水曜日, 7月 23, 2008

平成20年版 労働経済の分析

労働経済白書の中の「働くことに関する意識とその変化」で、
『労働者の働き方や仕事に対する意欲には、企業の人事方針や雇用管理が大きな影響を与える。我が国企業の多くで、長期雇用や年功的な賃金体系という特徴を持つ雇用慣行がみられるが、バブル崩壊以降の経済停滞の中でその見直しも進み、長期雇用慣行を前提とする正規の従業員の減少もみられた。人事方針や雇用管理の見直しは、労働者の意欲を支えるものであることが期待される。しかしながら、労働者の働くことへの満足感は、必ずしも高まってきたわけではない。特に、1990 年代半ば以降、経済成長の停滞に伴って、所得面での満足感の低下がみられ、生活全体の満足感の低下にも影響を与えている。人口減少社会に転じた我が国において、働く人が意欲を持って仕事に取り組むことができる職場や社会環境を創り上げていくことは、喫緊の課題である。』

と、述べている。
正規雇用者の急激な減少は、仕事に意欲をなくしているだけでなく、精神的不安定者の増加を招き、最近の無差別殺人事件に見られるような異様な社会現象さえ生み出していると思うのだが・・・。

木曜日, 7月 17, 2008

「アジアで最も豊かな国」から転落した日本

BPnet : 大前研一氏の記事から、
『IMF(国際通貨基金)がまとめた調査によると、2007年のシンガポールの一人あたりのGDP(国内総生産)が日本を抜くことが明らかになった。』
『世界で見れば1994年には一人あたりGDPで日本は世界一であったが、一昨年に17位に、そしてついに昨年の実績で22位に転落してしまった。もちろん為替の影響もあるが、日本の国民所得、すなわち国民のつくる付加価値の総和がこのところほとんど増加していないのだから、この数字は実態を表しているモノと見なくてはいけない。』
『わたしが皆さんに理解してほしいと思うのは、「このシンガポールの繁栄の源は、シンガポール自身にはない」ということだ。地下資源や原油が出るわけではなし、農産物が自国で出来るわけでもない。すべて世界で最も良くて安いモノを輸入して、生活の質を上げてもコストを抑えている。名目の一人あたりGDPが日本並みということは、実質の生活実感は日本よりはるかに高いということである。繁栄はほとんどすべてを海外から呼び込んできたものである。要するに開放経済なのだ。世界中から金、人、モノに来てもらう「貸席経済」なのである。そのために邪魔になる規制を撤廃して、世界中の力を借りられるようにしている。だからこそシンガポールの今の繁栄があるのだ。』
『それは日本が、すべての問題を自分で解決しようとすることに原因がある。解決策を世界に求めるシンガポール(と中国、そして多くの途上国)、国民に求める日本。国民が反対すれば、今度は子孫に求める。少子化で子孫に負担能力があるのかどうか検証もしないで30年(いや道路公団の借金などは50年)先送りしてしまうのである。』
『政治家ともいろいろ話をしているのだが、経済のグローバル化に伴って世界の国家がどうアプローチを変えてきているかを勉強しようという謙虚さを感じない。シンガポールはもちろん、アイスランド、アイルランド、デンマーク、フィンランドなどが、なぜ最近活躍しているのか。97年の中国返還以降、一時落ち込んだ経済を反転させた香港、その後に続くマカオがなぜ今、未曽有の好景気に沸いているのかなどを勉強すれば、日本に足りないものは何なのか、日本はいかに世界経済を取り込んで繁栄の軌道に戻ることができるのか、多くのヒントが得られる。日本の発展のために、そういう問題を絶えず考えるのが官僚であり政治家ではないか。』

やはり日本の政治家や官僚は勉強不足なんだなぁ。
負の付けをすべて子孫に先延ばしして負わせている現状になにも罪悪感を感じないのだろうか?いつから、日本人はこんなに無責任体質になってしまったのだろう?

水曜日, 7月 16, 2008

いろいろな考え方

東京新聞のコラムから、
ひとつは、梅原猛氏のコラムから、
『神仏習合の思想は、役行者に始まり、白山信仰の創始者・泰澄及び八幡信仰の開拓者・行基によって発展させられたが、それが完成されたのは東密すなわち真言密教と台密すなわち天台密教においてであろう。そしてその理論的帰結が「草本国土悉皆成仏」という言葉で表現される天台本覚論の思想であり、その実践形態は修験道であると考えられる。』
『アイヌ文化のすぐれた研究者である知里真志保は、アイヌの人たちは山も川も生きているものと考えていると語ったが、実は古代日本人もそのように考えていた。』

アイヌ文化は、縄文時代以来の日本の本来の文化を保存してくれていたというのである。

もう一つは、青山玄氏のコラムから、
『大乗仏教では「浄土」または「極楽」というが、一九八九年に東本願寺で話し合った大谷大学の武田武麿教授の見解によると、それはキリスト教の影響で生まれた信仰であるという。したがって、聖書にある「天国」と同じものを指すと思われる。』

なら、地獄も同じように考えられるのかな?

SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。