木曜日, 5月 14, 2009

阿修羅像が造られた時代背景

同窓会のメーリングリストから、
『…光明皇后が興福寺西金堂を建立し,堂内に阿修羅像を安置した天平6年(734年)を遡ること10年,神亀2年(724年)に光明皇后の夫である聖武天皇は一時的に死刑廃止の詔を下されています。これは,聖武天皇が儒教の影響も否定できないが仏教に帰依せられた結果であるとの説が多い。この時代の生命尊貴の思想を表した詔書といえる。
次いで,弘仁元年(809年)に死罪にされた者がいたが,それ以降,死刑の執行はなされていなかったところ,嵯峨天皇は,弘仁9年(818年)宣旨をもって律を改正し,死刑を廃止し,爾来347年間我が国から死刑という刑罰が消えた。その後,保元の乱の直後の保元元年(1156年)に源為義に対する斬刑が行われたことによって死刑が復活された。その後は,武家による生命軽視の社会が生まれ,絞,斬ばかりか,烹(かまゆで),磔(はりつけ),鋸挽(のこぎりびき)車裂など残虐な執行方法による死刑が行われるようになった。』

先程、NHKテレビのクローズアップ現代でも裁判員制度について、アメリカの例を紹介していた。裁判官は、陪審員に対して、地域に貢献することを念頭に置くように注意を促すのだそうだ。もとより、アメリカにも死刑制度はあるが、100年の刑とか150年の刑とかも科すことができるところが日本と違う点で、日本の法整備の遅れが目立つところだ。
アメリカのような量刑が科せられるなら僕は死刑反対論者だ。
ところで、ぼくはNHKハイビジョンの阿修羅像の番組を見ていて途中から居眠りしちゃったのだが、『…阿修羅像の3つの顔を少年期から青年期にかけて成長する人間の内面,すなわち,反抗,苦悩,懺悔として表したのではないかと解釈された…』という場面があったそうだ。
メーリングリストの投降者は、これを『人間を「変わりうるもの」と捉えていた時代背景』と捉えたということだ。

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SHISHAMOとジャズのリズム

SHISHAMOの武道館でのライブを記録した,ブルーレイディスクを聞いている。SHISHAMOの曲の詞はメロディーに乗せるのがジャズのリズムになっている気がしてしょうがない。そう,これらの詞はジャズのインプロビゼーションそのものだ。