東京新聞のコラム・・・コトバと題した欄から…、
このコラムで、女優の南田洋子さんが緊急入院した折の夫の長門博之さんの記者会見から引用して、「植物人間」といった言い回しについて論じている。この言葉は「人間の尊厳を傷つける」として、「植物状態化」や「植物状態」と言い換えたマスコミ各社があったようだ。さらに、「意識が戻らない」、「反応がない」、「寝たきりのまま」などと書き換えた社もあったようだ。
以前、NHKテレビの「日めくり万葉集」で、京都の(奈良だったかな?)桜守の方が「植物人間」という物言いはけしからんと言っていた。桜の木に毎日優しい言葉をかけてやっていると、その木は元気を取り戻し素晴らしい花を咲かせるようになるのだそうだ。そう、この桜守の人は桜の木とこのように意思疎通を通わせることができるのだから、「植物人間」という言い回しは実にけしからんということになるわけだ。
してみれば、植物の側からしてみれば、このような状態の人間は、「意識が戻らない」、「反応がない」、「寝たきりのまま」というような言葉を使ってもらいたいということになるのだろう。植物の尊厳を傷つけぬように気をつけねばならないということだ。ちょっと言葉の使い方が変か?
土曜日, 5月 16, 2009
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