金曜日, 9月 14, 2007

安倍首相が退陣表明で犯した3つの過ち

前代未聞の首相退陣劇、日本という国は何という無責任さがまかり通るのかということを示した。

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田中 秀征(福山大学教授)氏の記事によれば、
『1)首相は前々日の10日に、衆参両院で所信表明演説をした。これに対する代表質問が12日に始まるはずであった。言うまでもなく演説と質問は一体。演説だけして質問を受けないで辞めるのは、電話して応答を待たずに切ってしまうのと同じこと。非常識極まりない。』
『2)辞意を伝えるに当たっては、不可欠な順番があるはずだ。それを無視してしまった。与謝野馨官房長官、連立相手の太田明宏公明党代表、麻生太郎自民党幹事長などは最も優先度が高い。ところが、与謝野長官は「何も知らないまま代表質問がある衆院本会議場に向かっていた」(日経新聞 9月13日)という。』
『3)何よりも問題なのは辞任の理由がもう一つはっきりしないこと。確かにいくつかの理由が挙げられているが、聞けば聞くほど理解ができなくなる。安倍首相は、自衛隊によるインド洋での給油活動の継続について話し合うため、小沢一郎民主党代表に党首会談を申し入れた。それを断られたことが理由の一つであるかのような口ぶりであった。そんなことは事前に分かっていたことで理由にはならない。』

安倍内閣メールマガジン 第46号 の中で、彼はこう言っている。
『・・・改革を進めていく、その決意で続投し、内閣改造を行ったわけですが、今の状況で、国民の支持、信頼の上で、力強く政策を前に進めていくのは困難である。ここは、けじめをつけることによって、局面を打開しなければならない。そう判断するにいたりました。
新たな総理のもとでテロとの闘いを継続していく。それを目指すべきではないだろうか。今月末の国連総会へも、新しい総理が行くことがむしろ局面を変えていくためにはよいのではないか、と考えました。・・・』
『無責任と言われるかもしれません。しかし、国家のため、国民のみなさんのためには、私は、今、身を引くことが最善だと判断しました。』

いやぁ、そりゃー、無責任といわれて当然でしょう。自分の仕事を中途半端なままで放り出してしまったのですから・・・。それに、彼の考え方はおかしい。自分がやめても誰かが自分のあとを続けてくれると思いこんでいてそれを前提にものを考えている。混乱の極みに達しているようだ。
思い起こせば「美しい国日本」の概念、「戦後レジュームからの脱却」ということの中身もハッキリしなかった。
安倍氏を自分の後継者に指名した小泉氏は、ここに来て福田氏の陣営に荷担するようだ。自由民主党は再び伏魔殿と化したか?

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