水曜日, 10月 03, 2007

ティム・オライリー:WEB2.0提唱者に聞く

今まで、MSNのニュース頁にあった毎日が独立した。
代わりにMSNには産経新聞が入り込んだ。

ティム・オライリー:WEB2.0提唱者に聞く----独占インタビュー - 毎日jp
『オライリー氏はインターネットの現状と今後について、「まだまだ潜在力を秘めており発展途上にある。ウェブの世界は今後5年以内に大きな変革を迎えるだろう」と語った。』
『ウェブ2.0は「モノ」ではなく、市場の段階を表す概念だ。パソコン(の基本ソフト=OS)にたとえるなら、ウェブ2.0は、まだ(92年に発売された) ウィンドウズ3.1の時代にあるといえるだろう。まだ先は長く、数多くの発展や革新、市場の大転換が待ち構えている。マイクロソフトが今日のような勝者に なれたかどうかは、発足時には誰も分からなかった。産業が成熟期を迎えれば、今後5年以内にはウェブの世界の風景は大きく変わるだろう。』
『多くの人は、ウェブ2.0とは様々なアプリケーションの集合体、あるいはブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、(ユーザー同士が内 容を更新し合い、質を高める形式の)「ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ」などのことだと考えている。しかし、私はもっと広い意味でとらえる。ウェ ブ上で動作する様々なアプリケーションを束ねた“じん帯”として、「『集団知』をけん引すること」だと思う。』
『将来を考える時、私は、隠された価値を持つ「宝庫」はどこにあるのかを考える。今はまだ銀行やクレジットカード会社のオフィスの裏でカギを掛けられている、全く新しいアプリケーションの山が、利用者が使える形のアプリケーションになって行くだろう。
 私は、ウェブ2.0の未来は多くの場合、データベースの奥に隠れている価値の蓄積を見つけ出し、利用者が使えるサービスに変えて行くことだろうと 思う。重ねて言うが、データはどんどん自動的に生成されるようになってきている。大 きな未来がこの先にあると思う。』
『オープンソース・ソフトウエアは卓越したソフトウエア理論だった。オープンソース・ソフトウエアは、ソフトウエア自体を売ることで収益を上げるのは困難に なるが、ソフトの価値が失われるわけではない。価値はどこか別の場所へ移る。では一体、どこに行くのか。私は、オープン・ソフトウエアがどのようにウェ ブ・アプリケーション現象と新しいコンピューティング理論を導き、この卓越さをもたらしたのかを考えた。ウェブの価値を高める新しい何かが起きていると考 えた。』
『もう一つ大きかったことは、ウェブをプラットフォームとして扱うアプリケーションが出始めたことだ。私の会社の編集者の1人が、「これは著作権や音楽がどうこうという話ではない。ネットワークについて、ちょっと違った見方をした時に何が出来るのかという話だ」と指摘した。』
『人々は、ネットワークの力をどう使うか模索し始めた。ネットワークの力とは何か、私は真剣に考えた。ネットワーク利用で使える新しいアプリケーションと連 携し、何がネットワーク・アプリケーションをより良く、力強いものにしていくのか。ネットワーク・アプリケーションの流行が起き、この動きは決して止まら ないだろうということを信じるかどうかという問題だった。』

このインタビューでの鍵は、「データをいかに解錠して利用者サービスにつなげていくかを学ぶことだ。」という部分だろう。こいつは難しい。インターネットが商業化して以来の大問題だからだ。商業化しなければ発展しなかった。しかし、商業化した故の不都合がいろいろ出てきた。「解錠」というのは、商業化された中でのデータのオープン性を確保できるか否かということだ。ティム・オライリー氏は楽観的に過ぎるかも知れない。しかし、彼の考えるインターネットの可能性の大きさは間違っていないだろう。
さて、どんな形でインターネットの世界はこの先、様変わりしていくのだろうか?

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SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。