金曜日, 9月 21, 2007

教科書検定について

文部科学省のことでちょっと・・・。
同窓会のML記事から・・・、

『・・・教科書検定の指針となる学習指導要領の記述は、簡単なものだ。それを解
釈して、「これはダメ」、「これは入れるべし」と決めるのは、文科省が選任した
検定官(正式には教科書調査官や教科用図書検定調査審議会の専門委員
と呼ばれる人達)である。
まず、これだけ大きい権限を持った検定官の選任の仕方が、極めて不透明
である。次に、執筆者が書いた元の文章の隣に検定官が「ここが悪いから直
せ」という指示を書いてくるが、その判断基準が非常に恣意的である。前回
良かったことが今回ダメだったりする。それを「前回良かったじゃないか」と言
うと「解釈が変わった」と言われる。
検定意見のおおかたは、「誤り」「不適切」「理解しがたい」「学習指導要領の
記載を超えている」という風に、判で押したようなものだ。しかも、平成13年度
に検定を受けた「高校生物I」を例にすると、“明らかに誤りである”という指摘
は全体の7%ぐらいでしかなく、表現の修正を求めたり、内容に制限を加えた
りする意見が大半を占めている。

教科書検定は、科学のおもしろさを伝える、魅力ある教科書づくりをしよう、と
いう姿勢では行われていない。法律文書を点検する姿勢のようで、「おもしろ
くしたいというお気持ちはよくわかります。でも、それはできないのです」という
答えが返ってくる。
法律文書は、読んでおもしろくないのみならず、科学や国語を教える上で不
適切なことが多い。だから、日本の教科書はおもしろくなく、子供がそっぽを
向くのだ。

法律文書の感覚で検定するので、たとえば、「受精後の発生過程」という図
に関して、こんなクレームがつく。ネズミの受精後に卵分割が始まり、発生が
進んで胎児がだんだんに作られていって、最後に出産が起こるという図だった。
それに対し、「出産は発生ではありませんので、出産を削除してください」。
言葉の定義から言えば、出産は発生ではないだろう。しかし、一連の発生過
程の説明で、最後に出産を入れないことが、科学的な態度と言えるだろうか。
また、前回の指導要領で、「高校生物I」に書くべきことの中から「進化」が落ち
た。
そうしたら、進化の記述は絶対に一つもいれてはいけない、進化をにおわせ
る記述も一切ダメ、という調子で検定が行われ、日本中の教科書から一斉に
進化の記述が消えた。なんの国民的議論もないまま、キリスト教原理主義者
が優勢を占めるアメリカ南部諸州よりもひどい状態になったのである。

そんな指摘の積み重ねが最終的に250個以上あると、自動的に検定に落ち
てしまう。くだらないことでも数多く指摘されて、総数が250を超えるとダメにな
る。
検定官の解釈が執筆者の判断と合わない場合が多々あるが、絶対に文科省
の意見のほうが強い。反論するチャンスも与えられない。今どき、こんな官尊
民卑も珍しいだろう。検定を行うことの大きな目的の一つである間違いのない
記述にするというのは、大事なことだ。ただし、それを文科省が今のような体
制で行うのでは、ベストから程遠い。・・・』
『私は、2回高校物理教科書の作成にかかわりましたが、○ ○○○さんと同様の体験をし、同様の思いを抱きました。○ ○○○さんのおっしゃっていることは 正しい。ただ、○さんは初めてだから驚かれたのでしょう。誠実な高校教師や中学・高校・大学の教科書の執筆者のあいだでは検定のひどさは常識です。
 物理では、核エネルギー・原子力のところだけとりあげましょう。原爆の構造にふれたり、図を挿入すると、文科省は必ず「不適切」の一言で掲載 を絶対に認めません。・・・原爆と原発とは深い関係にあり、現在の原爆は原発(原子炉)で作られるプルトニウムという猛毒の人工元素から作られます。こうしたことや放射性廃棄物 の処理という難題、事故の危険性(最近の例では刈羽原発での事故)などもあって、原発推進派の日本では原発についても、それに否定的な見解を教科書に書く とこれも検定で削除されます。原発への賛否両論ぐらい併記させても良いと思うのですが。私は授業では原爆、原発ともとりあげ、原発については賛否両論を生 徒に示していました。
 ただ、どのくらいの人がある程度のレベルでもいいから原発の構造・関連するシステムなどについて知っているのでしょうか。ある程度の原発への 知識ぬきにその賛否について意見を持つことは難しいのではないでしょうか。私は、原発については全ての生徒が学ぶ権利があるとずっと思って来ました。今で は実際に学ぶのは少なくなった物理を選択する生徒だけでしょう。なお、原発については大学入試にはでませんので、受験戦争のなか、省略する教師も多いかも しれません。
 ちょっと海外に目を向けると、教科書検定のない国も多くあります。イギリス、アメリカしかり。最近注目されている、競争が無くて学力世界一の フィンランドでも検定はありません。オランダではPRONという教材があって、生徒に原爆について調べさせるなどということが普通に公認されています。』

やっぱりなぁ、こんな調子の教科書で勉強させられる学生が気の毒だなぁ。
文科省にはやっぱり期待できないと言うことに落ち着くなぁ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

確かに教科書の検定って時の施政者によって判断が違ってくるようですね、特に歴史がそうですね、一般的な知識は広く浅くで良いですが物事を判断する力、つまり洞察力を養うには多面的な知識・経験が必要だと思います。
でも理科や歴史の教科書って新たな発見によって内容がガラッて変わってしまった事がありますよね、せっかく暗記したものは無駄になった経験があります、年をとってくると色々なことを経験させてくれますね。

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