土曜日, 4月 30, 2011

放射性物質の拡散予報について

東京新聞から………、

「福島第一原発の事故で放出された放射性物質の拡散予測公表を控えるよう、日本気象学会の新野
宏理事長(東京大教授)が学会員向けに要請・・・」

という記事があった。
こういった人が要職についている今の日本の現状が、情けない。
福島の原発がまだ先の見えない状態なのに、政官産学の利益享受連合体は、その後始末のツケを国民に回して、自分たちの生き残りを図っているとは、情け無さを通り越して、笑えてくる。
ナショナル・ヘラルド・トリビューン紙のりんごの揶揄に続いて、今度はフランスで日本を風刺した動画が作られて、出回っているようだ。

折しも、内閣官房参与が国の対策は場当たり的だとし、自分の意見はまったく顧みられなかったとして、辞職した。首相は原子力安全委員会の意見に従ったまでだと突っぱねたが、今までの安全委員会や安全・保安委員会の無責任な行動を見れば、どちらを信じるべきか明らかだ。
自衛策としては、やはり自分で計算して、自然界から受ける放射線量以外には、年間1ミリシーベルト以下に抑えておくのが正しい方法だろう。
国の言い方は、「現在では直ちに健康に被害を与える値ではない」ということで、将来蓄積された場合については、逃げを含んだ言い方になっている。
福島原発がいつになったら放射線物質を放出しなくなるのかについては、未だに予測が立っていないのだから。おそらく、水棺にも失敗しそうな気もするし、よしんば冷却に成功したとしても、メルトダウンした燃料の取り出し方について、途方にくれるだろう。そうそう、瓦礫の処理に3年かかるそうだから、本格的作業はそれ以後になるとすれば、少なくとも放射性物質はそれまで放出し続けるはずだと思うけど………。
テレビでチェルノブイリの25周年の報道をしているが、将来、福島第一原発の何十周年という報道特番が組まれるのは確実だ。

とにかく、福島原発からの放射性物質の拡散予報について、日本のジャーナリズムは何も報道しなかったために、多くの市民はどれくらいの被爆をしたかについての予測が立てられなかった。ドイツやスエーデンの気象庁の発表しているデータでも、取り上げる報道機関はなかったのだろうか?これも情けない状況だ。

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