あくまで統計処理でのことだろう。
遺伝子の研究では「イヴ仮説」の他にも、男性の遺伝子からも遡れることが分かっている。
中日新聞:「単一起源説」頭骨で証明 佐賀大教授ら、6000
『現代人(ホモ・サピエンス)の祖先は10万-20万年前にアフリカで生まれ、その後各地に渡って旧人と代わっていったとされる「アフリカ単一起源説」を、埴原恒彦・佐賀大医学部教授(形質人類学)と英ケンブリッジ大の研究グループが、世界中に保存されている6000以上の頭蓋骨の標本を計測して証明した。英科学誌ネイチャーに19日、発表した。』
国立科学博物館のページから・・・、
『しばらく前までは、次のような人類進化のストーリーが世に認められていた。すなわち、数百万年前にアフリカで誕生した最初の人類である猿人が、およそ 150万年前に原人に進化し、約100万年前にユーラシア大陸に広がり、それぞれの、地域で古代型新人をへて現代型新人へと進化していった、というものだ。』
『世界各地の現代型新人はそれぞれの地域の原人の子孫ではないというのだ。すなわち、10-20万年前にアフリカで生まれた現代型の新人の祖先が、再びアフリカを出て世界各地に広がり、各地の原人の子孫たちをほろぼして、現在の世界各地の現代型新人になった。
この「アフリカ単一起源説」によれば、アジア人もヨーロッパ人も祖先は少し前のアフリカ人らしい。アフリカ単一起源説の根拠は、まず、遺伝的には、世界中の人間の変異が100万年前以上も前に分かれたにしては小さすぎること、またその中ではアフリカ人の変異が大きいことである。さらに、化石でも、現代型新人が最初に現れたのはアフリカだというのだ。なお、アフリカ単一起源説は、世界中の現代人のミトコンドリアDNAをもった女性が約20万年にアフリカにいたらしいという意味で、「イヴ仮説」ともよばれている。』
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