『・・・例えばね、靖国へのA級戦犯合杷に昭和天皇が<不快感>を示した理由を、メディアは最近こう報じた。「戦死した人々のみ霊を鎮める社であるのに、そのご祭神の性格が変わる」。だがそれは戦前の現人神の原理から言えば、「『鎮める』とは…静かに眠ってくださいといったものではない。天子様(天皇)が強くなるために、魂を差し上げる」(『供犠と権力』臼田乃里子) ことで、折口信夫も「鎮魂を行ふと、天子様はえらくなる」と書いた。』
なるほど・・・。だとすると、靖国神社を熱狂的に崇拝している人々の一団は、カルトの一種であるということなのかなぁ?おそらくそうだろう。
戦死者といっても、兵士もいれば一般人もいる。その死に方も様々だ。戦地では人肉さえ食らって死んでいった人もいるのだから・・・。広島、長崎の人々は原爆の実験材料にされてしまった結果、世代にわたって苦しみを背負い込まされてしまった。靖国神社には戦地で戦死した人の名簿だけがある。
だから、戦死者の弔い方にはもっと心底日本政府は慎重でならなければならなかった。今から思い返してももう遅いけれど、そうだからといってこのままでいい筈はないだろう。何か手を打たなければ・・・、いつまで経っても過去の亡霊を背負ったままだ。
しかしながら、今の小泉政権から安倍政権への移り変わりとその後の動向を見ている限り、国民自体が浮草のように世の流れに流されてあっちへ行ったりこっちへ来たりしている。政府ばかり責めても、自分たちの責任逃れを白日の下にさらしているに等しいのではないかな?
日本に真の民主主義は本当に育ったのだろうか?各地に慰霊塔や墓名碑があるように草の根民主主義は確かに存在すると思うけれど・・・。
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