問題の多い家庭に育ったようだった。
「私の家族は問題の多い家族だった。ひきこもりの兄は家庭内暴力を振るい、年老いた父母のすねを噛り続けていた。父は酒を飲むと前後不覚になり口汚く家族をののしり、母親に暴力を振るう。
母は父と兄の両方から暴力を受け、ノイローゼになって「もう死にたい」と電話をかけてくる。この「もう死んでしまいたい」という電話と、父が酔っ払ってかけてくる愚痴と説教の電話に出るだけで、吐き気がして気が狂いそうになる時期がずいぶん長くあった。」
こんな一節があるが、この亡くなった引きこもりの兄についてはずいぶん詳しくその状況を彼女なりに分析・解釈していたようだ。父親との確執についてもいろいろと書いていた。
それが、今では介護に追われる日常になっているんだなぁ!
田口ランディ公式ブログ:2007年08月
『 精神科に転院ができた。みんな、人生は順繰りなんだ。
思えば七月十九日に、成増厚生病院で転院を断わられてから八月六日まで。
ただただ、病院を探すだけの没頭した毎日だった。
アルコール依存症で、骨折してい、末期ガン。おまけに離脱症状が抜けない。』
『 いま、父はたいへん落ち着いて、みるみる回復している。驚くほどだ。もう昨日の電話では普通に会話ができた。こんなに環境で違うものかと、あっけにとられた。帰りたいとも言わなかった。自分の状況を把握していた。そして、私を気づかっていた。心底ほっとした。
ほっとしたとたんに、たぶん疲れが出たのかな。
自分の体調が崩れて、いまやひどい状態だ。どうやら腸にかなりダメージを受けたらしい。もともと腸が弱いからなあ。安心すると疲れが出るってよく言うけど、ほんとうなんだな。
少し休んで、それから、これからのこと、ゆっくり考えていこう。
いやー、若い頃と違って、ちょっと無理すると身体がボロボロだ。舌がざらざらで、荒れて痛くてたまらない。これじゃ、キスもできねーよ。』
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