月曜日, 8月 31, 2009

権力党

東京新聞の佐藤優氏のコラムから…、
『・・・自民党が崩壊した隙間を、民主党が埋めたにすぎない。その結果、真の「権力党」が生まれた。・・・具体例ではソ連共産党がこのような権力党だった。・・・政党の機能は、合法的な暴力を独占する国家の活動をチェックし、その暴走を抑制することにある。・・・。』

外務省出身の筆者らしい見方だ。では、今までの自公民による政治にも、同様のことが言われるはずだ。それをことさら民主党に限って言うのはどうした真意からなのだろうか。
実際のところ、霞が関が権力の笠のもとに、やりたい放題をやってきた結果が今回の事態を招いたのではなかったか。僕の目にはそのように見えるのだが、国家公務員のエリートの人たちとは、ものの見方が違うのかなぁ。

土曜日, 8月 15, 2009

在宅介護

う~ん、何もできない自分が居る。

東京新聞、芸能NEWS覚描から・・・、
『大原麗子さん病死
「少し愛して、なが~く愛して」
有名なお酒のCMで世の男性の多くをとりこにした大原さん。
当時、好感度No.1女優にも選ばれた。
「皆に愛されひろ~く愛され…」
ご冥福をお祈りします。』

彼女は母親の介護を長いこと続けていたそうだ。

終戦記念日

東京新聞のコラムから、
ひとつは、中谷巌氏のもの、
『・・・私は、楽観的と言われるかもしれないが、世界の人々は「日本」という国に対してかなり好意的に反応してくれるように思う。・・・』
もうひとつは、井出孫六さんのもの、
『・・・「原爆が投下された広島、長崎、地上戦があった沖縄などで大きな犠牲者が出たことを語り継ぐことも大切。その一方で、日本が戦争の加害者であったことも忘れてはならない。そうした姿勢を示さないと、世界から信用されない」』
僕は、後者の意見に賛成する。井出さんは、コラムの前半でドイツのニュルンベルクを訪ねた際に見た「世界人権宣言の道」という名の遊歩道のモニュメントを紹介して、「世界に謝罪する気持ちが伝わってきた」と語っている。
日本の政府で、今まで先の大戦について謝罪の言葉を述べたのは、村山首相だけだった。その後はこれを引用するにとどまっている。国民は、いまだに靖国神社に詣でる人が多く、三千万人を殺戮した加害者意識から、これを反省して、何らかの謝罪のモニュメントを作って内外に見てもらうような行動を示していることを、寡聞にして僕は知らない。
最近、戦争について語り始めた戦争体験者のドキュメントをいろいろと作っているNHKあたりは、国民から視聴料を取っているのだから、政府の予算案の可決、非可決を気にすることなく、こうした運動を呼び掛けてみたらどうだろう。「小さな旅」?のように視聴者からの投稿を募ってもよいではないのだろうか?
日本のマスコミは、総じて偏向しているのではないだろうか?先日亡くなった、忌野清志郎さんの君が代をロックで歌ったり、原発反対の歌をテレビやラジオで聞いたことがない。・・・というのは僕だけか?
もひとつ、ついでに・・・、
URL変えるな,ページ消すな
『・・・ 総務省サイトの掲載期間は原則3年で,パンフレットなどは最新版以外は消しているという。国の貴重な資料は永久保存でいいと思うのだが,なぜ消すのだろう?』
奥村先生はいつも正論をおっしゃる。・・・ちょっと脱線した…。

月曜日, 8月 10, 2009

やましき沈黙

NHKの番組から・・・、
海軍の反省会が原宿で行われていた時のカセットテープの記録をもとに、番組化されたものだが、そこでわかるのは、海軍のトップがいかに腐った精神を持っていた人間であったかということだ。
特攻の考えは、早くからあった。軍令部で計画されていた。天皇の玉璽を表紙にした文書で、詳細に計画されていた。しかも、敗戦にあたって、非人道的の罪で組織の上層部に追及が及ばないように、想定問答集まで作っていたとは…。そうして生き残った人間が、戦後の日本を創ってきたわけだ。ロクな国になるわけがないさ。それが今の日本というわけだ。
靖国神社の実態もこんなところにある・・・と僕は思う。死者を神格化して慰霊を心底から行っているものは、悲しき…。
「やましき沈黙」・・・現在の日本のあらゆる組織にもまさしく生きているのではないだろうか?
情報公開の大切さを今こそ心底、考えるべきだ、日本人は…。特に公の情報は、どんな貧民でもアクセスできるようにするべきだと思う。

日曜日, 7月 26, 2009

選挙

東京新聞の山口二郎氏のコラムから…、
『・・・言うまでもなく、日本の選挙は公職選挙法に基づいて行われる。その解釈は、総務省の役人に握られている。・・・たとえば戸別訪間が禁止されていると外国人に言えば、日本は民主主義の国ではないのかとけげんな顔をされる。・・・要するに、今の選挙法は国民をバカにしたところから発想されている。インターネットが発明されるはるか以前にできた法律によって、インターネットによる選挙運動を取り締まるというのも、ばかばかしい限りである。・・・』

日本はいつからこんな後進国になってしまったのだろう。霞が関のネットの使い方はとにかく下手だ。実に何の工夫も加えられない。アイデアマンがいないんだろうなぁ。
今日のテレビで、麻生さんが財界関係の団体を飛び回っている様子が映し出されていた。果たして、今度の選挙で政財界の癒着は断ち切られるのか? ある選挙運動の仕掛け人の言うのには、選挙民は90%が見かけや知名度で投票し、候補者の演説している内容を考慮して投票する人は、10%程度というのが日本の実情だそうだ。ムードに弱いのも日本人の弱点だし…。どうなることか?

月曜日, 7月 20, 2009

爺バンド

六本木の芋洗い坂下のチャーリーズクラブで、中高時代の同窓生がバンドの練習を公開するというので出かけた。ピアノは店主のプロ、ベースとドラムスは40年ぶりに楽器を手に取ったアマ。
10人ほどが集まって、ワイワイガヤガヤと騒いだ。驚いたのは、いつも奥さんのバイオリンとクラシックばかりやっている男が、普通のオーボエより5度低いというのを持ってきて仲間に加わったこと。
演目はジャズばかりだから、彼は店主に要所を指摘されながらも、楽しそうに一緒に演奏していた。数少ない聴衆は、勝手に感想は言うものの、歌いなよと促されても、僕を含めてだれ一人マイクに向かった者はいなかった。
手伝いに来ていた、明大卒の女性歌手だけが歌に参加したり、打楽器を演奏したりで協力していた。練習の後の2次会で、与太話をした後散会した。
六本木は町名も変わっていたりして、なんだか普通の(外国人やモデル風の衣装をまとった女性が多かったものの)歓楽街になってしまったように見えた。帰りに黒人の男が、「カラオケどう?」とか言って、怪しい店の呼び込みに僕らのそばを離れなかった。
六本木ヒルズは壊すべしというのが酔ったみんなの一致した結論だった。

火曜日, 7月 14, 2009

脳死は人の死

改正臓器移植法のA案が十三日、参院で可決、成立した。1年後から実施できるようになるそうだ。
東京新聞の特報欄に、山田真さんから…、
『安楽死、尊厳死についての議論にも悪影響を与えかねない。医師の間でも死に対する考え方はまとまっていない。』との取材をしている。
この意見はもっともだ。今後は、来年の実施時期に向けて、細部の判断基準などを整備しておかないと、法律はできたものの、実用的な運用ができないという事態も予想される。さて、監督官庁さんはどう動くことができるかな?

水曜日, 6月 10, 2009

インド・タミル地方

NHKのBShiで「コメ食う人々」というシリーズをやっている。今日は、タレントの林隆三さんと女子学生の生沼さんがタミル地方の村で現地の稲作を経験させてもらっている。前回の中国編で稲の野生種を確か紹介していた。昔の記憶では、中国というより、チベット辺りが本当の原生種があったように思うが…。
番組では学生の生沼さんは、昔の稲作作りを体験したくてやってきたらしい。将来は発展途上国の農業の発展に貢献することを望んでいるらしいのだが…。大野晋氏の著書によれば、日本語も稲作もこの地方から渡来したという推論を立てているはずだ。生沼さんが井戸掘りの土を運ぶのに「おもい」というと、現地の女性たちがそれを真似て「おもい」と言いながら、作業していた。
太古にここに住んでいた人たちと、今の人たちとは違う民族なのだろうか?
林さんは、稲作とタミル語が日本に伝わった話を知っていて、小学校に行って、確かめていた。いね、こめ、かゆ・・・という言葉は確かにそっくりだった。子どもたちも興味津々だった。
うーん、これはひょっとしたら、何かの根拠が見つかるかもしれないぞ…。
もうひとつ、女性が地面に米の粉で幾何学模様を描いていた。コーラムと言って、朝と夕に家の出入口の前に書くヒンドゥー教のおまじないだそうだ。ヤントラの形とはちょっと違うなぁ。おしい。
ヤントラは、インドでは子供たちが路地に遊びのように、あちこちに書いていると聞いていたのだが…。
ヒンドゥー教の寺院でささげる祈りは、五穀豊饒の祈りを連想させると林さんは言っていた。
井戸掘りは成功し、わずかではあるが、水が出てきた。ここで、また、祈りをささげた。
この村では、旅人は神の使いとして歓迎されるのだそうだ。二人はヨーグルトのご飯を作ってもらったのを食べて、この村を後にした。

土曜日, 5月 23, 2009

厚労省通販規制強行へ

「楽天市場からのお知らせ」から、
『パブリックコメントでの意見提出9,824件。うち原案賛成意見はわずか0.5%。通販規制そのものに対しても反対意見が8,333件もありました。厚労省は、これを無視して原案どおり強行する意向。』

医薬品のことだから、判断が難しいとこだけど、いつも通り国の機関は形だけのパブリックコメント募集というわけだ。僕も厚労省のページに反対意見を書いたけど、まぁ、目も通してくれないんじゃ無駄だったわけだ。
『カメラ撮影は会議開始前の冒頭のみというのが通常の扱いですが、今回の会合が「国民的議論を行う」という趣旨のもとに始まったこともあり、最終回の今回は全会議の模様をテレビカメラで撮影を認め、広く国民に伝えるべきであると三木谷から提案しました。
結局、座長が委員に諮ったところ、國領二郎委員、後藤玄利委員及び三木谷の3名以外はそれに反対だとして、テレビカメラ部隊が退出させられる場面がありました。』

これって、裁判員制度開始にあたって、取り調べ状況のビデオ撮影を一部に限るやり方と同じ思惑が見え隠れするような?

土曜日, 5月 16, 2009

植物人間

東京新聞のコラム・・・コトバと題した欄から…、
 このコラムで、女優の南田洋子さんが緊急入院した折の夫の長門博之さんの記者会見から引用して、「植物人間」といった言い回しについて論じている。この言葉は「人間の尊厳を傷つける」として、「植物状態化」や「植物状態」と言い換えたマスコミ各社があったようだ。さらに、「意識が戻らない」、「反応がない」、「寝たきりのまま」などと書き換えた社もあったようだ。
 以前、NHKテレビの「日めくり万葉集」で、京都の(奈良だったかな?)桜守の方が「植物人間」という物言いはけしからんと言っていた。桜の木に毎日優しい言葉をかけてやっていると、その木は元気を取り戻し素晴らしい花を咲かせるようになるのだそうだ。そう、この桜守の人は桜の木とこのように意思疎通を通わせることができるのだから、「植物人間」という言い回しは実にけしからんということになるわけだ。
 してみれば、植物の側からしてみれば、このような状態の人間は、「意識が戻らない」、「反応がない」、「寝たきりのまま」というような言葉を使ってもらいたいということになるのだろう。植物の尊厳を傷つけぬように気をつけねばならないということだ。ちょっと言葉の使い方が変か?

木曜日, 5月 14, 2009

阿修羅像が造られた時代背景

同窓会のメーリングリストから、
『…光明皇后が興福寺西金堂を建立し,堂内に阿修羅像を安置した天平6年(734年)を遡ること10年,神亀2年(724年)に光明皇后の夫である聖武天皇は一時的に死刑廃止の詔を下されています。これは,聖武天皇が儒教の影響も否定できないが仏教に帰依せられた結果であるとの説が多い。この時代の生命尊貴の思想を表した詔書といえる。
次いで,弘仁元年(809年)に死罪にされた者がいたが,それ以降,死刑の執行はなされていなかったところ,嵯峨天皇は,弘仁9年(818年)宣旨をもって律を改正し,死刑を廃止し,爾来347年間我が国から死刑という刑罰が消えた。その後,保元の乱の直後の保元元年(1156年)に源為義に対する斬刑が行われたことによって死刑が復活された。その後は,武家による生命軽視の社会が生まれ,絞,斬ばかりか,烹(かまゆで),磔(はりつけ),鋸挽(のこぎりびき)車裂など残虐な執行方法による死刑が行われるようになった。』

先程、NHKテレビのクローズアップ現代でも裁判員制度について、アメリカの例を紹介していた。裁判官は、陪審員に対して、地域に貢献することを念頭に置くように注意を促すのだそうだ。もとより、アメリカにも死刑制度はあるが、100年の刑とか150年の刑とかも科すことができるところが日本と違う点で、日本の法整備の遅れが目立つところだ。
アメリカのような量刑が科せられるなら僕は死刑反対論者だ。
ところで、ぼくはNHKハイビジョンの阿修羅像の番組を見ていて途中から居眠りしちゃったのだが、『…阿修羅像の3つの顔を少年期から青年期にかけて成長する人間の内面,すなわち,反抗,苦悩,懺悔として表したのではないかと解釈された…』という場面があったそうだ。
メーリングリストの投降者は、これを『人間を「変わりうるもの」と捉えていた時代背景』と捉えたということだ。

火曜日, 5月 12, 2009

ハッブル最後の修理へ

AstroArtsから、
『「アトランティス号」は米・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、予定どおり地球周回軌道に投入された。11日間のミッション中に5回の船外活動が行われ、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の修理と装置追加が実施される。…』
『…修復ミッションでは、歴史的な画像を撮り続けた「広視野/惑星カメラ2(WFPC2)」に代わる「広視野/惑星カメラ3(WFPC3)」と、初期宇宙で天体や大規模構造が形成された過程などを探る「宇宙起源分光器(COS」が取り付けられる。…』
『…HSTに代わる次世代の宇宙望遠鏡が数多く計画される中、今回が最後の修復ミッションとなる。しかし、ミッションの内容やごく最近のHSTによる成果を考えれば、これは決して「引退間際の宇宙望遠鏡に対する延命処置」ではないはずだ。』

うーん、しかし、この先の計画も、見通しも立っていないんだよなぁ。
何かの間違いでも起こって、アメリカ経済が劇的に好転すれば、また、状況が違ってくるのかなぁ。いずれにしろ、基礎研究に対する出費は、アメリカでも日本でも抑えられている傾向に変わりはない。まぁ、日本の場合は先進国中最低であることに変わりないけど。

Googleブック検索訴訟の和解

インターネットマガジン Weekly Mail から、
『…2009年1月5日までにGoogleがデジタル化を図った書籍の著者及び出版社は、2009年
9月4日までに(当初は5月5日までという日程だったが、4ヶ月延期された)、和解案
を拒否するか、容認して一時金や利用料対価を受け取るか、和解案には合意するが、
削除依頼するか各種使用方法の種類・範囲を回避・選択するかなどの対応を求められ
ている。…』
『…和解の結果生まれるものは、検索可能な大量の書籍コンテンツと、それらコンテン
ツをオンラインで販売する各種方法の提供だ。これまで書籍のデジタル化というと、
AmazonやSonyの電子書籍端末などがあるが、iPodや携帯電話を通じて音楽のデジタル
化が大きく発展したのに比べると、電子書籍の普及はまだ限定的だ。この訴訟和解
は、そんな電子ブック市場におけるビジネス障壁を低くし、電子書籍コンテンツの普
及に弾みをつけることができるのか。…』

かつて、仏典を電子文字化する際に、日本の出版社は出版権を盾に抵抗した。そのため、南伝仏教のほうが電子文字化されて、研究が進んだということがあった。座っていて利潤を受け取ることに慣れている人々は、とかく人民の利益というものに気がつかないものだ。ひいては学術の発展を遅らせてしまうということにも…。

土曜日, 5月 02, 2009

定額給付金

来た来た、定額給付金の申請書、ツケで買い物するようなものだから、後の取り立てが怖いけど、ここまでカード社会になってしまえば、なんのその、とりあえず、もらっちまえ!

日本国憲法の改正手続きに関する法律

東京新聞「ミラー」欄の投書から、
『…の施行が一年後に迫り、総務省が国民への広報リーフレット五百万部を作製した。…その際、審議不十分の欠陥法である証左として、十八項目の付帯決議が付けられている。…一見すると、憲法改正は既定の事実で、改憲手続法の施行後、すぐにも国民投票が行われるがごとく国民を誤誘導しようとする、政治的キャンペーンの意図が感じられてならない。…』

http://homepage.mac.com/volksabstimmung/id106/id289.html から、付帯決議分を…、
『   日本国憲法の改正手続に関する法律案に対する附帯決議

                  平成十九年五月十一日
         参議院日本国憲法に関する調査特別委員会

一、国民投票の対象・範囲については、憲法審査会において、その意義及び必要性の有無等について十分な検討を加え、適切な措置を講じるように努めること。

一、成年年齢に関する公職選挙法、民法等の関連法令については、十分に国民の意見を反映させて検討を加えるとともに、本法施行までに必要な法制上の措置を完了するように努めること。

一、憲法改正原案の発議に当たり、内容に関する関連性の判断は、その判断基準を明らかにするとともに、外部有識者の意見も踏まえ、適切かつ慎重に行うこと。

一、国民投票の期日に関する議決について両院の議決の不一致が生じた場合の調整について必要な措置を講じること。

一、国会による発議の公示と中央選挙管理会による投票期日の告示は、同日の官報により実施できるよう努めること。

一、低投票率により憲法改正の正当性に疑義が生じないよう、憲法審査会において本法施行までに最低投票率制度の意義・是非について検討を加えること。

一、在外投票については、投票の機会が十分に保障されるよう、万全の措置を講じること。

一、国民投票広報協議会の運営に際しては、要旨の作成、賛成意見、反対意見の集約に当たり、外部有識者の知見等を活用し、客観性、正確性、中立性、公正性が確保されるように十分に留意すること。

一、国民投票公報は、発議後可能な限り早期に投票権者の元に確実に届くように配慮するとともに、国民の情報入手手段が多様化されている実態にかんがみ、公式サイトを設置するなど周知手段を工夫すること。

一、国民投票の結果告示においては、棄権の意思が明確に表示されるよう、白票の数も明示するものとすること。

一、公務員等及び教育者の地位利用による国民投票運動の規制については、意見表明の自由、学問の自由、教育の自由等を侵害することとならないよう特に慎重な運用を図るとともに、禁止される行為と許容される行為を明確化するなど、その基準と表現を検討すること。

一、罰則について、構成要件の明確化を図るなどの観点から検討を加え、必要な法制上の措置も含めて検討すること。

一、テレビ・ラジオの有料広告規制については、公平性を確保するためのメディア関係者の自主的な努力を尊重するとともに、本法施行までに必要な検討を加えること。

一、罰則の適用に当たっては、公職選挙運動の規制との峻別に留意するとともに、国民の憲法改正に関する意見表明・運動等が萎縮し制約されることのないよう慎重に運用すること。

一、憲法審査会においては、いわゆる凍結期間である三年間は、憲法調査会報告書で指摘された課題等について十分な調査を行うこと。

一、憲法審査会における審査手続及び運営については、憲法改正原案の重要性にかんがみ、定足数や議決要件等を明定するとともに、その審議に当たっては、少数会派にも十分配慮すること。

一、憲法改正の重要性にかんがみ、憲法審査会においては、国民への情報提供に努め、また、国民の意見を反映するよう、公聴会の実施、請願審査の充実等に努めること。

一、合同審査会の開催に当たっては、衆参各院の独立性、自主性にかんがみ、各院の意思を十分尊重すること。

   右決議する。』

最近、世襲議員の制限が問題になっているけど、こういう大事な問題について、マスコミは何の報道もしないもんね。困ったもんだ。なお、憲法改正については、英文原文との照らし合わせによる検討が必要なようで、そうしたことを論じているサイトもたくさん存在するようだ。
まぁ、世襲議員の問題もしょせんは選挙民の問題に帰するわけで、利益誘導の構造が治らない限り、この国の政治も変わらないということだろう。でも、ここまで国民の間の経済格差が進んでしまえば、それも望み薄か?

土曜日, 4月 25, 2009

IT機密強制開示

東京新聞によれば、
『中国がIT (情報技術)製品の技術情報を強制開示させる方針を日本に伝えたことが二十四日、明らかになった。対象となるのはセキュリティー関係のIT製品の「心臓部」であるソフトウエアの設計図であり、国内の電機メーカーなどに「技術流出の恐れがある」と困惑が広がった。』

とのこと。中国が、その本性を現し始めた。こういう時には、日本企業の読みの甘さを痛感させられる。

豚インフル

YOMIURI ONLINEによれば、
『…WHO報道官によるとメキシコで感染の疑いがあるケースが800件報告されており、メキシコ市周辺で57人が死亡。同国中部のサンルイスポトシで3人の死亡が確認された。…』
『…米国のカリフォルニア、テキサス両州では、7人が感染の疑いがあるという。
 米疾病対策センター(CDC)は、両州で見つかった豚インフルエンザについて「伝染力があり人から人へ広がっている」と断定した。 今回、米国で確認されたウイルスはH1N1型。…』

これはまずい。危険性は、鳥インフルの比ではないぞ。

月曜日, 4月 06, 2009

PAC3

東京新聞の解説欄から、
『…「破壊措置命令」を受けて、PAC3が運び込まれた東京都新宿区の防衛省。…PAC3が発射された場合、周囲はどうなるのか。…都民への説明は、どこからもなかった。…』

慌てふためいた防衛省の誤発表といい、エムネットの貧弱さといい、日本の防衛網はこんなものかと改めて認識させられた次第だ。自衛隊は専守防衛にもっと腐心すべきだし、国民への情報伝達の方法も、ネット時代なのだから数秒で可能なはずだ。我々が情報を得た時には、ミサイルはもう日本上空を飛び去っていたなんて笑い話である。
実際、PAC3が使用されていたら、都民にどれだけの被害が予想されたかということなど、なにも検証されていなかったに違いない。恐ろしい実情だ。

水曜日, 3月 25, 2009

セーフティーネット

東京新聞から、
『日本で失業保険の給付を受けていない失業者の割合は77 % に上り、先進国の中で最悪の水準にあることが、国際労働機関(I L O)が二十四日発表した報告書で分かった。・・・・・・・報告書の編集責任者であるIL O国際労働問題研究所のレイモン・トレス所長は記者会見で「これまで社会保障は成長の阻害要因とされてきたが、誤りだったのは明らかだ」と述べ、日本などが労働市場の流動化をはじめとする規制緩和を優先し弱者対策を軽視してきたことを批判した。』

やっぱりね、日本の政治家と霞が関は自分たちの身の保全だけばかりを画策して、日本の将来やら、国民の幸せな生活やらにはトンと関心がないということだ。

金曜日, 2月 27, 2009

麻生首相

毎日新聞オンラインから、
『「自分のことを書いた新聞記事は大体違う」と言ったそうだ。…麻生太郎首相が27日の衆院予算委員会で、「署名が載っている記事は、相手(筆者)の名前を見て読むようにしている」と述べ、署名記事を選別しながら読んでいる習慣を披露した。…ただ首相は自分の不注意な発言や閣僚辞任などを巡り、厳しい批判記事が多いことに不満を募らせている様子。「偏った記事が多いように思う。それをうのみにしてはいけないと常に自戒している」と強調。…』

麻生さんてマンガしか読まないんじゃないの?そもそも、政治家はディベートなどで訓練して、自分の考えを正確に印象的に聴衆に伝えられなければならないはずだ。不満を言う前に麻生首相は大いに自己鍛錬をし直さないといけない。歳からいって、もう遅いか?不満を聞かされて笑っちゃうもんなぁ。

水曜日, 2月 18, 2009

二木麻里さん

アリアドネの運営者である二木麻里さんが重体らしい。
『…最初のころはメールもひらけたのに、そのあと坂を転がり落ちるように悪化してしまい、ここ数週間の記憶は断片的なのです。でもおかげさまでメールをさしあげられるまでになりました。…』

回復をお祈りするばかりです。

Twitter

国立国会図書館 カレントアウェアネス-E No.144から、
『…Twitterは2006年に米国でサービスを開始し,2008年4月には日本語版が登場している。ブログのように,自分のページに記事を投稿することができるとともに,チャットのような即時性の高いコミュニケーションも可能になることから,「ブログとチャットの中間」「ミニブログ」などと表現されることがある。Twitterに利用登録すると,自分専用のページが与えられ,そこに140文字以内のメッセージを投稿することができる。このメッセージは「いまなにしてる?」といった「つぶやき(tweet)」程度のものでよい。投稿は一般公開(プライベート設定も可)されるとともに,自分のフォロワー(follower)として登録した人とは,自分のページ内でリアルタイムでコミュニケーションすることができる。例えば,「いまなにしてる?」「ご飯を食べてるよ」「何を食べてるの?」「カレーだよ」「自分で作ったの?」…といった交流が,自分とフォロワーの間で広がっていくのである。もちろん,自分がフォロワーとなって別の人のページでコミュニケーションを楽しむこともできる。なお,この投稿の1つ1つはブログのエントリーに当たり,それぞれに固定URLが付与され,保存される。また、RSS(CA1565参照)でそれぞれのページの新着情報を配信することも可能である。…』

これが図書館で利用されるようになってきたというのである。私は、Skypeのやり取りだけでもアップアップしているので、Twitterまで手を広げられないなぁ。

火曜日, 2月 03, 2009

大相撲のスポーツ化

東京新聞の社説から、
『・・・不祥事、トラブルばかりが目立つ大相撲。力士暴行死事件、この大麻汚染、横綱朝青龍をめぐる一連の問題などが相次いで、その信頼を著しく損なってきた。・・・』
『・・・大相撲は国民の大切な財産だ。多くのフアンの期待を背負う相撲協会には、一刻も早く白律の力を取り戻してもらわねばならない。』

先場所の朝青龍の優勝に対する観客の大歓声、ここにきて若麒麟の大麻汚染による解雇。
過日、読者投稿でも『「国技」こだわりは古い』というものがあった。今や、相撲はプロレスやプロ野球、ボクシングなどと同じレベルで楽しむものになったのだろうか?
そのうち、柔道と同じような道をたどるようになるかもしれない。体重による階級別になり国際ルールが適用されるようになり、外国人枠が撤廃されるだろうか?
観客がそれを望めばそうなるだろうなぁ。

日曜日, 1月 25, 2009

問題解決の道筋

東京新聞、田中秀明氏のコラムから、
『・・・まず、大胆な問題提起は重要で、今を伝えることを優先するのは分かるが、同時に解決への道筋も示してほしい。・・・』

活字ジャーナリズムの危機が言われて久しいが、この問題提起とその解決法を示さないところに弱点があるということなのだ。テレビは一部のお笑い資本と結びついて、愚にもつかない電波の浪費をしているばかりで当てにならない。雑誌の衰弱も大いに気になるところだ。せめて新聞くらい頑張ってもらわないと…。

土曜日, 1月 24, 2009

まいど1号の打ち上げ

東京新聞、伊藤洋一氏のコラムから、
『・・・日本の中でも景気が悪い大阪。その中でも東大阪は経営が苦しい中小企業の多い街だ。そこから「人工衛星打ち上げという大きなプロジエクト」を立ち上げ、街の心意気と高い技術力を示そうと多くの経営者らが支援した。知恵を出し、技術を出し,そして資金を集めた。・・・』

政府はこういったことに少し学んでほしいということだ。党利党略ばかり考えていないで、日本の将来を見据えた戦略に、少しは考えを及ばしてほしいものだ。

SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。