり込んだ。法相にその自覚はあるのか。』

とある。「司法は政治の追認」というのは今までもしばしば感じさせられていたことだ。
福田首相は法相に対し注意も与えず、罷免もしない。こんな内閣では短命に終わるしかないだろう。もっともそれ以前に、非常識な閣僚で構成される内閣にこの国の進路が左右されることのほうが心配だ。

金曜日, 2月 22, 2008

何かおかしくないか?

東京新聞のコラム「放射線」の宮内勝典氏の記事から、
 氏はマイクロソフトのヤフー買収金額と発展途上国の国民総生産額や国民総所得額を比較して、
『こうした世界のありように、理不尽なものを感じるのだ。南米で、アフリカで、アジアで、人びとが汗みずくになって地を耕し、日がな市場に坐りこんでものを売り、荒海に舟を浮かべて漁をしながら、けんめいに生きようとしている。・・・こうした何百万、何千万という人びとの営みの総和が、なに一つものを産みださず、たかがインターネット検索をするだけの会社の買収金額に、遠く及ばないのだ。・・・なにかが間違っている。・・・』

同じく「本音のコラム」の吉田司氏の記事から、
『ずつと解けない疑間があった= 一九五〇年代には傍流だったフリードマンらの新自由主義(小さな政府)が、八〇年代前半の英サッチャリズム・米レーガノミックスを経て、いまやグローバル経済全体を支配する思潮に成長したのは何故か!?・・・しかし、これって、あの電網状のプログを散々食い荒らして去ってゆく「ネットイナゴ」現象によく似ていないか!?・・・。でね、インターネットの特質とは”国境を越え、世界をひとつに繋ぐこと”だろ。・・・かくて世界単一市場の現代をネットと新自由主義のラブラブ・カツプルが支配するってわけ。』

そう、何かが間違っているんだ。科学や技術の用い方を間違っているんだ。しかも、限りなく膨張を続ける人間の欲望によって、わかっているのにわざと間違えているんだ。だから、テロが世界中で蔓延するようになってしまったんだ。

アゲハ蝶の変身

このところ分子生物学の成果が目立つようになった。
東京新聞から…、
『アゲハチョウの幼虫が脱皮の際、色鮮やかな姿へと劇的に”変身”するのは、体内のホルモンの量が変化して遺伝子の働き方を変えるためであることを藤原晴彦東京大教授(分子生物学)らが突き止めた。二十二日付の米科学誌サイエンスに発表した。』
『ホルモンの濃度によって、いぼのような表皮を作る還伝子や、体の色を決める遺伝子などの働き方が制御され、外見を切り替えているらしい。藤原教授は「劇的に変身する擬態のメカニズムを分子レベルで明らかにできた」と話している。』

今回の研究結果は、幼虫への変身がホルモンの働きによるということらしい。では、蝶に脱皮したときのあの見事な色調はどうなのだろうか?

5GBの無料ストレージ 「Windows Live SkyDrive」

早速、IE7のタブに追加してみたが、使えるようにするまでは、ちょっと手がかかりそうだ。相手のメールアドレスを登録して、紹介状を出さなければならない。また、相手もIEを使っていないとスムーズに使えないようだ。
自分だけで使うにはスペースを作ればいいだけだけど、一人で使うのにどんな意味があるかなぁ?グーグルのドキュメント機能を使ったほうが、てっとり早い気もするが…。といっても、どちらものぞいただけで実際に使いこなしていないから、実際のところ何とも言えない。
5GBの無料ストレージ 「Windows Live SkyDrive」を使ってみた - @IT

米MS、ソフト情報公開

東京新聞から…、
『主要ソフトウエアの設計情報を無償公開する方針を打ち出したソフトウエア世界最大手の米マイクロソフト(MS)は二十一日、基本ソフト(OS) 「ウィンドウズ・ビスタ」などの情報をインターネット上で公開した。』

これで、Macのカーネルだけの公開よりも一歩先んじたことになるのか?

@ITより・・・、
『米マイクロソフトは2月21日、競合製品との相互運用性を促進するための情報開示方針を発表した。サーバ製品やWindows Vista、Officeなどについて、APIやコミュニケーションプロトコルを同社サイト上で開示する。
対象となるのは、Windows Vista(.NETフレームワークを含む)とWindows Server 2008、SQL Server 2008、Office 2007、Exchange Server 2007、Office SharePoint Server 2007で、各製品の将来のバージョンも含まれる。』
『まず同日から、従来ライセンスが必要だったWindowsクライアントやサーバのプロトコルに関する3万ページ以上の文書を、MSDN (Microsoft Developer Network)で公開する。向こう数カ月の内には、Officeなど、ほかの製品の情報も公開予定。これらの情報の入手には、ライセンスやロイヤリティその他の手数料の支払いは不要。マイクロソフトはまた、オープンソースの開発者によるプロトコルの利用や、商用目的以外での配布については、法的措置を取らないことも明言している。』
『欧州委員会は同日、マイクロソフトの発表を受けて声明を発表。「当委員会は、マイクロソフトによる、真の相互運用性実現に向けてのいかなる動きも歓迎する」としながらも、同社の今回の発表が「過去に少なくとも4件あった同様の声明に続くもの」であり、抱き合わせ販売については対処していないと指摘。』

EUの圧力は大したものだ。オープンソース開発者の協力を今後どれだけ得られるだろうか?シェアウェアのこれからの在り方も変わってくるのだろうか?いろいろと興味は尽きないなぁ!

参照:@ITから、
Visual Studio 2008で見る.NET Frameworkのソースコード

木曜日, 2月 21, 2008

欠陥イージス艦「あたご」

東京新聞から…、
『千葉県・房総半島沖で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、マグロはえ縄漁船「清徳丸」に衝突した事故で、事故直前の速度や方位などを記録する航海情報記録装置(VDR)を、あたごが備えていなかったことが分かった。装備義務は三千ント以上の貨物船などに限られ、自衛艦に装備は義務付けられていない。』

義務付けられていないとは言っても、かたや、漁協側の船はGPSによる緊急危険回避行動の際の軌跡を発表している。10メートルに満たない船が装備していて、このような資料を発表できるのに対し、防衛省側は何の発表も行わず、マスコミの質問にも答えられない事態にある。高性能とうたうからには、何が起こってもその原因を突き止められるような装備は必要不可欠だろう。
人命が失われている事故にもかかわらず、マスコミの取材に対して防衛省の高官は笑みを浮かびながらの受け答えをしていたのも不謹慎もはなはだしいものだった。組織自体が腐敗している。「あたご」は衝突1分前まで自動操舵を行っていたのも、この混雑した場所での大型船舶の操縦術としては理解に苦しむ。全く初歩的な航海術の訓練がなされていないのではなかったのだろうか?

福田内閣メールマガジン(第19号 2008/02/21)から・・・、
『・・・ 何とかこうした事故を回避できなかったのか。事故が発生した直後に、何とかお二人を見つけだすことはできなかったのか。経過はどうであれ、国民の生命を守るべき自衛隊が、結果として、このような事態にいたったことが、とにかく悔やまれてなりません。
いずれにしても、緊急事態に常に備えるべき自衛隊の艦船が、漁船と衝突するという事態は、やはり、緊張感が欠けていたとのそしりは免れません。
今回の事故が発生した原因や経緯について徹底的に調査します。その上で、二度とこうした事故が起きないような体制をつくりあげねばなりません。・・・。』

いつもの通り、他人事のようなコメントである。以前にも潜水艦による同じような事故は起こっているのであって、防衛省はこうした人命にかかわる事故に対しての教訓を一つも学んでいないではないか。専門家集団としてはあまりにお粗末だ。
つくづく感じるのは、組織の腐敗(保身に走り真実を捻じ曲げる体質等)、人権の軽視、これらが、小田実のいう「大きい人」に顕著にみられることは日本の将来に暗雲を見る思いだ。社会の底辺では誠実に生きている人間は実に数多くいるというのに…。

水曜日, 2月 20, 2008

仮面うつ病

東京新聞、斎藤学氏のコラムから…、
『・・・先日、東京都足立区で生じた凄惨な一家心中事件の主役もそうしたきまじめな男性で、怒った顔を見せたことがなかったそうだ。報道によると機械修理の仕事がうまくいかず、倉庫の借地権を売ろうとして地主に反対されていたという。それならそれで何故家族や弁護士に相談しなかったのだろう。多分、この人は「仮面うつ病」だったのだと思う。人一倍家族思いの人というから、妻子を不安にさせたくなくて一人で抱え込んでしまったのかもしれない。』

女性の場合、死にたいといっても割りに死なないで、慢性疼痛などの身体症状で表現されたりするらしいが、男性は黙って首をつったり、ギャンブルに走ったり、暴力をふるったりする傾向があるらしい。
気をつけよっと…。

『肺がん遺伝子』発見

同じく、19日の東京新聞から、
『ヘピースモーカーに多いタイプの肺がんの遺伝子を、自治医科大学の間野博行教授のグループが発見した。見つかったがん遺伝子は急速に増殖する悪性のものだが、治療薬の有力候補も見つかっている。間野教授らは、患者の喀痰から高感度にがん細胞を見つける診断方法もあわせて開発しており、早期の実用化が期待されている。』

「記者のつぶやき」として、
『この遺伝子は特殊な遺伝子で、PCRで簡単に見つかる。治療薬も有望だ。でも、だからといって「たばこを吸ってもいい」というわけでは決してないc治療対象は、愛煙家の肺がんの一割だけなのだ。』

とある。そんなことわかってるさ・・・。

参考:
letter10.pdf (application/pdf オブジェクト)

ジュゴンの訴え

19日の東京新聞、鎌田慧氏のコラムから、
『日本国が天然記念物として認めるジュゴンヘの影響を配慮せよ、というのが米サンフランシスコ連邦地裁の米国防総省に対する命令である。』
『「国家歴史保存法」が米国以外で適用されるのは初めてで、それだけに、ジュゴンの生存に、「配慮する」義務が、強調されている。配慮する過程では、「日本政府その他適当な民間団体及び個人との協働関係において履践しなければならない」とあって、住民運動の意見が尊重されている。』

さあて、どうする日本政府。アメリカという国はこういった面白いところがある。沖縄の人々も随分と知恵を絞ったものだ。こんなからめ手から来たとは…。

ジュゴン影響調査命令 米連邦地裁が判決琉球新報 - 沖縄の新聞
『普天間飛行場の移設予定地である名護市辺野古沖に生息する国の天然記念物ジュゴンをめぐって、日米の環境保護団体が米文化財保護法(NHPA)に基づき保 護を求めた訴訟で、サンフランシスコ連邦地裁は24日(現地時間)、米国防総省が普天間飛行場代替施設建設でジュゴンへの影響などを評価、検討していない ことがNHPA違反に当たるとし、同省として公的な環境への影響調査を実施するよう求める判決を下した。』
『米国での訴訟原告団の米自然保護団体「アースジャスティス」のホームページでの発表によると、判決は「米国防総省がNHPAに違反し、ジュゴンを傷つけることを避けるために、沖縄の危機に瀕(ひん)しているジュゴンへの影響を避けるよう考慮すべきだ」と申し渡している。』
『同訴訟は2003年9月に提訴された。
 原告側は「歴史遺産の保存を定めたNHPAは、米国外の歴史遺産に対しても、米政府が悪影響を及ぼす行為をする場合は悪影響を回避、緩和する措置をとるべきだと定めており、代替施設建設は同法違反に当たる」と主張していた。
 米政府側は04年8月の初回審理で「NHPAの適用対象は建造物などで、ジュゴンのような生物は対象になり得ない」と却下の申し立てをしていた。
 同訴訟は07年9月に結審した。』

火曜日, 2月 19, 2008

対戦ステージ

ふーん、いろんなことをやるものだ。
ゆっくり聞いていると時間がいくらあっても足りない。
だから、知っている子のグループを勝ちにしてしまう。
ASA - AWAKE SOUNDS AUDITION > 対戦ステージ

金曜日, 2月 08, 2008

自殺ゼロキャンペーン

同じく東京新聞から…、
『一月七日。東京のJR新橋駅前で、十数人の若者が、自殺予備軍が多いとされる中高年サラリーマンに「天国のお父さんへ」と題した手紙を印刷したチラシ三千枚を手渡した。裏面には働く父親への感謝の気持ちをつづった別の手紙もあり、反響を呼んだ。計画したのは渋谷区神泉町でデザイン会社を経営するオキクリュウイチさん(31)。オキタさんも数年前に会社の経営が傾き掛けた時や、いじめに遭った高校生時代などに何度も死のうと思ったことがあったが、その都度、本や知人の助言などで救われてきた。』
『現在、キャンペーンスタッフは自殺で肉親を失った人を含む学生から五十代までさまざま。七年前に長男を亡くした自営業の女性後しは「これ以上選族を増やしたくない。オキタさんの考える新しい方法なら、もっと生きやすい社会にできると思う」と話す。』
『キャンペトンは一年半ほどで自殺者数を40%程度減らすことを目指す。運営はオキタさんの自己資金頼みだ。』

オキタさんは31歳だそうだ。こんな人がいるなんて信じられない。
斬新なアイデアと傑出した行動力の持ち主なんだろう、きっと。
日本もまだ捨てたものではないぞ。

日本語の起源

東京新聞「大野晋さんへのインタビュー記事」から、
『日本語の起源を求めてインド南部のドラヴィダ語族タミル語にたどりついた大野晋さん(八八)。古典語の研究で打ち立てた金字塔を礎に、タミル語研究に没頭すること三十年近く。人類学、考古学分野なども採り入れ、「タミル語は文化・文明とともに日本にやってきた」と結論。』
『奈良時代、日本語の母音は八つあった。音節は濁音を含めて八十七が区別されていた。先生の発見が万葉仮名の単語の意味解明や文法研究に大きく道を開いた。』
『タミル語と対面したのは昭和五十四年のこと。僕は六十歳。一冊のドラヴィダ語の辞書を偶然入手したんです。すると日本語と似た単語が満載ですよ。』
『タミル人、インド人学者夫妻らを日本に招いて協力を得、現地に出向き、五百語以上の対応語を確認した。米に関してだけでも「糠」「粥」「餅」など二十の対応語がある。タミルで紀元前二百年以降四百年の間に編纂された歌集「サンガム」も学んだ。そこには日本語でいう係り結びがあり、「五七五七五七…七」という長歌形式があり、「五七五七七」の短歌形式も存在する。』
『「一月十五日に赤い米を炊いてそのお粥を食べる」。タミル人の言葉にびっくりでした。僕の家でも一月十五日に小豆粥を炊いて食べた。これを現地に行って再現してもらい、同じ風習をそこに見た。小正月の行事や冠婚葬祭なども日本とそっくり。研究は考古学などまで拡大したわけです。』
『日本語は母音終わりですね。ハワイ語などポリネシア語も母音終わり。縄文時代、まずこの言語が台湾、沖縄から西日本に入ってきた。創世神話でもポリネシアと日本には共通点があります。蒙古斑もあります。ポリネシア語の後にタミル語が到来し、ヤマトコトバが生まれた。そして朝鮮半島を経て漢字が伝わり、文字を持つようになった。』
『インドの南から南シナ海を経て、対馬海流に乗り、北九州と南朝鮮にやってきた。そう考えると説明がつく。そのとき、タミル人は水田稲作、鉄、機織りを持ってきた。文化・文明が言葉をもたらしたのです。』

こんな話、はじめて聞いた。もっともユダヤ人渡来説もあるそうだから、仮説としてなら何でもありということも考えられるが、このタミル人渡来説は生活習慣や対応語の多さがいやに説得力があって、ユダヤ人渡来説などとは一線を画す。
タミル語研究はまだ途上だという。でも、道祖神の由来とか、日本人にとっての神様とかについても考えてみると面白いかもしれない。
こりゃ~、「日本語の源流を求めて」(岩波新書)を読んでみたくなった。

木曜日, 2月 07, 2008

鈍い日本の政治

福田内閣メールマガジン(第17号 2008/02/07)から・・・、
『[食の安全について。福田康夫です。]
・・・今、日本の食卓は、輸入食品に多くを頼っています。それだけに、食の安全を確保し、皆さんが安心して食事できるようにするためには、検査体制の強化や、正しい情報の提供など、取り組まなければならない課題がたくさんあります。
輸入食品ひとつとっても、厚生労働省、農林水産省、警察庁、都道府県など多くの役所が関係しますが、何か問題が起きた時に、迅速に責任を持って対応する仕組みが必要です。
また、国民の皆さんが、どこに相談に行けばよいのか、どこから必要な情報が得られるのか、迷う必要のない体制を一日も早く整えることが非常に重要です。
昨日、官邸に「消費者行政推進会議」を立ち上げました。また、新たに、消費者行政の担当大臣を任命しました。今後、国民の立場に立った消費者行政はいかにあるべきか、できるだけ早く結論を出し、「消費者を守る」ための強い行政組織を、政府の中につくりあげていく決意です。』

決意は結構だけれど、今回の件に対しては中国の動きの素早さに比べて、日本の立ち上がりの遅さは誠にお粗末だった。このことに象徴されるように、何事においても、日本の行政組織の後進性は目を覆うばかりだ。ネット時代だというのに、情報の共有が全然なされていない。政界も霞が関も世界の情勢を見ていない証拠だ。困ったもんだ。
もう一つピントのずれていると思われる発言がこの官邸からのメールに載っている。
『● 国民の皆さんの視点に立って(法務大臣 鳩山邦夫)
・・・昨年、私は死刑を執行された者の氏名と犯罪事実、執行場所の公表に踏みきりました。それまでは、死刑を執行した日に、その事実と人数のみが公表されてきました。しかし、被害者を始めとする国民から更に情報公開をすべきとの要請が高まっており、死刑が適正に執行されていることについて国民の理解を得るためには、情報公開を進めることが重要です。そこで、熟慮の上に熟慮を重ねた結果、法務大臣の責任において公表するとの判断を下したものです。
死刑制度に限らず刑事司法の問題は、犯罪のない社会、被害者を生まない社会を実現することが国民の切実な願いであって、このために何をなすべきかを考えていくべきです。
このように私は、国民の視点を常に大切にしていきたいと考えています。』

情報公開の意味を分かっていないのではないだろうか?国民の視点という意味を分かっていないのではないだろうか?この文章を読んでいてそう感じた。
僕は死刑は廃止すべきだと考えている。それと無期懲役というのもおかしいと考えている。ちゃんと年数を明示して刑を言い渡すべきだ。そうでないと、犯罪の軽重がわからないではないか?その内容も一派ひとからげに処理されてしまうではないか?
いずれにしろ、ベルトコンベヤー式に死刑を執行してそれを公表したとしても、「犯罪のない社会、被害者を生まない社会を実現する」ことになるとは考えられない。

問題発言?

これのことか~。ラジオで言ったことなんだ~。
チャラチャラした歌手の言った冗談のような発言で騒いでいるマスコミとは何なのか?

水曜日, 2月 06, 2008

Google Earth で夜空を探索

なんだかいろんな機能がついて、ややこしいなぁ。
素晴らしいのはわかるけど…。
Google SketchUpっていうのもあって、3D図形も組み込めるし…。

温暖化対策

同じく東京新聞から…、
『「世界の先例となる低炭素社会への転換を進め、国際社会を先導してまいります」福田康夫首相の今通常国会での施政方針演説だ。その心意気に異論はないが、肝心なのは、温暖化をいかに防ぐかの具体的手順を早く発信し、国民に協力を求めていくことではないのか。』
『温暖化対策は長い準備期間と巨額の費用を要するので早めに難題と向き合い、EUが国際社会の主導権を握る。』
『日本は五〇年までに世界の二酸化炭素(C02)を半減させる「美しい星50」を各国に提案済みだというのに、具体策まで手が回らないでいる。』
『日本のエネルギー効率は優れた省エネ技術の後押しで世界最高水準にあり、太陽光発電設備の生産は世界一。そうした優位性を発揮するには早めの政策誘導が欠かせない。政府からそのメニューがなかなか出てこないというのでは何とも寂しい。』

日本はいまや京都議定書で定められた目標を達成するのは不可能な状態になっている。これはGNPで18位になったと同様の日本の土壌というものが感じられる。未来図を描く人、機関、組織がないのだ。今まさに必要のは、十年後、五十年後、百年後の日本のあるべき姿が何らかの形で描かれることだ。世界の変化が激しくてそんなこと不可能だという言い訳は通用しない。そんな時期に日本はさしかかっている。

ES細胞から赤血球のもと

東京新聞から、
『マウスの受精卵からできる万能細胞の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、血液に含まれる赤血球のもとになり、試験管内で半永久的に増やせる「赤血球前駆細胞」をつくることに成功したと、理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県つくば市)の中村幸夫室長(血液学) らが、六日付で米科学誌に発表した。』

う~ん、これがiPS細胞で実現できて、丸薬になって市販されるようにならないかなぁ?
そしたら、今飲んでいる造血剤よりずっと僕は楽になるような気がするんだが…。

月曜日, 2月 04, 2008

若い人の自作自演の歌

東京新聞「大波小波」から・・・、
『言葉のアクセントが独特で、しかも文脈を無視して変なところで切れるから、歌詞の意味が取りにくい。高木東六が聴いたら激怒しただろう。』

高木東六を持ち出しているところが面白い。
『何かぶつぶつ呟いているかと思えば突然絶叫して、まるで呪文である。そのくせテロツプを読むと歌詞は結構理屈っぽく、歌い手の自己陶酔ぶりとはどこかちぐはぐである。』

今朝ラジオを聴いていたら、赤ん坊にミルクを与えるのに、母親が抱えて飲ますのでなく、座席の上に赤ん坊を置いて、ミルク瓶の下に母親の財布を置いてミルクを飲ましていた光景を目にした話をしていた人がいた。こうして育った人間は当然コミュニケーションの取り方が今までの人間とは違ってくることが想像される。歌にもそうした影響が出てくるのだろう。
他者は関係なく、自分の情念だけを表現していて、いわゆる「うた」の概念がもう違ってきているのだ。そうした歌手のファンは、なんに共感しているのだろう? 資本のマスコミ操作に翻弄されているだけではないのだろうか? いずれにしろさびしい話ではある。

金曜日, 2月 01, 2008

市場原理と人間の劣化

東京新聞の宮内勝典氏のコラムから・・・、
『・・・本もまた市場原理にさらされている。商品でありながら、書物は定価のまま、何回でも流通ルートを巡回していける。再販制度である。そうやって「文化」として保護されてきたのだった。』
『・・・アマゾンは定価の本も扱っているが、一方で書店に並んだばかりの新刊書が古本として売りに出されている。』

僕も最近は、もっぱらアマゾンを利用しているなぁ。
『・・・文学はすでに滅びてしまったのか。茫然と立ちすくみながら、文学だけの現象ではないと思った。映画も退化した。ジャズも退化した。テレビもひどい。文化の吃水線はじりじりと低下しつづけている。市場原理とは、人間をこれほどまでに劣化させていくのか。』
その通りです。でも、これは小泉内閣の時に偏ったアメリカの一部の経済学に基づいた手法を取り入れた結果でしょう。その時に同時に約束されたセーフティーネットはとうとう構築されないままで放置されています。その結果、社会が荒廃し、人心が荒れてしまったのです。

taspo

たばこ購入に成人証明が必要になる。
最近、ETC、ガソリンスタンド、電気量販店などのカードがやたらと増えてきたので、これ以上カードを増やしたくないなぁ。愛煙家としては、困った、困った・・・というところだが…。
東京新聞から…、
『タスポは、顔写真入りで名前や住所など個人情報を記憶させたI Cチップを内蔵、電子マネー機能も持つ。自販機の読み取り部分にかざさないと、たばこが買えない仕組みだ。』

このカードを発行してもらうのに書き込む書類が結構本格的、写真と住民票か、免許証のコピーが必要ということだ。そうまでして、たばこを吸い続けるか…?うーん、店で買えばいいか?

木曜日, 1月 31, 2008

食の安全について

東京新聞から・・・、
『農薬漬け野菜、抗菌剤まみれのウナギー。ここ数年来続いてきた中国食品の安心・安全に対する不信。折に触れ、報道される中国国内での食品による中毒死事件。中国食品に対する不安が消費者に広がる中、ついに毒入リギョーザが日本の食卓に上ってしまった。問題の背景には、中国当局による食の安全管理が末端まで徹底せず、さらに、水際で防ぐはずの日本の検疫体制が、増え続けるギョーザのような輸入加工品では十分に機能していないことがある。』
『中国政府は「中国が輸出する食品の合格率は日本、米国、欧州各国の検査で99%を超えている」と繰り返し強調。 一方で合格率の低い食品会社約八千八百社に生産停止を命じている。しかし、国内の安全検査の合格率は85%にとどまり、昨年上半期は食品による中毒で九十六人が死亡。前年同期より11%増えており、効果は出ていない。』

輸入食品は中国とタイで大方を占めているそうだ。中国製品については食品以外にも最近アメリカで問題になったばかりであった。
日経サイエンス12月号で遺伝子組み換え食品の特集をしていた。その中に、「食の安全を守る技術」として紹介されていたのが、
『■テロリストによる陰謀や輸入食品の増加,食料生産の集中化によつて,天然由来あるいは人為的原因による食料汚染の可能性が高まつている。
■軍事活動の保護システムを改変した安全手順を採用すれば,食料生産設備にかかわる物理的な安全を強化できる。
■微小流体チップや先進的な無線ICタグ、可食性標識といつた新技術は汚染の検出や原因の究明,迅速な回収を可能にする。
■食料生産に対する政府の規制は合理化されなければならない。しかし,食品の安全性を確保するうえでは,大手販売業者が供給業者に厳しい基準を課すことのほうが有効だろう。』

というような点だった。
同じ号で、遺伝子組み換え技術で生み出された作物で、発展途上国の農業生産性を上げようという論文も紹介されている。
『■遺伝子組み換え作物は発展途上国の農家に利益をもたらし,貧しい消費者に安価な食糧を届けることができるが,万能薬ではない。
■20世紀の「緑の革命」では公的研究機関が多収穫品種などを開発,世界に関連技術を無償で公開し,種子を供給した。これに対し,今日進みつつある「遺伝子革命」で組み換え作物の研究開発を担つているのは多国籍バイオ企業だ。
■組み換え作物が秘める可能性を途上国で開花させるには,各国の風土に合つた品種の開発とともに,知的財産権の扱いや環境影響評価,食品安全性の規制など,制度面の要因を考慮する必要がある。』

この多国籍バイオ企業が噛んでいるところが曲者だ。
『組み換え作物が抱えるリスクの1つは,作物に導入した異種遺伝子が関連作物や野生植物へと拡散する「遺伝子流動」だ。組み換え作物に対する耐性をもつ害虫が出現するリスクや,組み換え作物を口にすることで消費者の健康に害が及ぶのではないかと不安視する向きもある。
2006年の統計によると,米国とカナダでは組み換え作物が全作付面積の60%を占めるまでになっているが,発展途上国では同38%程度で,そのほとんどが中国やインド,ブラジル,アルゼンチンの4カ国に集中している。』

リスクよりも、経済的メリットのほうを優先させているのが現状だ。
この記事の中に日本についての言及がある。
『組み換え作物は食糧増産と貧困解消に加えて集約農業に起因する環境問題解決の一助となる可能性がある(集約農業とは、単位耕作面積あたりに多くの労働力と肥料や農薬を投入して生産性を上げる農業のこと。日本の農業が典型)。』

つまり、中国産の食ばかりでなく、日本の農業もあまりよい評価は得られていないことが分かる。そればかりか、中国は唯一の発展途上国の中で独自の組み換え技術を開発し、綿の生産で非常に高い成果を上げていることが賞賛されている。
日本も、足元をしっかり見つめないと危ないぞ…!外国の研究者は日本の農業には低い評価しか下していないのだ。

水曜日, 1月 23, 2008

リチャード・ストールマン

「YAMDAS現更新履歴」より拝借・・・、
あの気むずかしがり屋で変人とまでいわれるストールマンが踊っている?????
・・・本当だ。
YouTube - Soulja Boy dance, MIT style

月曜日, 1月 21, 2008

文明社会の斜陽

東京新聞、高村薫氏のコラムから、
『私たちの不安は大きく、深い。失われた十年と呼ばれた時代にはまだ、いずれ再びという漠とした希望もあったが、いまもそう思っている人はよほどの資産家か、よほどの楽天家である。』
『三十年も前から何となくまずいと誰もが感じ、改革の必要を唱えながら、今日なおも根本的な構造は変わっていないことも知っている。』
『外需頼みの経済が加速して内需は落ち込み、異様なゼロ金利政策のおかげで円の流出は止まらず、国内の株式市場は年々縮小して、私たちはみるみるうちに貧乏になった。気がつけば、国民一人当たりのGDP (国内総生産)は、いまや世界で十八位である。』
『たとえば穏やかな生活の安定と、日本に暮らすことの控えめな自信と誇りを望むとしよう。その誇りのなかには、言うまでもなく平和も含まれる。高い技術と文化、芸術も含まれる。』
『まずは、千五百兆円もある国民の金融資産が、国内で回るような方策をつくること。企業と市場が、透明性だけでなく、適切な再分配という社会性と公共性をもつこと。戦略的には、いち早く低炭素社会をつくり上げること。技術と頭脳を流出させないこと。装置産業中心の産業構造を、先端技術中心に変えてゆくこと。そのために、大量消費に慣れた私たち自身の生活スタイルを、大きく変えること。また何より、これまでより少し生活のサイズを小さくすること。食料自給率と自然エネルギーの利用率を高めること。そのためのコストを、私たちが負担すること。』
『技術と資金とインフラがこの国にまだあるうちに、こうした大きな軌道修正への意思と知恵をもつ政治家を、私たちは何よりまず、持たなければならないと思う。』
『賃金低下のなかの税制の不均衡や、社会保障の制度的不備は、もう個別のつぎはぎではどうにもならないところに来ており、だからこその混迷と沈滞である。』

誰もが同じことを考えていることだろう。誰もが知っていてだれもが実行しないことだらけなのだ。大同小異のことを別の見方で先日の紙面にも見ることができた。
ロナルド・ドーア氏のコラムから、
『論法は大体こうである。現在日本の上場企業の株の約三割を外資系機関投資家が持っていて、株の売買(いわゆる「出来高」)の約六割が外資機関投資家の株売買による。日経平均下落は、外国の投資家が日本に、そっぽを向いているからである。そっぽを向くのは当然で、日本が悪いとする。』
『むしろ、日本の株式市場がアメリカ投資家に支配される度合いが少しでも減ったと喜び、従業員など、株主以外のステークホルダーを大事にして、短期の利益より、企業の長期的成長を図ろうとする良心的経営者が、株主の利益だけを考える敵対的買収者に乗っとられる可能性が少しでも減った―と安心感を覚える日本人はもういないだろうか。』
『財界の「仰米主義」は霞が関にも見られる。自国の国債をほとんど自国民が持っているという状態は普通の国なら、国の強みとして誇らしい。ところが、三年前から、日本の財務省の役人がロンドンやニューヨークヘ、日本の国債を積極的に売り込もうとしている。』
『それより、財務省が持っている、百兆円にも上る外貨準備の一部を使って、外国人が持っている四十兆円足らずの日本国債を買い上げておいて、国民の債務を減らしたほうがずっと合理的なのに。外貨準備金を、日に日に価値を失うアメリカの国債に投資する代わりに。』

要するに、霞が関、日銀、政治家たちは社会の現実が見えていないのだ。考え方が逆立ちしているのだ。こうした認識錯誤はどこからきているのだろうか。私腹を肥やす、あるいは地域エゴだけのために奔走する。立派な政治家を見つけるのは今の状況では悲観的に過ぎる。学者さんたちよ、いいアドバイスを政治家や霞が関に与えてやってほしい。・・・そうした実力者もいないか?

土曜日, 1月 19, 2008

Flashベースの電子書籍ビューワ、イーブックが発表

ビューワーは無料ということなので、さっそく試してみた。
なかなかいい感触だ。文字の字体も読みやすい。あとは、どれだけの書籍を集められるかだろう。

Flashベースの電子書籍ビューワ、イーブックが発表 - @IT
『イーブック・システムズは1月18日、Flashベースの電子書籍ビューワ「FlipViewer Xpress」を提供開始したと発表した。従来の電子書籍ビューワ「FlipViewer」から機能を削減。その代わりにFlashベースにしてPCにインストールせずに使えるようにした。利用は無料。』

ただし、
『開始当初はアンカー・パブリッシングが発行する電子雑誌や、青空文庫の小説を電子書籍に作り直したもの、写真集、絵本、カタログなどを無料で公開する。今後は出版社に働きかけてコンテンツを拡充していく。コンテンツの閲覧は無料だが、2007年内に有料コンテンツの販売機能も追加する予定。』(http://www.atmarkit.co.jp/news/200701/19/ebook.html)

ということなので、あくまで商業ベースの電子ライブラリを狙っていることは確かだ。しかし、青空文庫の小説を電子書籍に作り直したもの・・・なんかは無料で見れないとおかしいだろう。

木曜日, 1月 17, 2008

ブラックホールの内部構造をスパコンで検証

Slashdotから・・・、
『Anonymous Coward曰く、
英国の物理学者であるホーキング博士は1974年、ブラックホールが光などを放出しながら少しずつ小さくなり、最終的に蒸発してしまうという、いわゆるホーキング輻射の存在を理論的に示したが、 高エネルギー加速器研究機構のリリースによれば、このホーキング博士の理論において、ブラックホール内部に熱源が存在するという予測がKEKのスパコンによるモデル計算で検証されたようである。』

KEK:プレスによれば…、
『・・・今回の研究成果により、ホーキング博士によって理論的に示されているブラックホールの性質が、超弦理論によって説明可能であることが実証されたことになる。』
『本研究では、「弦」の振動を周波数に応じて効率的に数値計算する新しい手法を確立し、ブラックホールの中心付近に端を持つ多数の弦がランダムに揺らいでいる状態(弦の凝縮状態※4)のエネルギーを超弦理論に基づき計算した(図1)。その結果を温度に対してプロットしたものが図2であるが、温度が下がるにつれて、ホーキング博士の理論から導かれるブラックホールのエネルギーの振る舞いに一致することが示された。この結果により、超弦理論の予測するブラックホールの内部が、世界で初めて実証された。』
『超弦理論が、一般相対性理論を素粒子のスケールまで拡張する究極理論として提唱されてから20年以上になるが、具体的な計算の難しさから、その実在性や有用性は明らかでなかった。本研究成果によりブラックホールの持つ性質が超弦理論によって理解できたことは、超弦理論の実在性を示すものである。また本研究により、コンピュータを用いた超弦理論の新しい解析手法が確立したことは、超弦理論を様々な問題に応用する可能性を切り開くものである。』

ひも理論は仮説であったと思っていたが、これは実用になりそうだ。
でも、まだ数値計算の手法の確立が行われただけなんだから、なんともいえないか?
今後の展開が注目されるところだ。

大きな船でも沈む

ビル・トッテン氏のコラムから…、
『先月末、南極大陸沖合を航行中のクルーズ客船「MVエクスプローラー」が海上で氷山と衝突した。乗客100人、乗員54人は救命ボートに乗り移り、全員が無事救助されてクルーズ客船は南極海の底へ沈んでいったという。』
『救命ボートに移って救助を待つ間、客船が浸水し船底が上向きになって沈没するのを見守った乗客は、その後チリ軍基地で一晩を過ごしたあとそれぞれの国へ帰ることができたという。このニュースを読んだときに思ったのは、われわれが今直面しているピークオイル、地球温暖化、そして米国に端を発する爆発寸前の借金バブルのことだ。しかしこの地球全体がエクスプローラーのような運命をたどったとしたら、われわれに戻るところはない。』
『こうしている間にも減少する石油を使い続け、二酸化炭素を排出し、地球温暖化が進んでいく。国連気候変動枠組条約は、2005年の工業国40カ国による温室効果ガス排出量が過去最大を記録したと先月発表しており、また国連開発プログラムの「2007年人間開発報告書」によれば、早急に対応しなければ気候変動で大きな影響を受けるのは二酸化炭素の排出量の少ない1日2ドル以下で暮らす約26億人の貧困人口だという。
先進国においても、石油会社や自由経済原理主義者たちが温暖化と石油の関係を否定したとしても、より強くなる台風やハリケーン被害、その一方で干ばつが作物に及ぼす影響など、もはや無視し続けることはできなくなっている。米国のアトランタでは今、深刻な干ばつに見舞われている。すでに屋外での散水が禁止され、産業や商業用水の節減も検討段階にはいっている。このまま大雨が降らなければ新年には飲み水にも困る状況に陥りかねない。しかし皮肉にも、アトランタの新聞紙面は干ばつよりも金融スキャンダルの最新ニュースで占められている。
これまでにも幾度か主張してきたが、歴史をみると、どんなに強大な文明社会でも一度衰退し始めるとあっというまに崩壊に至ってきた。そして過去に文明の崩壊をもたらしたのは、資源を使いすぎることによる環境破壊、気候変動、そして敵の侵略だったことを、われわれは肝に銘じるべきである。 』

地球の気候変動もそうだが、アメリカに端を発したサブ・プライム問題による世界経済の沈下は大きな犯罪だと思う。犯人の問われない犯罪だ。資本主義で、あるいは、民主主義で人類は生き残れるのだろうか?
救命ボートに乗り換えるにしても、その救命ボートはどこにあるのだろうか?
革新的な科学技術の発展と、世界の指導層の大きな英断が早めに求められる。
あと、半世紀の間にそうしたことが起こってほしいものだ。

火曜日, 1月 15, 2008

シナプス

東京新聞から…、
『ハエの卵の中で神経細胞が腕を伸ばして筋肉細胞とつながり、つなぎ目にシナプスが形作られる様子を撮影することに東京大学の能瀬聡直教授らが成功した。』
『顕微鏡で観察すると①神経細胞から複数の腕(軸索)が伸びてつながる相手を探す②軸索の一つが筋肉細胞の表面に突き出た細胞接着分子に触れる③軸索が触れた場所に筋肉細胞の細胞接着分子が集まり、手をつなぐようにして細胞同士をつなぎ留める④集まった細胞接着分子の周りに足場タンパク質と呼ばれる分子が集まってシナプスを作る土台ができる⑤土台に神経伝達の信号を受け取る受容体などが作られシナプスができる…』

量子力学も神秘的だけど、分子生物学も神秘的だ。この世紀中にいずれにしろ、地球温暖化の問題も含めて、人類が生き残れるか否かが問題になってきそうだから、巨視の世界も微視の世界もいずれも長足の進歩が促されないと困ることになりそうだなぁ…。

コンセント充電車

アメリカのモーターショーで、GMもハイブリッド車を続々と発表したようだが、水素を燃料とするより、電気を動力をするほうが簡単なのか?でも、その電気を調達するのに石炭を燃やしたのでは意味がないから、宇宙空間に太陽光の集光装置を打ち上げてレーザー光線のようなもので地上うに送る方法がサイエンス誌に載っていたような…?
東京新聞から・・・、
『トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は十三日、同日開幕した北米国際自動車ショーの会場で会見し、家庭用コンセントから充電できる「プラグイン・ハイプリッド車」を二〇一〇年までに発売すると発表した。』
『プリウスなど現行のハイブリッド車は、ガソリン対応のエンジンと電気モーターを併用、プレーキをかけた時の力でニツケル水素電池に充電され、モーターが回る仕組みだ。これに対して、プラグイン・ハイプリツドは大容量のリチウムイオン電池を搭載。家庭用電源から四、五時間充電し、充電一回につき数十キロ走行できるようにする。充電した電気を使い切った後はガソリンと電池を併用する通常のハイプリツド車の機能に戻る。』

いずれにしても、地球上の石油はあと六十数年しか持たないのだから、ガソリン以外で走行できる自動車を開発できないメーカーはこの先生き残れないのは確かだ。

どんど焼き・お焚きあげ・左義長

14日の日だったか、土地の神社でどんど焼きをやっていた。
娘と孫と歩いていてそれを見ながら、正月飾りを焼いてもらおうという娘を僕は止めた。僕の頭にあるイメージは、文献からのもので子供たちが田んぼの中を竹を持って歩きまわりながらそのあとそれらの先に団子をつけて焼くようなものだった。
東京新聞から…、
『・・・正月飾りを燃やすおたきあげも、小正月を中心に全国各地で行われる。「どんど焼き」「左義長」など呼び方は異なり、神社以外に、道祖神を中心とした地域住民や、町会などが行う行事もある。』
『・・・「捨てられないほど良質の飾りならば、毎年使っても神さまも機嫌を損ねないのでは。しきたりとしても残るかもしれない」』

アチャー、また、いい加減なことを言ってせっかくの機会を逃してしまった。悪いことをした…。

SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。