『・・・本もまた市場原理にさらされている。商品でありながら、書物は定価のまま、何回でも流通ルートを巡回していける。再販制度である。そうやって「文化」として保護されてきたのだった。』
『・・・アマゾンは定価の本も扱っているが、一方で書店に並んだばかりの新刊書が古本として売りに出されている。』
僕も最近は、もっぱらアマゾンを利用しているなぁ。
『・・・文学はすでに滅びてしまったのか。茫然と立ちすくみながら、文学だけの現象ではないと思った。映画も退化した。ジャズも退化した。テレビもひどい。文化の吃水線はじりじりと低下しつづけている。市場原理とは、人間をこれほどまでに劣化させていくのか。』その通りです。でも、これは小泉内閣の時に偏ったアメリカの一部の経済学に基づいた手法を取り入れた結果でしょう。その時に同時に約束されたセーフティーネットはとうとう構築されないままで放置されています。その結果、社会が荒廃し、人心が荒れてしまったのです。
1 件のコメント:
昔大宅壮一が「・・・一億総白痴化・・」と言ったことがありますよね、確かにTVを見てると人間が劣化しているのが解ります
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