母校の広報誌からの引用の引用;
『私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」ではなくなってしまふのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代はりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、裕福な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思ってゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなってゐるのである。』(私の中の二十五年)
三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊で演説していたところを、テレビで見たとき、私は別になんの感慨も持たなかった。あーぁ、何をやっているんだ・・・くらいの気持ちだった。三島はどういった文脈でこれを書いたのかは確認していないが、実に今現在の日本の状況を言い当てている。
その頃の私は、テレビのニュースでやっていたアメリカの大学生(ドナルド・E・クヌース)が、バスケットの試合結果をコンピュータで予測できると言ったことの方に大いに感激していたのだった。
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