さて、バンダジェフスキー氏は、市民に真実を知らせず(SPEEDIの予測図をアメリカには渡したが、国内では発表しなかったことなど・・・)、そのために却って被爆者の数を増やした事、市民を高線量の汚染地区から早く移動させなかった事(これも県と国との共謀)、などによってこれから何世代かにわたり日本人は苦しむ事になるはずであると予想する。去年聞いた話では男の場合セシウムは筋肉に分散するから大した事がないが、女の場合は子宮などに集まるので気をつけろという事だったが、そうではなく、彼のチェルノブイリでの経験によれば、心臓がやられるそうなのである。この事は、日本から何人もの医者が現地に行ってわかっているはずなのに、何の対策もとられていない事に驚いていた。日本は民主主義国ではなかったのかと驚いていたのである。 現に高校生の突然死が起こったり、成人でも突然死が起きている。これは内部被爆によるもので放射能物質の多少に関係なく起こるのだそうである。
さて、3月20日の東京新聞のメディア観望というコラムに社会部の山川剛史氏が「これからが正念場」という題で記事を書いておられる。そう、今までは多くの運に助けられてきたのである。第4号機のプールに大量に格納されている使用済み核燃料はクレーンやらコンクリートやらが落ちていて、来年までに取り出して安全な場所に移す作業に入れるかどうかがまず第一の勝負だ。日本には、こうした場合に対処する技術もないし、研究もしていない。事故発生時にさえアメリカとフランスの知恵と技術に頼ってきたのだ。ロボット大国と威張っていた国のロボットは過酷な環境の中では何の役にも立たなかった。これからはこうした事の連続だ。それ以上に差し迫った問題は既に高線量を浴びて作業場を離れなければならない技術者が多く、後に続く人材がいないという事である。
ところで、首都圏ではどれほどの被爆者がいるのか、今流通している食物で内部被爆はどれほどの人に影響するであろうか。ある学者さんの言っていた200万人という数字は現実味を帯びてきた。向こう10年間の日本の人口の減少は加速度的に下降線をたどる事が予想される。4号機に事故があれば首都圏は壊滅し日本はおしまいだ。これからも、幸運を祈るしかないが、ここにきて地震学者の言うのにはその揺れの早さが原発設計時に予測した400ガル〜600ガルを遥かに超えて、4000ガルになってきているという事だ。
日本に幸運を!!!
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