木曜日, 8月 23, 2007

日本のシステムエンジニア不足

同じく東京新聞の記事から・・・、
『欧米先進国や韓国、中国、インドなどの大学で高度な情報技術(IT)教育が推進される一方、日本の大学では「コンピューター科学の専門教育がほとんど行われていない。それを教える教員も少ない」(大岩教授)のが現状だ。』
『幸いなことに、アウトソーシングの広がりはまだ限定的だ。理由は、日本語という言葉の壁と、日本社会のIT への無理解がある。早稲田大基幹理工学部の算捷彦教授は「システムを発注する会社に能力がないので、インドや中国の会社に怖くて注文できない。だからレベルの低い日本の会社でも仕事が取れる」と、”たこつぼ化した”特殊事情を説明する。』

ここに小回りのきかない社会を作っている原因がある。情報のいち早くのみんなによる共有があって初めて小回りのきく素早い行動がとれるのだ。
日本社会はそうしたことに鈍感すぎる。原因はITへの無理解から来ていることは明らかだ。ことに中央官庁は言っていることとやっていることとの乖離が激しい。
前にも書いたかと思うけど、インターネットへの乗り遅れが最大の原因なのだ。これはつまりUNIXへの無理解が初めにある。日本の大学でUNIXを教え始めたのはつい最近だ。UNIXこそインターネットの育ての親とも言うべきOSだからだ。これではITエンジニアが育つはずがない。日本の義務教育にマイクロソフトのOSを採用したときにも同じ事が言える。あのとき国産OSのTRONを採用していたら、現場は多いに苦労したかも知れないが、今ほどの危機的状況にはならなかっただろう。このときはNECがマイクロソフトを採用するように働きかけたと聞いている。いつも産業界の意見を優先して採用してきた政府は、今になって苦しむ結果を招いているのだ。

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SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。