木曜日, 2月 21, 2008

欠陥イージス艦「あたご」

東京新聞から…、
『千葉県・房総半島沖で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、マグロはえ縄漁船「清徳丸」に衝突した事故で、事故直前の速度や方位などを記録する航海情報記録装置(VDR)を、あたごが備えていなかったことが分かった。装備義務は三千ント以上の貨物船などに限られ、自衛艦に装備は義務付けられていない。』

義務付けられていないとは言っても、かたや、漁協側の船はGPSによる緊急危険回避行動の際の軌跡を発表している。10メートルに満たない船が装備していて、このような資料を発表できるのに対し、防衛省側は何の発表も行わず、マスコミの質問にも答えられない事態にある。高性能とうたうからには、何が起こってもその原因を突き止められるような装備は必要不可欠だろう。
人命が失われている事故にもかかわらず、マスコミの取材に対して防衛省の高官は笑みを浮かびながらの受け答えをしていたのも不謹慎もはなはだしいものだった。組織自体が腐敗している。「あたご」は衝突1分前まで自動操舵を行っていたのも、この混雑した場所での大型船舶の操縦術としては理解に苦しむ。全く初歩的な航海術の訓練がなされていないのではなかったのだろうか?

福田内閣メールマガジン(第19号 2008/02/21)から・・・、
『・・・ 何とかこうした事故を回避できなかったのか。事故が発生した直後に、何とかお二人を見つけだすことはできなかったのか。経過はどうであれ、国民の生命を守るべき自衛隊が、結果として、このような事態にいたったことが、とにかく悔やまれてなりません。
いずれにしても、緊急事態に常に備えるべき自衛隊の艦船が、漁船と衝突するという事態は、やはり、緊張感が欠けていたとのそしりは免れません。
今回の事故が発生した原因や経緯について徹底的に調査します。その上で、二度とこうした事故が起きないような体制をつくりあげねばなりません。・・・。』

いつもの通り、他人事のようなコメントである。以前にも潜水艦による同じような事故は起こっているのであって、防衛省はこうした人命にかかわる事故に対しての教訓を一つも学んでいないではないか。専門家集団としてはあまりにお粗末だ。
つくづく感じるのは、組織の腐敗(保身に走り真実を捻じ曲げる体質等)、人権の軽視、これらが、小田実のいう「大きい人」に顕著にみられることは日本の将来に暗雲を見る思いだ。社会の底辺では誠実に生きている人間は実に数多くいるというのに…。

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SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。