木曜日, 2月 28, 2008

太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測

AstroArtsから・・・、
『太陽系の惑星は9個になるかもしれない。神戸大学の研究者が、太陽系外縁部の理論的な研究から、未知の惑星の存在を予測した。大規模なサーベイ観測が開始されれば、この惑星は10年以内に発見される可能性があるという。』
『海王星軌道よりも外側の領域に多数見つかっている太陽系外縁天体(TNOs=Trans-Neptunian Objects)の軌道分布には、いくつかの謎があった。円軌道のTNOsが50天文単位付近よりも遠いところに見当たらないのはなぜなのか。海王星の影響が小さい50天文単位以遠に大きくゆがんだ軌道や大きな軌道傾斜角を持つTNOsがあるのはなぜなのか。これらを矛盾なく説明できる定説はこれまでなかった。リカフィカ氏らは、TNOsの軌道進化の数値シミュレーションを行う際に、未知の惑星(仮に「惑星X」とする)の存在を仮定すると、現在の軌道分布をうまく説明できることを突き止めた。研究論文はアメリカ天文学会発行の『Astronomical Journal』誌2008年4月号に掲載される。』
『「惑星X」の存在が理論的に予測されるという展開は、1846年の海王星の発見の経緯を思わせる。海王星は、ひとつ内側をまわる天王星の軌道のふらつきから位置が予測されて見つかった。『理科年表』によると、海王星の発見者は、理論予測したルベリェとアダムス、そして実際に観測して発見したガルレの3名ということになっている。』
惑星Xは現在80天文単位付近にあるとすると、明るさは14~18等程度らしい。カイバーベルト帯のはるか遠くにあると予想されているから、見つけるのも容易でないだろう。「すばる望遠鏡」はこんな場合、その特性から有利な観測ができるのだろうか?だれが「惑星X」を見つけるだろうか?

太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測

土曜日, 2月 23, 2008

針供養

東京新聞、コラム「言霊の泉」(村上護氏筆)より、
『針を使うことは裁縫の基本である。上手に裁縫できることが女性の一人前の条件である、と言われた時代は長い。日常の生活に最も必要なものの一つに数えられていたが、針は敵や魔物と戦うときも強力な呪力を発揮する。思い出すのはおとぎ草子にある一寸法師の話。針の力で鬼退治をして、あっばれ立身出世をとげるのである。出征兵士のために、千人の女性が布に一針ずつ縫って縫い玉を作る千人針も針の霊力を信じてのこと。針供養も敬虔な心根から発したというべきだろう。』

今はミシンの時代だし…。機械化によって失われる精神性というものは多い。

非常識な法相

東京新聞から…、
『「冤罪という言葉は全く別の人を逮捕し、服役後に真犯人が現れるなど百パーセントぬれぎぬの場合を言い、それ以外の無罪事件まで冤罪を適用すると、およそ無罪というのは全部冤罪にってしまうのではないか」』

という発言。
批判その1、
『慶応大学の小林節教授(憲法学)は「大辞林によれば、冤罪とは『罪がないのに、疑われたり罰を受けたりすること』。捜査段階におけるものと、裁判によるものと、二種類ある。今回は前者だが、捜査責任者の全国会議での発言なのに内容が正確でなく、無罪が確定した被害者にも失礼」。』

批判その2、
『落合氏は「志布志事件は検察が控訴もできず、判決に異論をさしはさめませんという決定的敗北。戦前は疑獄事件で完全無罪が出ると検事が辞職したりしている。それとは逆に、あとから冤罪じゃないとか言うのは三権分立上、問題だ」。』

批判その3、
『裁判官は知らないかもしれないが、検察を長く担当した記者なら、無罪判決後に「裁判官がバカだから」というセリフを耳にしたことが一度や三度はある。中山さんら十二人の無罪確定後も、これに類することを吹聴した検察幹部がいなかったかどうか。』
『田島氏も「最高裁は音なしの構えだが、沈黙は”暗黙の是認”と受け取られる。現場裁判官にプレツシャーがかかることが怖い。笑い話ではない。従来も”司法は政治の追認”が日本のパターンだ」。』

最後に「デスクメモ」として、
『志布志事件は、悔しさのあまり自殺未遂、会社をクビになって生活苦…たとえ汚名は晴れても、傷の癒えない人を生み出した。「冤罪ではない」発言は、傷口に塩をすり込んだ。法相にその自覚はあるのか。』

とある。「司法は政治の追認」というのは今までもしばしば感じさせられていたことだ。
福田首相は法相に対し注意も与えず、罷免もしない。こんな内閣では短命に終わるしかないだろう。もっともそれ以前に、非常識な閣僚で構成される内閣にこの国の進路が左右されることのほうが心配だ。

金曜日, 2月 22, 2008

何かおかしくないか?

東京新聞のコラム「放射線」の宮内勝典氏の記事から、
 氏はマイクロソフトのヤフー買収金額と発展途上国の国民総生産額や国民総所得額を比較して、
『こうした世界のありように、理不尽なものを感じるのだ。南米で、アフリカで、アジアで、人びとが汗みずくになって地を耕し、日がな市場に坐りこんでものを売り、荒海に舟を浮かべて漁をしながら、けんめいに生きようとしている。・・・こうした何百万、何千万という人びとの営みの総和が、なに一つものを産みださず、たかがインターネット検索をするだけの会社の買収金額に、遠く及ばないのだ。・・・なにかが間違っている。・・・』

同じく「本音のコラム」の吉田司氏の記事から、
『ずつと解けない疑間があった= 一九五〇年代には傍流だったフリードマンらの新自由主義(小さな政府)が、八〇年代前半の英サッチャリズム・米レーガノミックスを経て、いまやグローバル経済全体を支配する思潮に成長したのは何故か!?・・・しかし、これって、あの電網状のプログを散々食い荒らして去ってゆく「ネットイナゴ」現象によく似ていないか!?・・・。でね、インターネットの特質とは”国境を越え、世界をひとつに繋ぐこと”だろ。・・・かくて世界単一市場の現代をネットと新自由主義のラブラブ・カツプルが支配するってわけ。』

そう、何かが間違っているんだ。科学や技術の用い方を間違っているんだ。しかも、限りなく膨張を続ける人間の欲望によって、わかっているのにわざと間違えているんだ。だから、テロが世界中で蔓延するようになってしまったんだ。

アゲハ蝶の変身

このところ分子生物学の成果が目立つようになった。
東京新聞から…、
『アゲハチョウの幼虫が脱皮の際、色鮮やかな姿へと劇的に”変身”するのは、体内のホルモンの量が変化して遺伝子の働き方を変えるためであることを藤原晴彦東京大教授(分子生物学)らが突き止めた。二十二日付の米科学誌サイエンスに発表した。』
『ホルモンの濃度によって、いぼのような表皮を作る還伝子や、体の色を決める遺伝子などの働き方が制御され、外見を切り替えているらしい。藤原教授は「劇的に変身する擬態のメカニズムを分子レベルで明らかにできた」と話している。』

今回の研究結果は、幼虫への変身がホルモンの働きによるということらしい。では、蝶に脱皮したときのあの見事な色調はどうなのだろうか?

5GBの無料ストレージ 「Windows Live SkyDrive」

早速、IE7のタブに追加してみたが、使えるようにするまでは、ちょっと手がかかりそうだ。相手のメールアドレスを登録して、紹介状を出さなければならない。また、相手もIEを使っていないとスムーズに使えないようだ。
自分だけで使うにはスペースを作ればいいだけだけど、一人で使うのにどんな意味があるかなぁ?グーグルのドキュメント機能を使ったほうが、てっとり早い気もするが…。といっても、どちらものぞいただけで実際に使いこなしていないから、実際のところ何とも言えない。
5GBの無料ストレージ 「Windows Live SkyDrive」を使ってみた - @IT

米MS、ソフト情報公開

東京新聞から…、
『主要ソフトウエアの設計情報を無償公開する方針を打ち出したソフトウエア世界最大手の米マイクロソフト(MS)は二十一日、基本ソフト(OS) 「ウィンドウズ・ビスタ」などの情報をインターネット上で公開した。』

これで、Macのカーネルだけの公開よりも一歩先んじたことになるのか?

@ITより・・・、
『米マイクロソフトは2月21日、競合製品との相互運用性を促進するための情報開示方針を発表した。サーバ製品やWindows Vista、Officeなどについて、APIやコミュニケーションプロトコルを同社サイト上で開示する。
対象となるのは、Windows Vista(.NETフレームワークを含む)とWindows Server 2008、SQL Server 2008、Office 2007、Exchange Server 2007、Office SharePoint Server 2007で、各製品の将来のバージョンも含まれる。』
『まず同日から、従来ライセンスが必要だったWindowsクライアントやサーバのプロトコルに関する3万ページ以上の文書を、MSDN (Microsoft Developer Network)で公開する。向こう数カ月の内には、Officeなど、ほかの製品の情報も公開予定。これらの情報の入手には、ライセンスやロイヤリティその他の手数料の支払いは不要。マイクロソフトはまた、オープンソースの開発者によるプロトコルの利用や、商用目的以外での配布については、法的措置を取らないことも明言している。』
『欧州委員会は同日、マイクロソフトの発表を受けて声明を発表。「当委員会は、マイクロソフトによる、真の相互運用性実現に向けてのいかなる動きも歓迎する」としながらも、同社の今回の発表が「過去に少なくとも4件あった同様の声明に続くもの」であり、抱き合わせ販売については対処していないと指摘。』

EUの圧力は大したものだ。オープンソース開発者の協力を今後どれだけ得られるだろうか?シェアウェアのこれからの在り方も変わってくるのだろうか?いろいろと興味は尽きないなぁ!

参照:@ITから、
Visual Studio 2008で見る.NET Frameworkのソースコード

木曜日, 2月 21, 2008

欠陥イージス艦「あたご」

東京新聞から…、
『千葉県・房総半島沖で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、マグロはえ縄漁船「清徳丸」に衝突した事故で、事故直前の速度や方位などを記録する航海情報記録装置(VDR)を、あたごが備えていなかったことが分かった。装備義務は三千ント以上の貨物船などに限られ、自衛艦に装備は義務付けられていない。』

義務付けられていないとは言っても、かたや、漁協側の船はGPSによる緊急危険回避行動の際の軌跡を発表している。10メートルに満たない船が装備していて、このような資料を発表できるのに対し、防衛省側は何の発表も行わず、マスコミの質問にも答えられない事態にある。高性能とうたうからには、何が起こってもその原因を突き止められるような装備は必要不可欠だろう。
人命が失われている事故にもかかわらず、マスコミの取材に対して防衛省の高官は笑みを浮かびながらの受け答えをしていたのも不謹慎もはなはだしいものだった。組織自体が腐敗している。「あたご」は衝突1分前まで自動操舵を行っていたのも、この混雑した場所での大型船舶の操縦術としては理解に苦しむ。全く初歩的な航海術の訓練がなされていないのではなかったのだろうか?

福田内閣メールマガジン(第19号 2008/02/21)から・・・、
『・・・ 何とかこうした事故を回避できなかったのか。事故が発生した直後に、何とかお二人を見つけだすことはできなかったのか。経過はどうであれ、国民の生命を守るべき自衛隊が、結果として、このような事態にいたったことが、とにかく悔やまれてなりません。
いずれにしても、緊急事態に常に備えるべき自衛隊の艦船が、漁船と衝突するという事態は、やはり、緊張感が欠けていたとのそしりは免れません。
今回の事故が発生した原因や経緯について徹底的に調査します。その上で、二度とこうした事故が起きないような体制をつくりあげねばなりません。・・・。』

いつもの通り、他人事のようなコメントである。以前にも潜水艦による同じような事故は起こっているのであって、防衛省はこうした人命にかかわる事故に対しての教訓を一つも学んでいないではないか。専門家集団としてはあまりにお粗末だ。
つくづく感じるのは、組織の腐敗(保身に走り真実を捻じ曲げる体質等)、人権の軽視、これらが、小田実のいう「大きい人」に顕著にみられることは日本の将来に暗雲を見る思いだ。社会の底辺では誠実に生きている人間は実に数多くいるというのに…。

水曜日, 2月 20, 2008

仮面うつ病

東京新聞、斎藤学氏のコラムから…、
『・・・先日、東京都足立区で生じた凄惨な一家心中事件の主役もそうしたきまじめな男性で、怒った顔を見せたことがなかったそうだ。報道によると機械修理の仕事がうまくいかず、倉庫の借地権を売ろうとして地主に反対されていたという。それならそれで何故家族や弁護士に相談しなかったのだろう。多分、この人は「仮面うつ病」だったのだと思う。人一倍家族思いの人というから、妻子を不安にさせたくなくて一人で抱え込んでしまったのかもしれない。』

女性の場合、死にたいといっても割りに死なないで、慢性疼痛などの身体症状で表現されたりするらしいが、男性は黙って首をつったり、ギャンブルに走ったり、暴力をふるったりする傾向があるらしい。
気をつけよっと…。

『肺がん遺伝子』発見

同じく、19日の東京新聞から、
『ヘピースモーカーに多いタイプの肺がんの遺伝子を、自治医科大学の間野博行教授のグループが発見した。見つかったがん遺伝子は急速に増殖する悪性のものだが、治療薬の有力候補も見つかっている。間野教授らは、患者の喀痰から高感度にがん細胞を見つける診断方法もあわせて開発しており、早期の実用化が期待されている。』

「記者のつぶやき」として、
『この遺伝子は特殊な遺伝子で、PCRで簡単に見つかる。治療薬も有望だ。でも、だからといって「たばこを吸ってもいい」というわけでは決してないc治療対象は、愛煙家の肺がんの一割だけなのだ。』

とある。そんなことわかってるさ・・・。

参考:
letter10.pdf (application/pdf オブジェクト)

ジュゴンの訴え

19日の東京新聞、鎌田慧氏のコラムから、
『日本国が天然記念物として認めるジュゴンヘの影響を配慮せよ、というのが米サンフランシスコ連邦地裁の米国防総省に対する命令である。』
『「国家歴史保存法」が米国以外で適用されるのは初めてで、それだけに、ジュゴンの生存に、「配慮する」義務が、強調されている。配慮する過程では、「日本政府その他適当な民間団体及び個人との協働関係において履践しなければならない」とあって、住民運動の意見が尊重されている。』

さあて、どうする日本政府。アメリカという国はこういった面白いところがある。沖縄の人々も随分と知恵を絞ったものだ。こんなからめ手から来たとは…。

ジュゴン影響調査命令 米連邦地裁が判決琉球新報 - 沖縄の新聞
『普天間飛行場の移設予定地である名護市辺野古沖に生息する国の天然記念物ジュゴンをめぐって、日米の環境保護団体が米文化財保護法(NHPA)に基づき保 護を求めた訴訟で、サンフランシスコ連邦地裁は24日(現地時間)、米国防総省が普天間飛行場代替施設建設でジュゴンへの影響などを評価、検討していない ことがNHPA違反に当たるとし、同省として公的な環境への影響調査を実施するよう求める判決を下した。』
『米国での訴訟原告団の米自然保護団体「アースジャスティス」のホームページでの発表によると、判決は「米国防総省がNHPAに違反し、ジュゴンを傷つけることを避けるために、沖縄の危機に瀕(ひん)しているジュゴンへの影響を避けるよう考慮すべきだ」と申し渡している。』
『同訴訟は2003年9月に提訴された。
 原告側は「歴史遺産の保存を定めたNHPAは、米国外の歴史遺産に対しても、米政府が悪影響を及ぼす行為をする場合は悪影響を回避、緩和する措置をとるべきだと定めており、代替施設建設は同法違反に当たる」と主張していた。
 米政府側は04年8月の初回審理で「NHPAの適用対象は建造物などで、ジュゴンのような生物は対象になり得ない」と却下の申し立てをしていた。
 同訴訟は07年9月に結審した。』

火曜日, 2月 19, 2008

対戦ステージ

ふーん、いろんなことをやるものだ。
ゆっくり聞いていると時間がいくらあっても足りない。
だから、知っている子のグループを勝ちにしてしまう。
ASA - AWAKE SOUNDS AUDITION > 対戦ステージ

金曜日, 2月 08, 2008

自殺ゼロキャンペーン

同じく東京新聞から…、
『一月七日。東京のJR新橋駅前で、十数人の若者が、自殺予備軍が多いとされる中高年サラリーマンに「天国のお父さんへ」と題した手紙を印刷したチラシ三千枚を手渡した。裏面には働く父親への感謝の気持ちをつづった別の手紙もあり、反響を呼んだ。計画したのは渋谷区神泉町でデザイン会社を経営するオキクリュウイチさん(31)。オキタさんも数年前に会社の経営が傾き掛けた時や、いじめに遭った高校生時代などに何度も死のうと思ったことがあったが、その都度、本や知人の助言などで救われてきた。』
『現在、キャンペーンスタッフは自殺で肉親を失った人を含む学生から五十代までさまざま。七年前に長男を亡くした自営業の女性後しは「これ以上選族を増やしたくない。オキタさんの考える新しい方法なら、もっと生きやすい社会にできると思う」と話す。』
『キャンペトンは一年半ほどで自殺者数を40%程度減らすことを目指す。運営はオキタさんの自己資金頼みだ。』

オキタさんは31歳だそうだ。こんな人がいるなんて信じられない。
斬新なアイデアと傑出した行動力の持ち主なんだろう、きっと。
日本もまだ捨てたものではないぞ。

日本語の起源

東京新聞「大野晋さんへのインタビュー記事」から、
『日本語の起源を求めてインド南部のドラヴィダ語族タミル語にたどりついた大野晋さん(八八)。古典語の研究で打ち立てた金字塔を礎に、タミル語研究に没頭すること三十年近く。人類学、考古学分野なども採り入れ、「タミル語は文化・文明とともに日本にやってきた」と結論。』
『奈良時代、日本語の母音は八つあった。音節は濁音を含めて八十七が区別されていた。先生の発見が万葉仮名の単語の意味解明や文法研究に大きく道を開いた。』
『タミル語と対面したのは昭和五十四年のこと。僕は六十歳。一冊のドラヴィダ語の辞書を偶然入手したんです。すると日本語と似た単語が満載ですよ。』
『タミル人、インド人学者夫妻らを日本に招いて協力を得、現地に出向き、五百語以上の対応語を確認した。米に関してだけでも「糠」「粥」「餅」など二十の対応語がある。タミルで紀元前二百年以降四百年の間に編纂された歌集「サンガム」も学んだ。そこには日本語でいう係り結びがあり、「五七五七五七…七」という長歌形式があり、「五七五七七」の短歌形式も存在する。』
『「一月十五日に赤い米を炊いてそのお粥を食べる」。タミル人の言葉にびっくりでした。僕の家でも一月十五日に小豆粥を炊いて食べた。これを現地に行って再現してもらい、同じ風習をそこに見た。小正月の行事や冠婚葬祭なども日本とそっくり。研究は考古学などまで拡大したわけです。』
『日本語は母音終わりですね。ハワイ語などポリネシア語も母音終わり。縄文時代、まずこの言語が台湾、沖縄から西日本に入ってきた。創世神話でもポリネシアと日本には共通点があります。蒙古斑もあります。ポリネシア語の後にタミル語が到来し、ヤマトコトバが生まれた。そして朝鮮半島を経て漢字が伝わり、文字を持つようになった。』
『インドの南から南シナ海を経て、対馬海流に乗り、北九州と南朝鮮にやってきた。そう考えると説明がつく。そのとき、タミル人は水田稲作、鉄、機織りを持ってきた。文化・文明が言葉をもたらしたのです。』

こんな話、はじめて聞いた。もっともユダヤ人渡来説もあるそうだから、仮説としてなら何でもありということも考えられるが、このタミル人渡来説は生活習慣や対応語の多さがいやに説得力があって、ユダヤ人渡来説などとは一線を画す。
タミル語研究はまだ途上だという。でも、道祖神の由来とか、日本人にとっての神様とかについても考えてみると面白いかもしれない。
こりゃ~、「日本語の源流を求めて」(岩波新書)を読んでみたくなった。

木曜日, 2月 07, 2008

鈍い日本の政治

福田内閣メールマガジン(第17号 2008/02/07)から・・・、
『[食の安全について。福田康夫です。]
・・・今、日本の食卓は、輸入食品に多くを頼っています。それだけに、食の安全を確保し、皆さんが安心して食事できるようにするためには、検査体制の強化や、正しい情報の提供など、取り組まなければならない課題がたくさんあります。
輸入食品ひとつとっても、厚生労働省、農林水産省、警察庁、都道府県など多くの役所が関係しますが、何か問題が起きた時に、迅速に責任を持って対応する仕組みが必要です。
また、国民の皆さんが、どこに相談に行けばよいのか、どこから必要な情報が得られるのか、迷う必要のない体制を一日も早く整えることが非常に重要です。
昨日、官邸に「消費者行政推進会議」を立ち上げました。また、新たに、消費者行政の担当大臣を任命しました。今後、国民の立場に立った消費者行政はいかにあるべきか、できるだけ早く結論を出し、「消費者を守る」ための強い行政組織を、政府の中につくりあげていく決意です。』

決意は結構だけれど、今回の件に対しては中国の動きの素早さに比べて、日本の立ち上がりの遅さは誠にお粗末だった。このことに象徴されるように、何事においても、日本の行政組織の後進性は目を覆うばかりだ。ネット時代だというのに、情報の共有が全然なされていない。政界も霞が関も世界の情勢を見ていない証拠だ。困ったもんだ。
もう一つピントのずれていると思われる発言がこの官邸からのメールに載っている。
『● 国民の皆さんの視点に立って(法務大臣 鳩山邦夫)
・・・昨年、私は死刑を執行された者の氏名と犯罪事実、執行場所の公表に踏みきりました。それまでは、死刑を執行した日に、その事実と人数のみが公表されてきました。しかし、被害者を始めとする国民から更に情報公開をすべきとの要請が高まっており、死刑が適正に執行されていることについて国民の理解を得るためには、情報公開を進めることが重要です。そこで、熟慮の上に熟慮を重ねた結果、法務大臣の責任において公表するとの判断を下したものです。
死刑制度に限らず刑事司法の問題は、犯罪のない社会、被害者を生まない社会を実現することが国民の切実な願いであって、このために何をなすべきかを考えていくべきです。
このように私は、国民の視点を常に大切にしていきたいと考えています。』

情報公開の意味を分かっていないのではないだろうか?国民の視点という意味を分かっていないのではないだろうか?この文章を読んでいてそう感じた。
僕は死刑は廃止すべきだと考えている。それと無期懲役というのもおかしいと考えている。ちゃんと年数を明示して刑を言い渡すべきだ。そうでないと、犯罪の軽重がわからないではないか?その内容も一派ひとからげに処理されてしまうではないか?
いずれにしろ、ベルトコンベヤー式に死刑を執行してそれを公表したとしても、「犯罪のない社会、被害者を生まない社会を実現する」ことになるとは考えられない。

問題発言?

これのことか~。ラジオで言ったことなんだ~。
チャラチャラした歌手の言った冗談のような発言で騒いでいるマスコミとは何なのか?

水曜日, 2月 06, 2008

Google Earth で夜空を探索

なんだかいろんな機能がついて、ややこしいなぁ。
素晴らしいのはわかるけど…。
Google SketchUpっていうのもあって、3D図形も組み込めるし…。

温暖化対策

同じく東京新聞から…、
『「世界の先例となる低炭素社会への転換を進め、国際社会を先導してまいります」福田康夫首相の今通常国会での施政方針演説だ。その心意気に異論はないが、肝心なのは、温暖化をいかに防ぐかの具体的手順を早く発信し、国民に協力を求めていくことではないのか。』
『温暖化対策は長い準備期間と巨額の費用を要するので早めに難題と向き合い、EUが国際社会の主導権を握る。』
『日本は五〇年までに世界の二酸化炭素(C02)を半減させる「美しい星50」を各国に提案済みだというのに、具体策まで手が回らないでいる。』
『日本のエネルギー効率は優れた省エネ技術の後押しで世界最高水準にあり、太陽光発電設備の生産は世界一。そうした優位性を発揮するには早めの政策誘導が欠かせない。政府からそのメニューがなかなか出てこないというのでは何とも寂しい。』

日本はいまや京都議定書で定められた目標を達成するのは不可能な状態になっている。これはGNPで18位になったと同様の日本の土壌というものが感じられる。未来図を描く人、機関、組織がないのだ。今まさに必要のは、十年後、五十年後、百年後の日本のあるべき姿が何らかの形で描かれることだ。世界の変化が激しくてそんなこと不可能だという言い訳は通用しない。そんな時期に日本はさしかかっている。

ES細胞から赤血球のもと

東京新聞から、
『マウスの受精卵からできる万能細胞の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、血液に含まれる赤血球のもとになり、試験管内で半永久的に増やせる「赤血球前駆細胞」をつくることに成功したと、理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県つくば市)の中村幸夫室長(血液学) らが、六日付で米科学誌に発表した。』

う~ん、これがiPS細胞で実現できて、丸薬になって市販されるようにならないかなぁ?
そしたら、今飲んでいる造血剤よりずっと僕は楽になるような気がするんだが…。

月曜日, 2月 04, 2008

若い人の自作自演の歌

東京新聞「大波小波」から・・・、
『言葉のアクセントが独特で、しかも文脈を無視して変なところで切れるから、歌詞の意味が取りにくい。高木東六が聴いたら激怒しただろう。』

高木東六を持ち出しているところが面白い。
『何かぶつぶつ呟いているかと思えば突然絶叫して、まるで呪文である。そのくせテロツプを読むと歌詞は結構理屈っぽく、歌い手の自己陶酔ぶりとはどこかちぐはぐである。』

今朝ラジオを聴いていたら、赤ん坊にミルクを与えるのに、母親が抱えて飲ますのでなく、座席の上に赤ん坊を置いて、ミルク瓶の下に母親の財布を置いてミルクを飲ましていた光景を目にした話をしていた人がいた。こうして育った人間は当然コミュニケーションの取り方が今までの人間とは違ってくることが想像される。歌にもそうした影響が出てくるのだろう。
他者は関係なく、自分の情念だけを表現していて、いわゆる「うた」の概念がもう違ってきているのだ。そうした歌手のファンは、なんに共感しているのだろう? 資本のマスコミ操作に翻弄されているだけではないのだろうか? いずれにしろさびしい話ではある。

金曜日, 2月 01, 2008

市場原理と人間の劣化

東京新聞の宮内勝典氏のコラムから・・・、
『・・・本もまた市場原理にさらされている。商品でありながら、書物は定価のまま、何回でも流通ルートを巡回していける。再販制度である。そうやって「文化」として保護されてきたのだった。』
『・・・アマゾンは定価の本も扱っているが、一方で書店に並んだばかりの新刊書が古本として売りに出されている。』

僕も最近は、もっぱらアマゾンを利用しているなぁ。
『・・・文学はすでに滅びてしまったのか。茫然と立ちすくみながら、文学だけの現象ではないと思った。映画も退化した。ジャズも退化した。テレビもひどい。文化の吃水線はじりじりと低下しつづけている。市場原理とは、人間をこれほどまでに劣化させていくのか。』
その通りです。でも、これは小泉内閣の時に偏ったアメリカの一部の経済学に基づいた手法を取り入れた結果でしょう。その時に同時に約束されたセーフティーネットはとうとう構築されないままで放置されています。その結果、社会が荒廃し、人心が荒れてしまったのです。

taspo

たばこ購入に成人証明が必要になる。
最近、ETC、ガソリンスタンド、電気量販店などのカードがやたらと増えてきたので、これ以上カードを増やしたくないなぁ。愛煙家としては、困った、困った・・・というところだが…。
東京新聞から…、
『タスポは、顔写真入りで名前や住所など個人情報を記憶させたI Cチップを内蔵、電子マネー機能も持つ。自販機の読み取り部分にかざさないと、たばこが買えない仕組みだ。』

このカードを発行してもらうのに書き込む書類が結構本格的、写真と住民票か、免許証のコピーが必要ということだ。そうまでして、たばこを吸い続けるか…?うーん、店で買えばいいか?

SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。