これを見たのは2度目である。前回は全編を通してみることはできなかった。自分の家を持つこと、子どもに大学まで行ってもらいたいという親の願望から、両親とも上海などへ出稼ぎに行って子どもの世話はおばあちゃんがするという生活のドキュメントである。
「中国四川省の農村地帯に寄宿学校があり、両親が出稼ぎに出ている子ども達が暮らしている。旧正月の両親の帰郷を待つ子ども達の4ヶ月を追った。」
かつては日本の農村地帯でもこうであったのだろう。しかし、寄宿舎の生活のなかで子ども達は実に純真であり、先生達の指導も実に人間味にあふれている。厳しい生活のなかで様々な育ち方をする子ども達。母を許さない子ども・・・「嫌いだ、触らないで。」と言う子どもに対し、教育を受けられずに育った母親は、そばに寄ってこない娘に根気よく話しかける。・・・。学校に電話が付くと、列をなして順番に親に電話する子ども達。「春節には帰ってきて・・・」。女性の先生は親が帰ってこない中の希望する子ども達を、自宅に招いてごちそうする。
中国の格差社会の一面をとらえたといえばそれまでだが、ここには人間味あふれる人情の世界が描き出されている。中国4千年の知恵が活かされている。共産党一党独裁の政治の陰で、古来の風習に従いながら、こうした生活をしている人たちもいるのだ。
月曜日, 4月 30, 2007
登録:
コメントの投稿 (Atom)
SHISHAMOとジャズのリズム
SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。
-
これって人間の尊厳に関することじゃぁないかなぁ? 福祉事務所の冷たさはみんな知っているし、そこを民生委員を通じてうまいこと言ってもらって、生活保護を受けている人が多いでしょ?まじめで素直で実直な人ほど、つらい言葉を浴びせられると、もういいや・・・、という気持ちになるんじゃないかな...
-
1年前ないし半年前に注文したCDが3枚、1枚はアメリカから、2枚は四国から届いた。 いずれもすでに諦めていたものだったので、急に届いたものだから臨時出費のような気がして、ちょっと慌てた。 ジャズと尺八のもので、内容的には非常に満足なものだったので、ホッとしたというところだが、財布...
-
改正臓器移植法のA案が十三日、参院で可決、成立した。1年後から実施できるようになるそうだ。 東京新聞の特報欄に、山田真さんから…、 『安楽死、尊厳死についての議論にも悪影響を与えかねない。医師の間でも死に対する考え方はまとまっていない。』との取材をしている。 この意見はもっともだ...
0 件のコメント:
コメントを投稿